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ファイブスター物語 単行本の感想 |
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変更された名称、設定
ファティマ一覧
| 2026年8月12日(水) | |||||||||||||||||
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・自分が過去に書いたFSS単行本の感想を読みなおそうとしたら 連載時感想から探すのが面倒くさかったのでまとめてみた。 (一応「FOOL for THE CITY」も含めておく。)
2026年5月30日(土) |
| ○「ファイブスター物語」19巻 感想 ・19巻分連載時の感想はこちら。 ・18巻発売から1年2カ月ぶりの新刊発売。 18巻発売時点ですでに19巻終盤近くまで原稿が溜まっていたので 前巻からかなり早いスパンで発売された。 ・表紙イラストは去年の東京池袋で開催された「永野護デザイン展」にて初公開。 タイトルは「Two color swords」。イラストの人物は「アイシャ・コーダンテ」。 人間のキャラクターが表紙を飾るのは12巻のクリスティン・V以来だ。 今巻でアイシャはルーマー女王を解雇されて姓がコーダンテに戻った。 といってもコーダンテ家の家督は妹のワスチャに移ったと思われる。 ただ世間的に3074年時点ではまだルーマー女王を名乗っている。 ・裏表紙のマークは黒騎士の三つ巴の紋。 FSSでも有名な紋章なのにまだ裏表紙になってなかったか。 10巻の表紙がエストだったせいか勝手に裏表紙が三つ巴だった気になっていた。 10巻の裏表紙は「モナーク・セイクレッド」のマーク。 ・19巻の内容は「エンペラーズ・ハイランダー」と「トラフィックス~ターミナル 終着駅」。 どちらも前巻の「緋色の雫」と「トラフィックス4」のエピソードと対になっており 「クリスティンとダイ・グ」、「ヨーンとエスト(黒騎士)」の物語の完結編となっている。 その二つの物語を繋ぐ人物がヨーンの親友でダイ・グの意志を継ぐことになった フィルモア帝国の新皇帝「レーダー9(ジークボゥ)」だ。 ・巻末には「フィルモア帝国 円卓の騎士」について詳しく解説されている。 ・連載との変更点。 連載時に記載されていた星団暦が細かく修正されている。 連載では「エンペラーズ・ハイランダー」が3069年だったが3071~3072年に。 「トラフィックス~ターミナル 終着駅」が3070年が3073年に変更。 ・19巻117頁で出撃するミラージュ騎士のカラーイラストが 連載では重ねてまとめてられていたが一人づつ整理して並べられている。 _________________________________________________ ●「第6話 アクト5-3 エンペラーズ・ハイランダー」 〇フィルモア帝国239代目皇帝「ドナウ・ガァ・レーダー9(ダス・ラント)」 ・18巻ラストでアマテラスが「二つの頭を持つ竜が目覚めた」というのは彼のこと。 クローソーが付けた名前「ジークボゥ」、皇太子名「サイレン」でもなく かつて星団を去った超帝國に代わってカラミティ星の強大な勢力だった ダス・ラント連合帝国の「ラント大皇帝」。 ・設定集などを読んでいる読者はジークがレーダー9になることを前提に読んでいたと思うが 何故三大王家の血を受け継ぐジークが「レーダー」を名乗るのか?と考察していた。 13巻でクリスティンがレーダー8の養女になったのでジークとクリスティンが 恋愛でなくともダイ・グの意志を継ぐものとして建前上の結婚することで レーダー9を名乗るのか?などと予想したりもしたがそんなことはなかった。 デザインズ7で「レーダー」の名を使ったのは三大王家に対する配慮だと書かれている。 ジークは三大王家全ての血と家督を持つことになったが真の名は世間的には明かせない。 レーダー8が「太陽王国」系列でダイ・グが「ドナウ帝国」系列のフィルモア王家なので ドナウ帝国の「ドナウ」と太陽王国の「レーダー」を名乗ることでバランスを取ったということかな。 ・多くの慣習、しがらみ、利権など長い歴史を持つが故に動きづらくなった帝国が やがて来るであろう大動乱の時代(特にカラミティ星の崩壊による移民問題)を 乗り切るためには絶対行使権を持つ皇帝が必要になったということだろう。 ・ジークは自分に流れる三色の血のせいで周囲の人間がおかしくなって 自分は「初代皇帝の亡霊が乗り移った存在」なのではないかと悩んでいた。 詩女フンフトによるとフィルモア王家に近い者はジークから 初代皇帝サイレンを感じ取り畏怖となって出てしまうからだという。 それはそれで王家の血統から逃れられない「呪い」のように感じてしまうが それでも「自分は自分の意思を持つものだ」と確認できたのが救いか。 ジークはその血の力が発動してバシルからバルバロッサ家の家督を引き継いだが それを自分の「特技」として割り切ったようだ。 ・読者も14巻で星団の人間に転化した超帝國剣聖が登場してきたので 15巻でジークが茄里やリリに対して見せた「初代皇帝サイレン」の姿は 超帝國の技術で転化したものじゃないか?と予想したりしたがミスリードだったかな。 ・15巻でジークがヨーンと恋バナをしていた時に言っていた夢の中の少女はマグダルだと判明する。 ワスチャじゃなくて残念そうだったがマグダルと雰囲気が似てるかと言われると疑問が残る。 直接的な言葉ではなく自然に関わる人々を良い方向へ導いていく人間ということかな。 〇「円卓の騎士」 ・フィルモア帝国次期皇帝を選出するために元老、議会、貴族や政財界から 選ばれた者で構成されていたが実質元老院が取り仕切っていた。 ・レーダー9の「円卓の騎士 柩密院」には ラント時代のクバルカン法国、ジャスタカーク公国、バキン・ラカン帝国の要人も含まれるが これらの国がフィルモア帝国の傘下に入ったというわけではなく 専制国家になったフィルモア帝国に口出しできる人物を送ったぞ、ということらしい。 ・帝国の実権を握るために暗躍していた元老院の3人、 ティルバー女王、アドー王、アルク司法長官はこれで政治の表舞台から 消えることになりそうだがまだこれで物語から退場する訳ではないらしい。 〇崩御するダイ・グとクリスティン・V。 ・いまだ一部元老などから「凶状もち」と呼ばれ死ぬまで戦うことになったクリスと フィルモア帝国の国民の未来ためという重圧に悩み苦しんだダイ・グ。 どちらも真面目で純粋すぎたせいかその恋愛劇はプラトニックなもので終わった。 剣聖マドラのようなメンタルならデコースを襲って気付いたら子供を産んでました、 なんてことになるがそれでは彼らの純愛が台無しか。 〇「エンペラーズ・ハイランダー」 ・レーダー9からフィルモア帝国全騎士団の総騎士団長に任命される。 国民から大歓声で迎えられるもクリスの表情は不安で満ちている。 それでもクリスがダイ・グの意志を継いで戦っていくというのなら いままで陰で支えてくれていた人だけでなく多くの帝国民も彼女の助けになるだろう。 ●「第6話 アクト6-1 トラフィックス~ターミナル 終着駅」 ・連載ではヨーンとデコースとの決闘が終わるまで(月刊NT25年6月号) 3070年表記だったが3073年に修正された。 読者としてもヨーンが18巻でデコースに敗北した後に脊髄の損傷のリハビリをして GTMの戦闘訓練をして決闘でデコースに勝利するのに1年で終わらすのはキツくない?と 思っていたので修正されてよかった。 〇ヨーン修行編。 ・ヨーンがどんなに才能のある強い騎士でも剣とGTMでの戦闘経験がないため 3年をかけてリハビリとミラージュ騎士相手に修行をすることになる。 ミラージュトップ層の化け物たちは論外として修行に付き合った騎士たちは 最初は東の君からの情報で圧倒していたがすごい勢いで追いついてくるヨーンに 刺激を受けてお互い良い修行になったのではないだろうか。 ・マウザーが女子たちに婿候補にヨーンがいいんじゃないかとフランクに会話していて面白いが 彼女たちはアマテラスやアイシャ、ログナーからヨーンには手を出すなと言われていた。 これはワスチャの婿候補としてヨーンが包囲されているということか。 〇バッハトマ魔法帝国に宣戦布告と決闘を申し入れるアマテラス帝。 ・14巻のベラ戦ですでにミラージュ騎士たちが参戦してるじゃないかと思う人もいるだろうが あれは枢軸軍に囲まれた友好国のコーラス王女セイレイたちを救出するためのもので バッハトマ軍の大半を壊滅させたのはコーラスであり「A.K.D.の参戦ではない」とされている。 15巻でアイシャが「言い訳外交」といいながらミノグシア軍と口裏合わせをしていた。 ・国家間の決闘はログナーの言う通り珍しいものらしく本来成立するものではない。 ヨーンが決闘に負けて死んでもアマテラスやA.K.D.に対する評価が落ちるだけだが バッハトマ総騎士団長のデコースが負けたらバッハトマ魔法帝国そのものが瓦解しかねない。 それでも成立したのはデコースとヨーン、ボスヤスフォートとアマテラスとの因縁もあるだろうが ボスヤスフォートやペールがバッハトマという国家、国民に対して頓着していないのもあるだろう。 彼らの目的はミノグシアや星団に混乱を巻き起こすことなので(真の目的はまだ不明) バッハトマ魔法帝国が崩壊したとて大して気にしなさそうだ。 〇出撃するミラージュ騎士団。 ・ミラージュ騎士がこれ程の大人数を揃えて出撃するのは初めてなので どんな活躍を見せてくれるか期待していたが寝返ったメヨーヨ軍と共闘して 枢軸傭兵騎士団を壊滅させたという情報だけで流されてしまって残念。 まあヨーンの決闘がメインのエピソードなのでこっちが長引いても困るので仕方がないか。 ・GTM「ハイファ・ブリンガー」(ミラージュH型) MH「テロル・ミラージュ」に相当するGTM。14巻ですでに登場している。 78~79頁の見開きはかつて「重戦機エルガイム」の別冊のムック本で描かれた イラスト「カラミティ3205 ・HMガスト・テンプル」の絵のセルフ・オマージュと思われる。 カラーはブラフォード騎は灰色、カイダ騎は今回出撃していない。 ・GTM「グリット・ブリンガー」(ミラージュG型) MH「クロス・ミラージュ(雌型)」に相当するGTM。初登場は13巻。 ミラージュ騎士団及びA.K.D.の主力GTM。 カラーはアイシャ騎は若草色、キュキィ騎は桜色、ルン騎は乳白色、ウラッツェン騎は青灰色。 ・GTM「キャメラート・ブリンガー」(ミラージュC型) MH「クロス・ミラージュ(雄型)」に相当するGTM。今巻初登場。 G型から特殊装備と索敵機能を外し下脚部を一体型にしたGTM。 カラーはシトロン・メナー騎は赤色、バイズビズ騎は水色。 〇メヨーヨ朝廷 アシュラ・テンプル騎士団。 ・クラーケンベール・メヨーヨ。 13巻で自分が求婚した「ちゃあ」と呼ばれる少女が天照王家のアイシャの血縁だと 理解するとAKDとの戦闘を止めてミノグシア側に付くことに決める。 天照王朝に対する不戦の証として自分の剣を渡しアイシャはAKDを代表してミラージュの剣と交換。 これで過去の連載扉のミラージュ騎士メンバー表に書かれていた 「唯一例外でミラージュ・ガット・ブロウを持つ」右翼No.6がクラーケンベールだとわかる。 例え不戦の証の交換とは言えミラージュの剣を持つことになったのなら 天照に忠誠を誓っていなくともそれはミラージュ騎士扱いするということだろうか? この辺はアマテラスがいい加減なのでどれだけ本気かわからない。 タイトネイブも最初は契約書で騙して「出張ミラージュ騎士」として冗談で引き入れたが 後に正式なミラージュ騎士としてアマテラスに忠誠を誓っている。 ・GTM「アグニム 姫沁金剛」(ブランデンF型) MH「フランベルジュ・テンプル」に相当。 連載で初登場した時は読者はどこの所属のGTMか色々推理してたと思う。 言われて見れば背面と腰部の放熱板がGTMホウライと似ている。 ・GTM「ホウライ」(ブランデンA型) MH「アシュラ・テンプル」に相当。17巻で初登場。 150頁でクライマー・パイドルの「紅(ベニ)ホウライ」と呼ばれるGTMが登場。 その四ツ腕は4巻に登場した試作型「アシュラ・テンプル」の「ドラゴントゥース」そのものだ。 〇「そよ風王女」と「ネギうどん友好条約」。 ・13巻でワスチャがクラーケンベールとジークに交わした「ケンカをしない」という友好条約。 騎士の力は最弱レベルだが彼女が吹かせた「そよ風」はメヨーヨ軍を寝返らせる力を持っていた。 19巻ではヨーンの前に姿を現していないが桜子曰くヨーンの無事を震えて祈っていたようだ。 ・シトロン・メナーはワスチャにこのことは黙っててと言われていたがアマテラスに報告していた。 ただメヨーヨ大帝が枢軸軍を裏切るほどの効果があるとは思っていなかったようだ。 普段の細い目が大きく見開く程驚いていた。 〇決闘立会人 イゾルデ・サヤステ。 ・クバルカン法国サヤステ家当主。 フィルモア帝国の円卓の騎士。ファティマは工場製のバルタン。 13巻ですでに登場しておりメヨーヨ朝廷の実戦訓練の客人として呼ばれていた。 背中の大型のガット・ブロウ・ラングンのせいでジークやリリには正体がバレバレだったが。 クバルカン法国を名乗りながらフィルモア帝国の騎士の服を着て現れたことで クバルカン法国とレーダー9のフィルモア帝国の連帯が公になった。 ・GTM「リッター・ジェット Mk4 マッハ・シャルトマ」 クバルカン法国旗騎。飛行パーツ以外はGTM「Mk3 破烈の人形」と全く同じ。 Mk3より変形が簡略化しているが機首部と両腕のフライヤーはモーフィングで小さくなる。 ツバンツヒの設計だがMk3と違って組立製造はクバルカン法国がしている。 ・ハイクル・コリーナ。 新入りのミラージュ騎士。ファティマはバランシェ・ファティマのソナー。 18巻92頁のファティマ・リレーの時にミースの前にいる人物が彼だろうか。 アマテラスから「キッド」と呼ばれているのでミラージュメンバー表にいる 左翼No.19の「リキッド・オーシャン」だと予想する。 彼の仲介のおかげで決闘立会人がクバルカン法国のイゾルデ・サヤステになったという。 デザインズ7の桜子とニオ・ハスラーの家系図に彼の名前があるが ニオ経由でフィルモア円卓の騎士のイゾルデに依頼したのだろうか。 このエピソードでちゃんとした姿が見れると思ったがまだ連載にも現れていない。 〇ヨーン・バインツェルvs黒騎士デコース・ワイズメル。 ・ヨーン・バインツェル。 ログナーから「ヨーンの師は黒騎士だ」と発破をかけられ改めてデコースと向き合うことに。 自分の大切な人を奪った仇で超えるべき剣の師ともいえる人物との戦闘中に 今まで出会った人たちの剣技を昇華し新技を開発して倒すという王道少年漫画的展開。 エストのマスターになることは「黒騎士」になることと同義のはずだが ヨーンはミラージュ騎士として忠誠を誓ったので「黒騎士」は名乗らない。 ・ファティマ・バクスチュアル。 開発専門のファティマだがGTM戦闘モードになると「ザ・ブライド」と呼ばれる。 マスターを選ばず感情機能がカットされている。 ある意味兵器として理想のファティマだが量産できるような代物ではないだろう。 ヨーンとの掛け合いを見るとなんだかんだ相性が良いのでは?と思ってしまった。 ・GTM「モルフォ」 天照家アゲハ型GTM。メシン・メサイア「オージェ」に相当。 18巻ラストで登場した時の頭部の特徴的なフェイスガードが外されている。 「君主の太陽蝶」と呼ばれ背中の「バックライド・リジット・フライヤー」から 蝶の羽状にプラズマ放熱をしないと騎体が溶けてしまう程の過剰な出力を持つ。 ・デコース・ワイズメル。 バッハトマ魔法帝国総騎士団長。三代目黒騎士。 ヨーンの剣技が自分を上回ったと察するとまるで本当の師のように置き土産を残し倒される。 その場その場で自分が面白いと思ったことをやっていただけなのだが 結果的にログナーから「戦士」と讃えられ星団史に名前を残す騎士として死んでいった。 単行本1巻からアマテラス(ソープ)との因縁があったので彼の死に際に ソープが13巻でイメチェンした黒髪ではなく1巻の頃の茶髪の姿で現れたのも感慨深い。 ・ファティマ・エスト。 GTMダッカス専任ファティマ。 いままで黒騎士に相応しいマスターを探すための人格「バーシャ」が デコースを見つけたことで消去されてヨーンの元を去ったと思われていたが 実はそのシークモードのプログラムはエストが自分ですでに破壊していた。 つまり10巻で少年ヨーンと旅をしていたのはバーシャの振りをしたエストだったということか。 いままで出会った騎士との記憶を残したまま旅をして才能を持つ騎士(ヨーン)を見つけたら 騎士たちの剣技を伝え黒騎士に相応しい騎士へと鍛え上げていた。 ヨーンが騎士として成長する前にデコースと出会ってしまったがために彼の元を去ったが その後にヨーンが黒騎士デコースとバーシャの影を追ってくることも 彼女の計算に入っていたとしたら正に「魔性のファティマ」とも言える。 ・GTM「ダッカス」 エスト(黒騎士)専用のGTM。星団で最も有名なGTMの一騎。 ヨーンに渡されてから装甲色がダークグリーンからダークネイビーに変更されるが レーダー9に渡ってから4代目黒騎士に渡るとまたダークグリーンに戻されるという。 ダークグリーンが正式な黒騎士の装甲色ということだろうか。 〇ヨーンの新技「位相反転技(フェイシズ・ドライブ)」 「七音剣(ストラト・ブレード)」の足さばきから入る「光針剣(フラッシュ・ニードル)」の突きと 同時に「無手」を置いてからの突き上げがツバメ返しとなりカウンターとなった。 この4連撃の最後の突き上げはアイシャの掌底からきたものだと後で語られている アイシャ曰く「どっこいしょ突き」と言ってるようだ。後の世「どっこいカウンター」と呼ばれる。 〇「ヘ・リー聖域」 ・カラミティ星南部にあるAD世紀以前のアズデビュート紀の超古代文明を引き継ぐ聖域。 今巻でヘ・リー聖域のガーランド、GTM、魔女、技術など多くの情報が開示されたが 17巻でアマテラスが見失っていたメル・ズームがちゃっかりと居座っている。 AD世紀どころかそれ以前の古代技術でペールが復刻させたのがズームだという。 やはりビューティー・ペールと共に7話でアマテラスの敵対勢力として戦うのだろうか。 ・ヨーンの決闘を見ながらファティマ町が過去のデコースとの戦いを思い起こすが デコースが使っていたGTMのファティマはエトラムルではなく 「ヘ・リー聖域」の禁断のロストテクノロジーの融合制御人形だったという。 ・ヨーンとデコースの決闘は王族や貴族などの血統に囚われない野良の騎士同士が 最高の騎士の戦いを見せることに意味があると思っていたので 実はデコースが古代技術を使うペールによって改造された強化騎士とかだったら嫌だな、 と思ったがそういう感じではなかった。ただし何かしらの繋がりはあったのだろう。 おそらく15巻でファティマとエトラムルの決定的な差というものが描かれたので 7話で深堀りされそうな「ヘ・リー聖域」の前振りと合わせてエトラムルに負けた バーバリュース・Vとファティマ町にフォローを入れたのかもしれない。 ・メラリア・ムックル・ダンチヒ公爵。 初登場は18巻91頁、バランシェ・ファティマ蘭丸のマスター。ウモス国総統の孫娘。 後に「ヘ・リー聖域」で生産されたGTMを駆り聖弟アダマスと共に第7話で活躍するようだ。 アマテラスを「邪悪」と評したその勘は当たることになるのだろうか。 ・ネリス。 ヨーンの決闘を観戦しているシアン夫人の隣に突然現れた新キャラ。 剣聖スバースの娘ネリス・バスコ・スバースと顔が似ているからとネリスと名付けられた。 (ネリス・バスコは14巻109頁にカラー絵で解説されていて実は剣聖だと書かれている。) 騎士の血が出ない「下家」といいながらナイトマスターの紋章を付けている。 ファティマはクラトーマ。12巻で剣聖慧茄といたが年齢的に手放されたのだろうか。 今後「ヘ・リー聖域」に関わっていくと思われる。 〇F・U・ログナー。 ・19巻のログナーはサリオンやヨーンに発破をかけたり桜子とワチャワチャしたりとよくしゃべる。 巻頭の登場人物紹介でなんと3100年に消滅して再び復活すると書かれている。 これはデザインズ4に書かれているログナーの個人年表から大幅な変更が入りそう。 ・多くの読者が思っているがログナーが少年の姿から成長していない。 ログナーは3010年にボスヤスフォートの攻撃からサリオンをかばい死亡したが すぐにドウター・チップが作動して赤子から生まれ直すことになった。 12巻の3030年に現れた少年ログナーは20歳で地球人年齢8歳なので相応だが、 19巻の3073年には63歳なので地球人年齢17歳くらいのはずだがまだ小さいままだ。 13巻でシトロン・メナーが「ログナーは体の再調整に浮遊城へ戻った」と言っていたのも気になる。 ・もし8巻で描かれた未来のイメージ、3239年のしわの増えたログナーの描写と辻褄を合わせるなら 3100年の消滅からの復活が神様の力によるものであれば年齢が継続しても問題はない。 もう一つは剣聖カイエンがスタント遊星の「白の宇宙」に関わって老衰で死にそうになったように ログナーも3225年のスタント遊星攻防戦で老衰になったりすれば 年齢が若くてもしわの多いログナーになって辻褄は合うかもしれない。 ・エピローグは3074年だがこのまま次のエピソード「ベイジ解放戦」へ突入する。 連載扉で魔太子ルシファが「44分間の奇蹟」を3075年と言っていたが3074年に変わったようだ。 おそらく作者が年表に書いてある魔導大戦終結の3075年に向けて 改めてタイムスケージュルを整理したらマグダルを救出する「カーマントー解放戦」が 入る隙間がなくてずらしたのかな?と勝手に想像している。
2026年2月9日(月) |
| ○「FOOL for THE CITY 2025 EDITION」感想。 ・永野護の漫画デビュー作の新装版。 月刊ニュータイプ創刊号(1985年)から1年間連載されて単行本が全1巻で発売された。 新装版にあたって漫画本編の内容は変わっておらず 旧版のカバーイラストをリメイクしたものとアラニアのセルイラストが収録。 巻末に30ページを超える作者による楽器&機材解説が掲載されている。 その分タイトルの元になったロック・バンド「フォガット」の当時の作者による解説と 「スーパーノヴァ」のバンドスコアなどはカットされている。 ・カバーイラストのタイトルは「Algebra GateGirls」。 旧版の「ENTRANCE GATEGIRLS」と同じモチーフをリメイクしたものだ。 「クフィル+クローソー」と「マンティコア+アトロポス」の姿をした門神。 旧版と比べて二人の立ち位置が逆になっているがこれは門の外側と内側から見た違いだろうか? どちらのイラストも作中の内容とは関係ないのだがレコードやCDのジャケットみたいなものかと。 マンティコアはロック・バンド「EL&P」のアルバム「タルカス」のジャケットイメージからだとか。 _________________________________________________ 〇連載の経緯。 ・「重戦機エルガイム」でメカデザインとキャラデザインを務めた永野護は デザインを作る過程で頭の中にその世界観や歴史の設定が渦巻いていた。 アニメ放送中に出版されたムック本「重戦機エルガイム1」で アニメに登場しないHMやファティマのイラストなどが描かれ 次に出た「重戦機エルガイム2」では永野オリジナルのエルガイムストーリー、 「ファイブスター物語」のイラスト群と年表が掲載された。 「エルガイム1」のムック本は好評で角川春樹社長(当時)からも評判がよかったので 佐藤良悦氏(初代ニュータイプ編集長)はアニメ誌の立ち上げを命じられる。 そこで新しいアニメ雑誌企画の目玉として永野護の漫画の連載の案が出てきた。 最初に「永野氏に漫画を描かせられないか」と発案したのは「ザテレビジョン」の井川浩氏で 井上伸一郎氏(初代FSS担当編集)と共に漫画を描いてほしいと依頼したようだ。 ・しかし作者はちゃんとした漫画を描いたことがなかった(同人誌で少しだけ)ので 漫画の連載をすることにメチャクチャ抵抗があったという。 ただ当時「Zガンダム」初期設定に関わっていたのだが放映前に 降板することになり時間が空いたせいなのか重い腰をあげたようだ。 ・こうして作者が月刊ニュータイプに「FSS」を連載するにあたって 漫画の描き方の習作として仕上げた作品がこの「FOOL for THE CITY」だ。 最初から1年の連載と決まっていて最終回を迎えてすぐ翌月に「FSS」の連載が開始されている。 始めはロットリングペン(製図用ペン)で描いていたが後半からは漫画用のGペンを使い始める。 漫画を描き上げたことのない人の練習のために1年間連載をさせるというのは かなり贅沢な誌面の使い方で編集側がそれだけ「FSS」に賭けていたことがわかる。 ・「あのエルガイムの永野護がアニメ誌で漫画を描いてくれる」というので 期待して読んでみたら「なんか思ってたのと違う」と感じた人は少なくなかっただろう。 読者アンケートでの評価は低空飛行だったようだ。 ・1年後、満を持して連載が始まった「ファイブスター物語」の初回で描かれた 「LED・ミラージュ対バッシュの一騎打ち」は正に編集と読者が求めていたモノだった。 _________________________________________________ 〇本編。 ・22世紀、大戦争を経てマザーコンピューターが地球連邦を統括する超管理社会。 国民を扇動するという理由で宗教、芸術、文化が弾圧された世界で 音楽で自分の思いを発信する若者たちの物語。 ・久しぶりに読み返して思ったのは絵はまだ拙いながらも強い個性を感じるし 「FSS」の習作だったとしても一つの物語として綺麗にまとめられている。 ・マザーコンピューターが管理支配するディストピア社会という舞台は 連載当時からそれほど目新しいものではなかっただろう。 漫画でパッと頭に浮かんだのは手塚治虫の「火の鳥 未来編」や竹宮惠子の「地球へ…」など。 そこに作者が趣味としていたロックバンド要素を取り入れたのがこの作品だ。 ・普通なら主人公たちが弾圧されているロック音楽で大衆の心を動かして 大きな運動となり管理社会を打倒するシナリオになりそうだがそうはならない。 ・主人公ラッセルは殺された親友の追悼コンサートとして 20世紀のロックを復活させ超管理社会に一泡吹かせたいという動機で準備をしていたが 途中から200年前の音楽のコピーではなく自分たちの新しい音楽を演奏したいと心境が変わっていく。 そしてそれは連邦が取り締まるロックの定義から外れることになり無事コンサートを終える。 ・だがマシンチャイルドであるログナーは主人公たちの命を賭けたライブをやろうがやるまいが 最初から時期がきたらドウターの自律機能を停止させてただのコンピューターにするつもりだった。 その後少しずつ文化芸術に対する弾圧を緩めていくつもりだったのかもしれない。 ラストのライブでメトロポールを動かさなかったのはロックから外れた音楽だったからというが これはログナーが「スーパーノヴァ」の「ファン」だったが故の個人的な裁量だったと思われる。 ・この作品のメッセージは151頁からラッセルが語っている内容そのものだろう。 「クリエーターたるもの既存の絵画や音楽に囚われず自由に新しいものを作っていこう」と。 ただ新しいものを作るのは簡単ではないしそれが世に受け入れられるとは限らない。 それでも作者の中でこの考えは一貫していてそれは過去の自分のデザインに対しても向けられる。 ・「FSS」の中で同じMHが登場するたびに細かいアレンジを加わえられていったが 「ナイトフラグス」で公開された半透明装甲の「LEDミラージュ」のデザインを「完成」とした。 おそらく作者の中でこれ以上MHをこねくり回しても格好よくならない限界まできたのだろう。 20年以上続いた作品のロボットデザインを全て変更するという前代未聞なことを実行してしまった。 ・ヒロインのアラニアが「印度人」というのはガンダムのニュータイプ能力を持つララァと同じく 当時のインド人に対する神秘や秘匿、オカルト的なイメージを持ってきたのかもしれないが 単純に川村万梨阿さんがララァのコスプレしてたので被らせただけかもしれない。 ・巻末の楽器と機材の解説は目を通したが専門的すぎてわからない。 ただ作者が中学生の頃に描いたというギターの絵の線の描き方や文字などが 今も変わってないなと微笑ましくなった。 _________________________________________________ 〇「FSS」との関連性。 ・キャラクターとしてはドウターによるマシンチャイルド「F・U・ログナー」と イエッタと似た姿で「雪の女王」と呼ばれている「ソーニャ・カーリン」がいる。 手塚漫画などで多用される「スターシステム」と割り切ってしまえればいいがそうもいかない。 ・FSSの年表を見ると星団暦3239年のカラミティ星爆発でラキシスが次元の果てに消えてから ウィル星団暦7343年に西暦1945年ポーランドに出現して戦争に参加して眠りにつき ウィル星団暦7451年、西暦2187年に目覚め宇宙へ旅立つことになる。と書いてある。 さらに1巻(旧版)の用語辞典でも「FFC」のログナーとソーニャが 地球にやってきたラキシスと出会い協力すると解説がある。 ・自分は5巻のタイカ宇宙という別宇宙にもログナー司令という似た人物がいたように 我々の宇宙の未来にも「FSS」のログナーに似た人物がいるんだと思っていた。 しかし16巻でタバラチの神マニウが我々が住む太陽系のある天の川銀河の神で ウィル星団暦7777年に誕生する惑星フォーチュンが天の川(ミルキーウェイ)銀河と アンドロメダ銀河が衝突して誕生するミルクドロメダ超銀河から生まれると明かされた。 どうやらFSS設定だとアマテラスが創造したジョーカー宇宙に我々の地球があるようだ。 単行本では消されているが16巻分の連載では「地球は約2億年前の状態」だと注釈されていた。 ・これは自分の妄想だが同じジョーカー宇宙に地球があるなら モナーク(ログナー)が星団暦2020年に謎の事象「アマテラス(神)」が現れるの予測したように ラキシスが次に現れるポイントを予測することもできるのではないかと思った。 そして地球のマザーコンピューター「ドウター」のシステムに介入して 地球のログナーとして生まれラキシスを助けるなんてシナリオもありえるかも?と考えてみたりした。 ・ソーニャ・カーリンは1巻(旧版)の用語辞典でファティマ・イエッタの魂と同一と書かれているが イエッタとは別にFSSデザイン設定集のインタビュー役としてソーニャ・カーリンがいる。 キャライラストはデザインズ2とデザインズ5では女子高生姿のソーニャが見られる。 こちらは性格が全然違うので名前が同じだけの別人だと思いたい。 ・ラキシス外伝の話は漫画で描かれることはないだろうなと思っていたが 16巻で時空をぶっ飛ばして今までため込んでいたデザインが放出されたので 今後7話か8話辺りでログナーのさらなる真相が明かされる話があったら また時空をぶっ飛ばして地球のメトロポリスで働くログナーが描かれることもあるかも?
2025年3月20日(木) |
| ○「ファイブスター物語」18巻 感想 ・18巻分連載時の感想はこちら。 ・17巻発売からちょうど2年ぶりの新刊発売。 連載が結構進んでいるので去年の冬頃には発売されるかと思っていたが 去年は「永野護デザイン展」とデザインズ7の発売があったので仕方がないか。 ・表紙はカイゼリン・スーツを着たバランシェ・ファティマ「チャンダナ」。 裏表紙の紋章はダイ・グ・フィルモアの皇帝紋。歴代皇帝に与えられる個人紋章。 ・18巻の内容はナカカラ防衛戦の「緋色の雫」と ヨーンがミラージュ騎士になる「トラフィックス4」まで。 特にファティマ・リレーでバランシェ系ファティマが総登場するのが見どころか。 巻末にはファティマの解説と炎の魔女のイメージイラストと解説が載っている。 ・登場人物のページで初出の絵はアルカナ・ナイトの4人、 そして突如登場して読者を困惑させた「スピリッター・クージャ・テンパラー」。 ・連載との変更点は細かい誤植や台詞の修正、背景トーンの追加ぐらいかな。 _________________________________________________ ○「第6話 アクト5-1 緋色の雫」 ・GTM「バンシーカ(メロウラ)」 17巻ラストでクリスの乗るGTMが帝騎「ナキメーカ」と紹介されたのに 18巻で台詞を足してまで「バンシーカ」に修正されている。 「メロウラ」→「スクリーマー」→「ナキメーカ」→「バンシーカ」という流れ。 兵器が開発者、搭乗者、活躍時期や陣営によって呼称が異なるのは分かるがさすがに混乱する。 装甲デザインも巻頭のイラストとは違いナカカラ防衛戦ではカイゼリンに似た装甲をしている。 次にクリスが活躍する時(おそらく「カーマントー解放戦」)に装甲を戻すのだろうか? ・GTM「ダス・ゴースト(ウィリーズ)」 ダイ・グの乗騎で皇帝騎。MHプロミネンスに相当。 ドナウ帝国時代に製作されたカイゼリン型GTM4騎の一つ。 1番「カイゼリン」2番「メロウラ」3番「グーガント」4番「ウィリーズ」の順に製作。 クリスの窮地に助けにダイ・グのGTMダス・ゴーストが登場するシーンは 11巻のダイ・グのMHプロミネンス登場シーンを想起させる。 ・GTM「ブーレイ・ロウカン(琅玕)」「ブーレイ・オデオン」 57頁のパラーシャの説明通り「ロウカン」は2巻に登場したMH「ブーレイ・スプートニク」、 「オデオン」は11巻でフィルモアの騎士団と戦闘したMH「ブーレイ・ボストーク」に相当する。 デザインズ6の新旧名称の対応表から変わっているので注意。 ・「ドリュー・ゼレ将軍」 フィルモア帝国ノイエシルチス元「氷グループ」の指揮官で システム・カリギュラの騎士で天照王朝の貴族という謎の多い人物。 なんと2巻の91頁の5コマ目にいる「朱」のマークを付けた騎士が彼だという。 仕事に徹するプロの傭兵騎士といった感じだがダイ・グの皇帝としての言葉を 待ってくれたり戦闘の引き際をわきまえていたりと中々の好人物。 ○ファティマ・チャンダナによる全星団通信乗っ取りファティマ・リレー。 今巻のクライマックス。40年近くの連載を経てバランシェ系ファティマが全員総登場した。 作者はダイ・グの演説の前のファティマ・リレーでこんなに頁を割くつもりはなかったが バランシェ系ファティマを有する星団各国の騎士や国家の動きを見せるのに便利で なによりも「ファッション・ショー」を描きたくなったようだ。 ・92頁に「63人分 44+4+4+4+4+3」と書かれているが 連載では「61人分 45+3+2+4+4+3」と書かれていた。 単純に計算間違いか「この世にいない」判定があやふやだったか。 ・バランシェ・ファティマ44人、バランシェ工場製ファティマ4人、バランシェ製エトラムル4体、 リチウム・バランス4人、アルセニック・バランス4人、シルバー・バランシェ3人、という計算だとすると バランシェ・ファティマ(マキシを含めて)46人の内BF-03.バランスはボディだけなので除外、 令令謝はすでに亡くなっていて代わりの零零はFネーム・ファティマなので除外。 リチウム・バランス6人の内、インタシティは9巻で亡くなって アウクソーの中にいるフォーカスライトはボディがないので数えない。 ・121頁のアマテラスの台詞「この世にいないバランス家の4人」とは誰か? 連載時から読者に向けてクイズを出されて色々と議論されたが 作者によるとフォーカスライトとインタシティと令令謝の3人が確定。 なので自分は「この世」ではない異次元にいるドアランデアスティルーテが4人目かと思ったが 彼女の登場後もデザインズ7の夢の令令謝の解説で作者は言葉を濁しているので違うのかな。 ○フィルモア帝国皇帝ダイ・グの命を賭けた演説。 12巻で語られたようにフィルモア帝国が存在するカラミティ星の崩壊が近いことがわかっていて ボォス星のナカカラにフィルモア帝国を確立させることがダイ・グの皇帝としての役割だった。 その役割に重圧を覚えていたダイ・グは16巻でラキシスにアマテラスならどうするのかと聞くと 「アマテラスはそんな責任ほっぽり出して逃げる」と答える。 それを聞いたダイ・グは皇帝としての重圧など考えず自分の心に素直に行動しようとする。 それは「クリスティンを守る」と「フィルモアとナカカラ、互いに流れる血を減らす」だ。 演説内容は「フィルモアがナカカラを武力や経済で支配するのは許さず、 古から続くミノグシアとフィルモアの友好」だった。 これを聞いた多くの星団民は全星団の通信で緊急放送する程の内容か?と思ったかもしれない。 しばらく元老院がおとなしくなってもナカカラを守るフィルモア皇帝を見殺しにしようとした ナカカラ王国はフィルモアと国民に糾弾されいずれフィルモアの支配化になるだろう。 ただダイ・グの純粋な願いは星団の一部の人達の心に大きく影響を与えることになる。 一番心に動揺を与えたのはフェイツ公国のカフェでワスチャと演説を聞いていたジークボゥだ。 ○「スタント遊星 恒星バスター系 惑星シャグジャリグリ・トウオ」 ・ファティマ「ドアランデアスティルーテ」 「緋色の雫」のラストで満を持して登場した最後のバランシェ・ファティマ。 単行本17巻表紙のファティマだが公表された時はまだ連載でも登場してなかった。 現在スタント遊星の恒星バスター系の異次元世界に存在する。 ・「トワイス・カテリ枢機卿」は18巻では名前が出てないがちょっと解説する。 11巻巻末のファティマデータにドアランデアスティルーテのマスターと設定されていて おそらくミューズの後の静のマスターになると思われる謎の多い女性騎士。 星団暦1750年に姉の詩女ナージュグの要請でGTM「破烈の人形」に乗って 恒星バスターの調査に向かうが帰って来たのはGTM「破烈の人形」とシン・ファイアの記録のみ。 それから1000年後、星団暦2770年に詩女ジキジディは剣聖カイエンにトワイス・カテリ救出を依頼。 カイエンは令令謝とドアランデアスティルーテを連れてGTM「破烈の人形」で恒星バスターに行く。 しかし詩女ジキジディの元に帰って来たのはGTM「破烈の人形」と衰弱したカイエンのみ。 詩女ジキジディはラーンの地下にカイエンを封印して後の詩女ボルサがカイエンを覚醒。 復活したカイエンに当時の記憶は残っていない。 10巻122頁で東の君が桜子の母の詩女フンフトについて「カイエンを復活させた」と言っているが これは東の君の勘違いで詩女の設定がまだ整理できてなかった作者のヘマだと謝っている。 ・GTM「破烈の人形」を操縦してカイエンと一緒に星団に来た令令謝(のふりをした零零)は 詩女に会うと正体がすぐにばれるので聖宮ラーンには行かずバランシェの元へ。 バランシェは「ぴっぴきー演算」とか言ってる彼女を壊れていて治せないと判断。 14巻で母の妹のヒュートランに豆腐の角をぶつけてぶっ壊したのは彼女だ。 このせいでヒュートランのダムゲート・コントロールは外されている。 それを見ていた京と被害者のヒュートランは彼女は何か怪しいと強気に出ていた。 ・「スピリッター・クージャ・テンパラー」 ドアランデアスティルーテと共にいきなり登場した奇怪な物体。 最初の印象はブレンパワードとシェルブリットの「シェル・スレーブ」を混ぜて生体っぽくした感じ。 作者によると最新の永野メカらしい。頭部と腕部だけで脚部はない。 恒星バスター系の惑星シャグジャリグリ・トウオの世界の「ヒト」に相当する存在のサポートをする。 ジョーカー星団の人間にとってのファティマやMH・GTMみたいなものだろうか? スピリッターのランクは上から白(クージャ)、青(執政者)、緑(官僚)、灰色(一般民)。 白より上がいるがスタント遊星攻防戦まで登場しないという。 143頁は「青印(執政者)が緑台(官僚)を巻き込み灰群(一般人)を再び支配下に置こうとしている」 「青よりランクが上の雪弁(ホワイト)としてはなんとかしないといけない」といった会話だ。 ○「第6話 アクト5-2 トラフィックス4 終わりの始まり」 ・「アーリィ・ブラスト」 15巻でバッハトマ黒豹騎士団副団長として登場。ヨーンと戦うが一目惚れ。 17巻45頁で「彼女の行動が魔導大戦終焉のきっかけとなる」と予告されたが それが今回のエピソードなのかなと思っている。 アーリィは上官の命を狙うヨーンに惚れて近づいたがそれをトモエに利用される。 ヨーンはデコースと再戦して重傷。パルスエットは殺され私闘の結果を公開され辱められた。 アーリィも処分されそうになるがトモエを殺し抜け忍になる。 ・結果的にバッハトマ帝国は黒豹騎士団の団長と副団長を失い 私怨と感情だけで抜け忍になったアーリィはカイダからミラージュ騎士団に誘われ ヨーンはミラージュ騎士団に入団してデコースを倒すようにアマテラスから勅命を受ける。 これが魔導大戦終焉のきっかけということか。 ・詩女の命を狙いナオに倒された人造騎士が残した言葉「ゾ・ルゴウカ」。 アマテラスだけではなくヴィーキュルの女魔帝ダルリハさえ知らない言葉。 モナークの素子姫であるイエッタは知っている。当然ログナーも知っているだろう。 ただし二人は星団暦の住人として振舞いその知識で星団暦に干渉しようとはしない。 連載扉のデザインズ7について収録されないのは3100~3159年組の 「ダスニカ」「ヨーグン」「モイキュード・スペラクター ゾ・ルゴウカ」と書かれていた。 モイキュードとはデザインズ1の時点ではカレンたちタイカ宇宙と敵対するバスター宇宙の神の名前。 ただし13巻以降GTMになってからはヴィーキュル(悪魔)と合わせて設定が変更されて あくまで天照大神に作られたジョーカー宇宙の異次元の邪神となっている。 漫画でモイキュードの名前が最初に出たのは16巻144頁でポーターが 「アクト・リジット・オーバーロード(太剛神)モイキュード」と言っている。 17巻174頁では女魔帝が「ヴィーキュルの仲介者でスタント遊星を星団に持ち込んだ」と言っていた。 「ゾ・ルゴウカ」はモイキュードの名前の一部か、それに関連するものだと思われる。 となると17巻で登場したビューティー・ペールとヨーグンとダスニカの連中は そんな悪魔か邪神が関わる超太古の技術で人造騎士を作らせたことになる。 ・ヨーンが剣を取りミラージュ騎士団に入団。 ヨーンのイラストが最初に公開されたのは「キャラクターズ1(1988年発行)」だと思うが まさかミラージュ騎士団に入るまで30年以上かかると作者も思っていなかっただろう。 ・パルスエットの死に関しては連載時の感想(23年7月号)で長々と書いたのでそっちで。 そういえば今月のNTのFSS特集でパルスエットの生涯を振り返っていたが そこに18巻237頁の「マリエ(ウェディングドレス)の女性」のイラストが載っていたので 彼女がパルスエットで間違いないだろう。そこにどんな意味があるのかはまだ不明。 ・ファティマ「ブライド」。 開発専門のファティマ・バクスチュアルのGTM戦闘モードの名前。 着てるスーツは11巻表紙の姿とほとんど同じ。 11巻10頁のイメージシーンでエストと対峙するヨーンの隣にいるのがブライドと思われる。 そのシーンが描かれるのは近い。 ・「AUGE=HA(アゲハ)型GTMモルフォ」。 10巻ラストに登場したグリーン・ネイパーのマシンメサイア「オージェ」のGTM版。 12巻でアルルのSR1と私闘で戦ったのでアマテラスに怒られて取り上げられる。 AD世紀のスミロ・フレームなので普通のファティマではコントロールは難しいが ファティマ「ブライド」は難なく制御をしてみせる。 18巻110頁で「ブライド」の隣にいるファティマ「シシステルケスレム」が言っていた 「バックライド・リジット・フライヤー」とはこのGTMモルフォの肩から広がる羽状のもののこと。 「オージェ」の「オージェ・バインダー」に相当する。 ちなみに7巻でブラフォードが倒したMH「オージェ・アルスキュル」は 18巻113頁のユリカが言うにはGTM「トリバネル・アルスキュル」という名前だったようだ。 ○「完全情報共有体 オーバー・マインド」。 連載でもボードの台詞に「個であり全(OVER MIND)」とルビが入っていたが 「完全情報共有体 オーバー・マインド」というのは今巻で初めて出たワード。 ・長年のFSS読者は「オーバーマインド」と聞くと エピソードガイド(97年発行)で解説された全能神の枠組みを超える何か、 「大君主 ビヨンド・クラスファー・オーバーマインド」が出てくるがそれとは別のものだろう。 16巻で「大君主バフォメート」の名前が出た時はついに全能神以上の存在が登場するのか と思ったらあくまでヴィーキュルの神的存在でミラージュ騎士のヴィクトリーだった。 デザインズ1で「大神望 ビヨンド・クラスファー・オーバーマテリアル」と変わったが 16巻では「最高位存在(ビヨンド・クラスファー)アマテラス」となっている。 16巻239頁でカレンが「クラスファー(大雲上)様」とMHからGTMに世界を変えたと言っていた。 ・ちなみに元ネタはキューブリック監督のSF映画「2001年宇宙の旅」の原作者、 アーサー・C・クラークのSF小説「幼年期の終わり」に出てくる「オーバーマインド」。 他にも「オーバーロード」、カレンの名前の元ネタ「カレルレン」が出てくる。 この知的生命体の精神集合存在という概念は後のSF作品に強い影響を与えている。 ・話が逸れたが今巻でチャンダナはバランシェ系ファティマの情報統合を実行して 「完全情報共有体 オーバー・マインド」となるが生体エネルギーを消費して長い眠りについた。 この状態になると全世界の全ての電子機器を一瞬で制御下における。 (ただし対抗して防御するファティマが搭載されているGTMや兵器は無理。) ・「カレン ファーストイメージ」のイラストは過去に描かれた永野版Zガンダムの「ハマーン・カーン」。 「炎の魔女(82年)」のイラストは「永野護デザイン展」で追加展示されているが これは3巻175頁でムグミカが語った「五つの星の物語」のイメージと同じ。 ・6話も終盤戦で作者は7話のことで頭がいっぱいみたいだ。 19巻分の連載も終盤に入って「44分間の奇蹟」が描かれるのは20巻辺りだろうか。 作者には健康に気を付けてこの連載ペースで頑張ってほしい。
2023年3月13日(月) |
| ○「ファイブスター物語」17巻 感想 ・17巻分連載時の感想はこちら。 ・16巻発売から約1年5ヶ月ぶりの新刊発売。とても良いペース。 今回もNT誌でほぼ休載なく読めて新刊も無事発売されてよかった。 ・表紙はバランシェファティマ「アウクソー」と「ドアランデアスティルーテ」(以後ドアラと呼ぶ)。 ドアラのスーツは連載で登場した黒色と違い白色。 背景はスタント遊星の太陽系バスターの惑星シャグジャリグリ・トウオっぽい。 FSSの表紙絵は大体イメージイラストっぽいがドアラは過去に カイエンと共にスタント遊星の惑星に行っている可能性がある。 今後アウクソーとドアラが表紙絵のように出会う場面があるのだろうか? ・登場人物と巻末のページで初出の絵はベルクト、デプレ、ヘアード、ジャコー、ヴィン・ティン、 ソルティア、三条香、タイトネイブ、マージャ、サロメ、エフィー、ボー、シェラスタ、グスコと多い。 ・連載との変更点は細かい台詞の修正、トーンの追加、 解説文章が少し変わってるくらいで大してないかな。 ・彗王丸が賽星に。 ・3159・ガーメント・アシリア・スーツやガーメント・GTMスーツの細かい説明は巻末に移動。 ・オロダムド・ハルがオモラルド・ハルに変更。(13巻ではオロダムル・ハルだった。) ・サンサ・ホウレがサンサ・ホルレに変更。(NT掲載のデザインズではローラ・ホルレになってた。) ・マニウの注約が連載だとタラバチの神となってたがタバラチの神に修正されてる。 _________________________________________________ ・17巻の内容は「カーマントーの灯火」がメイン。 16巻は魔導大戦の話から神々と悪魔の話にぶっ飛んだので戸惑った読者もいるかもしれないが 今巻はカイエンの子供たちが目覚め成長していき11巻冒頭の魔導大戦の結末、 3075年ミノグシア解放戦に着実に向かっていく様を感じられたと思う。 ・単行本を開くといきなりヤクトミラージュ・オレンジライトのGTM版、 「ツァラトウストラ・グローサー・デトネーター(炎砲)」がオレンジカラーで現れたので驚く。 以前にNT表紙を飾ったイラストだがその時のカラーは暗褐色だった。 バスター砲展開時に装甲がスペクトル変化し赤色化し発光する という設定なのでその時のカラーだろうか。 ・マキシのGTM火之姫は漫画だとわからなかったがMH暁姫と似たカラーと透明装甲を持っている。 ・クラーケンベール・メヨーヨ大帝がなんと後に 統一カステポー連合ツァ・ベール初代大統領になると明かされる。 ・FSSでは初の宇宙でのロボット戦が描かれた。 宇宙戦でもビームやミサイルはGTMの装甲やバリア、ビームにより弾かれ ガットブロウで直接叩き壊すというのが定石のようだ。 ・オモラルド・ハルのファティマ・アリエのプラスチックスタイルは 9巻に登場したコンコードのプラスチックスタイルとカラー以外変わらない。 コンコードのものを雛型に旧ハスハ連合が宇宙用に採用したようだ。 ・今巻時点では力や肉体が強くても幼く経験値の低いマキシよりデプレの方がまだ強い。 ・中盤アドラー星に集まるビューティー・ペールと謎の勢力。 これは魔導大戦が終わった後に戦火がアドラー星に移る7話「フル・フラジャイル」への前振り。 さらにこれが8話でアマテラスの3159年のアドラー侵攻に繋がっていくと思われる。 ・自分の作ったGTMが母国を蹂躙する様を見て衝撃を受け 罪悪感で身分を隠し難民として働くノイス・グリオノフ。 GTMガーランドは基本的に特定の国家に属するので国家も手放さないのだが ノイスは自国では傑作GTMバーガ・ハリがあり出番がないのでバッハトマに渡ったようだ。 同巻で自分の作ったGTMとファティマが色々な勢力で活躍しているのを 楽し気に眺めているDr.ダイアモンドと対照的かもしれない。 ファティマ・ガーランドはファティマが選んだ騎士の所属国家次第なので ファティマの安泰を祈るだけで自責の念に駆られることは少ないという。 ・マグダルを助けた少年「アイル・フェルノア」の名前は後のアトール聖導王朝の騎士団の名前になり ノイスの作るGTMアトラが採用されるようで今後の展開が察せられる。 ・マグダルは視力とスコーパーの力を無くしてしまったが 相談に来た人にその時必要な助言を与えるという詩女の本来の役割をこなしていた。 まだ反抗の時期ではないがカーマントー星の解放は近づいている。 ・もう一人の詩女候補アルルがリズ・コールに預言する。 四代目黒騎士はバントライン・ゴールと初期から決まっていたが これでヨーンが名前を変えて四代目黒騎士になるとかはなくなった。 ・斑鳩王子とタイトネイブ姫。 10巻巻末で初めて出会い12巻で腹を割って話し合い 今巻ではイマラのやり方を学ぶため一緒に宇宙で戦っている。 サリオンは天照家の女性と子を作るしか皇位継承権を残せないが 妻として選んだのは天照家の王女ではないという。つまり? ・女魔帝ゴリリダリリハから明かされるログナーの正体。 ログナーはクラウン銀河の中心にある数式生命体モナーク・セイクレッドだと明かされる。 おそらくモナークの端末が星団にいるログナーでその制御装置を星団に復活させたのが パーティクル・プリンセス「素子姫」ことイエッタなのだろう。 ・ログナーが桜子と会話する時は楽しそうだ。イエッタも認めている。 アマテラスたちには女魔帝との会話は全スルーされてしまったし、 AD世紀以前の超太古の歴史を語り合える仲に会えたのかもしれない。 ・最後はフィルモア元老の陰謀渦巻くナカカラ防衛戦「緋色の雫」に繋がっていく。 クリスのGTMがメロウラからナキメーカになっているがこれは名前と装甲が変わっているだけ。
2020年10月10日(日) |
| ○「ファイブスター物語」16巻 感想 ・16巻分連載時の感想はこちら。 ・15巻から約1年10ヶ月ぶりの新刊発売。 緊急事態宣言でアシスタントが呼べず3回程漫画の連載が止まりデザインズになったりしたが 今もNT誌でほぼ休載もなく読めて新刊も無事発売されて嬉しい。 連載では大ゴマでシルヴィスが召喚するだけの回とかあったのでまとめて勢いよく読めてよかった。 ・表紙は女魔帝ゴリリダルリハと闇華・熾権使ヴォージュ・トー。 ・登場人物紹介ページで初出の絵は皇女・茄里・ボルガ・レーダーだろうか。 映画「花の詩女」の主人公トリハロンことフィルモア帝国初代皇帝サイレンにとても似ている。 ○連載との変更点。 ・9頁の連載のナカカラ・ククル王国の長い説明文はカット。 ・女魔帝がラキシスをつかんだシーンで出たタイトルが短く変更されている。 ・234頁のルシファの台詞「3070年」が「3075年」に直されているが 47頁のマウザー教授の台詞「3030年の浮遊城襲撃」の誤植は直っていない。(実際は3010年) ・94頁のマウザー教授の悔し涙を書き足し。 ・後は少しの台詞の変更、トーンの追加や細かい注釈がカットされている。 _________________________________________________ ・16巻の内容は「ショウメ争奪戦~ラキシス7444 大君主バフォメートのまなざし」。 後半は神々の戦いになって魔導大戦が進まないのでやきもきするが今後のエピソードに必要な話のようだ。 ただ作者が今まで溜めてきたデザインや設定を一気に出してきた感はある。 5巻のタイカの話と6巻の浮遊城での騒ぎを読み返すとアレはこいつのことだったのかとなる。 ・マドラ(スパーク)はデコースをレイプまがいに襲ったが後に8巻159頁に登場した 剣聖ベルベット・ワイズメルが産まれることが決定している。 が現在連載中の3064年でもまだ産まれる様子はない。 ・フィルモア帝国の行く末を一身に受けるダイ・グの大きな悩みをラキシスが聞く。 後半の滅茶苦茶な神々の戦いと比較して見ると大したことないよ、なんて言えるのかもしれない。 ただそれをダイ・グに言えるのは神の視点を持つものだけか。 ・ラキシスとショウメを襲うヴィーキュルたち。 デザインズ1に書かれた説明ではバスター宇宙を創造した太剛神モイキュードが ジョーカー宇宙にサタン達を送りこんでいるように語られたが NT21年11月号の作者の解説でヴィーキュルもまたジョーカー宇宙の住人で天照大御神が作ったもの。 創造主として天照もラキシスも戦いに加担はできないものだった。 ヴィーキュルは天照が作ったジョーカー宇宙の異次元の住人という認識でいいのだろうか? その異次元のジョーカーに当たる管理者が大君主バフォメート・ヴィクトリーだと。 ただ太剛神モイキュードの名前はポーターが144頁で言っているので没にはなってないようだ。 ・ヴィーキュルは今までさらなる進化のためにセントリーの高次元物質「命の水」を狙ってきたが 今回ショウメはすでに命の水を詩女フンフトに渡しており持っていない。 ヴィーキュル達は「命の水」を生み出すショウメ自身を手に入れようとしたのだろうか? 16巻で女魔帝ゴリリダルリハはラキシスにも目を付けるが後には協力者になるという。 ・懐園剣を作ったのは天照。それをカレンが戦力差のバランスをとるために勝手に送り込んだ。 デザインズでは懐園剣はカレンが作ったことになってたが変更された。 懐園剣を作った天照がいい加減なので雌剣がルシファが駆るMMTデモンの手に渡ってしまった。 ・ヴィーキュルを退散させた後にタイカ宇宙のアンカーたちがラキシスを襲ってくるが ヴィーキュルとタイカ宇宙のアンカーたちと繋がりはない。 タイカ宇宙の無の神ルシファはジョーカー宇宙の神々に気付かれないように ヴィーキュルが作った異次元空間のひずみを利用して割り込んできたらしい。 ルシファ・センタイマは5巻の太古のタイカ世界でアマテラス大御神に撃退された奴だ。 6巻でも浮遊城の騒動が終わった後ラキシスを襲いカレンとユライヒに撃退された。 アンカー達を操るルシファの目的はカレンを産み出したラキシス。 ラキシスが3巻でモラードに残した「言葉」がタイカ宇宙にまで届き興味が湧いたという。 ・ルシファが呼びだしたMMTデモンは未来のタイカ世界の大権使ユライヒが生み出した人類消滅兵器。 5巻ではカレンが、6巻ではタイカの神ユライヒがデモンに、カレンがバイナスに乗って登場している。 デモンとバイナスは「敵対」出現すると同時に出現できない。同時に出現するためには何かが必要らしい。 ・いきなり出てきたビュランコートはデザインズで名前だけ出ていたが連載で初登場。 ラキシスが未来で放浪したとき到達したオリンポス星系で出会ったのが 陸神マンティコアと空神クフィル・インペリューンと式神オフェロス・ビュランコート。 ラキシスは彼らを従えてオリンポス星系を去った。 ビュランコートは力が強すぎるのでラキシスの宝石と懐園剣に分けて封印している。 ・タバラチの神マニウは6巻の90頁にいきなり出てきた奴だ。 昔は如来とか千手観音、カーリー神とか名前が安定しなかったがマニウで決定したのかな。 元々天照の異次元のお友達で6巻以降ラキシスを守るようになる。 天照やラキシスの使う「次元回廊」はこのマニウの力だという。 ・最後に出てきた未来のミラージュ騎士たち。 レディ・スペクターとヴィクトリーは昔の設定では宇宙人だったが異次元の世界の住人に変わった。 レディ・スペクターはすでに登場していて9巻の79頁の炎の女皇帝と一緒にいたアスタローテだ。 女魔帝ゴリリダルリハを含む全てのヴィーキュルを産み出した女王蜂。 ヴィクトリーこと大君主バフォメートはそんな異次元のヴィーキュルたちの管理人。 ・ザ・タワーは16巻でモラードが作っている命の水の力を取り込んだファティマの成長した姿。 惑星一つくらい一撃で吹き飛ばせる力があるようだが危ないのでアマテラスの許可がいる。 ・Fネーム・ファティマのマーター・マーターはファティマの子供であり 親であるヒュートランの素粒子を逆演算して生まれた「数式生命体」。 と言われても具体的にどうやって産まれるかはわからない。 ただ彼女たちの誕生にモナークや神々の力は一切関与していないという。 258頁で彼女が会いたがっていたのはワスチャのことだ。 ・ラキシスは登場人物紹介でアマテラスの対になるもうひとりの ジョーカー宇宙の創造者で神々の一人と紹介されている。 光の神アマテラスとラキシスが融合してアマテラス大御神になるから間違ってないのかな。 16巻ではラキシスはそのアマテラス大御神とも戦うと言っていて混乱するが 巻末の神々の概念の解説で神々の世界では我々に想像もできない 不思議なことが起きているというのでそのまま飲み込むしかないか。 ・同じく登場人物紹介でシルヴィスはアマテラス大御神と同格と書かれているが タイカ世界の説明ではタイカ宇宙を作った雅欄(ガーラン)大御神が シルヴィス、センタイマ、シル・ミラー、マキシなど 大神・女神の上位でアマテラス大御神と同格と書かれている。 大きい枠では同格だが細かい神々のランクでは大御神の方が上ということか? ・巻末の説明でモナーク・セイクレッドが数式生命体と明かされた。 さらに7777年にモナーク・セイクレッドは記録を停止するとあるが 年表の4100年~にアスタローテは星団記録を止めるとの違いはなんだろうか?
2019年12月10日(火) |
| ○「ファイブスター物語」15巻 感想 ・15巻分連載時の感想はこちら。 ・14巻から1年10ヶ月ぶりの新刊発売。これは今までの発売ペースと比べても早い。 そしてなんと連載はNT2016年3月号から3年以上休載していない。 すでに11回分ストックがあるので16巻の発売も早そう?(希望) ・表紙はファティマ・オーロラとセントリー・ブリッツ。 オーロラは今巻での捨て身の行動が表紙カバーの座を射止めたらしい。 ・「パルスエット プロローグ」は連載時は「二羽の小鳥」の後に描かれたが単行本では巻頭に入れられた。 ・NT10月号表紙になったカラーイラストのGTMデモールと NT12月号に載ったショウメのカラーイラストが連載頁と差し替え。 ・見開きカラーイラストのデモールが入ったのでデモール公開頁の代わりに コーネラ帝国皇帝ルーパート2世がしゃべるシーンが1頁書き下ろされている。 ・「漆黒の誘い」だったタイトルが「黒の招待状」に変更。 ・パルスエットの髪の色が黒く描き込まれた。 ・後は細かいトーンや誤植の直し、解説の文字が大きくなっている。 ・登場人物紹介ページで初出しの絵がある。 ・GTMダルマス・破烈の人形の全体イラスト公開。本編とまた頭部のカーブが違う。 いかにも主役騎的デザインで1騎のみの設定になったのもやむなしか。 元々MH破烈の人形みたいな主役騎が複数生産されていることが疑問だったが。 ・アラン・リーの子供絵はこれが初かな。デザインズ5では大人絵があった。 ・バルター・ヒュードラー博士のスカート姿。 ・アルテン・サヤステ先太閤の若き姿。 _________________________________________________ ・15巻の内容は「パルスエット~二人の小鳥」と「スプラウト・ソング~ショウメ争奪戦 黒の招待状」。 ・パルスエットのエピソードはヨーンの修行をしつつジークの周りのフィルモア王家のいざこざが描かれる。 ・ヨーンに関してはさっさと剣を取ってGTMに乗ってほしいところだけどデコースとの決着まで持ち越しかな。 ・ジークと茄里、リリとショーカムについては簡単でもフィルモア王家の家系図の解説がほしかった。 デザインズ4にも載っているが細かいところ作者のチェックミスで間違えてるようだから。 ・簡単に整理するとファルモア帝国にはブラウ王家、レーダー王家、バルバロッサ王家の3つがある。 本来この3つの王家でバランスを取っていたがショーカムの父、バシル・バルバロッサ大王が 107頁に登場したジェイン・ボルガ・フィルモア女王の姉であるポーラ・ボルガ・レーダーと子供を作り 2色の血を持つ皇太子ワイプ・ボルガ・レーダー(ショーカム)が生まれた。 そのショーカムがブラウ王家のリリと子供を作って生まれたのが3色の血を持つジークと茄里だ。 そのジークには初代皇帝サイレン(映画の主人公トリハロン)の意識が宿っている(?)せいか 母であるリリは息子に恋をして彼の前ではオドオドしている。 茄里が生まれショーカムが亡くなった後なんらかの取引があり茄里はバシルに引き取られる。 それからのリリは狂気をはらみ剣聖慧茄に3度目の戦い(13巻)を挑みジークは母の元を去る。 そのせいで皇位1位になった茄里はバシルに洗脳され邪魔なジークの暗殺を企てる。といった感じか? ・ピアノ・メロディ3が実は剣聖ハリコン・メロディだったと判明したがこれも面倒臭いことになっている。 まずハリコンとフンフトの間に生まれたのが桜子で ハリコンとバランカ家の王女シリセとの間に出来た子供を フンフトに代理出産させて生まれたのがアルルだ。 同じ母親から生まれた異母姉妹であるアルルと桜子のお互いの認識の違いも混乱する。 アルルは自分の父親がハリコンと知っているが母親は知らない。桜子が姉妹と知っている。 桜子は自分の母親が詩女フンフトと知っているが父親は知らない。アルルが姉妹と知らない。 さらにバランカ家王子マヨール・レーベンハイトがアルルと異父姉弟と明かされた。つまり彼の母はシリセか。 こちらもアルルとマヨールのお互いの認識が気になる。うーんグチャグチャしてきた。 ・「黒の招待状」はGTMデモールが主役騎かと思えば黒騎士vs破烈の人形に美味しいところ取られちゃった感じ。 まあこのエピソードがあって、さらにファティマが減っていった後に必要なGTMとなるのだろう。 ・この回は3大GTMである「バーガ・ハリ」「ユーレイ」「ルッセンフリード」が揃う貴重な戦いだったともいえる。 ・マウザーは自分のファティマのご機嫌を取ったり、ビリジアン博士は若きガーランドに可能性を見出したりと このエピソード辺りでシステム・カリギュラの裏で暗躍する悪役的イメージが減ってきた。 ・魔導士の剣聖なんて言われるル・ゾラとフ・リエだがまだキャラが掴めない。 どうやら6話のエンディングエピソードで活躍するようだが。 ・巻末のララファ・ジュノーンの説明では彼女は超帝國騎士団でも特別な使命があるらしい。 ・全体を見返すとこの巻はマウザー教授の面白リアクションキャラを立てる巻でもあったな。
2018年2月16日(金) |
| ○「ファイブスター物語」14巻 感想 ・14巻分連載時の感想はこちら。 ・13巻から2年半ぶりの新刊発売。 ・NT2016年10月号に作者が「連載を休載しないでそのまま単行本を出す」と言っていて 自分も含め多くの読者が半信半疑だっただろうけど本当に休載せずに発売してくれた。 作者の筆が乗っているのだろうか? ・表紙はGTMホワイトモルフォのイメージとショウメ。 ・連載時と比べて書き下ろしなどは特にない。細かい説明文が省略されてたりする。 ・53Pの3コマ4コマ目にGTMの戦闘の悲惨さのナレーションが追加されてる。 _________________________________________________ ・13巻はいきなり設定やロボットのMHがGTMに変更され膨大な新設定の解説と 複数のエピソードで伏線を張る巻だったので覚えることだけでいっぱいいっぱいだったが 14巻はツラック隊のエピソードで一貫してるので読み終わった時の満足感は大きい。 ・FSS全体の主人公で語り部のソープとヒロインのラキシスが珍しく活躍しており 過去に登場したキャラも多く参戦しオールスター感が強い話だった。 ・ワンダン・ハレーが騎士を廃業した後にビルドを娶って復帰することは6話冒頭で読者はわかっていたが その復帰のドラマをちゃんと丁寧に描いてくれてよかった。 ・特にツバンツヒはツラック隊に入ってから色々な人間に関わり多くの影響を受けていく様が描かれ ミラージュ騎士団入りしてからのエピローグも用意されてるし彼女が今巻の主人公だったかな。 ・今回これだけの大戦闘が行われたのにネームドキャラクターが全く死んでいない。 これから活躍する沢山のキャラとGTMのデザイン公開するためのエピソードだったともいえる。 _________________________________________________ ・登場人物紹介ページで初出しキャラ絵とGTMが結構ある。 ・GTMではバーガ・ハリBS-R、ハロ・ガロ、ボイスオーバーGA2。 特にボイスオーバーは連載時はカラーリングがわからなかったがカラー絵で見ると中々格好良い。 ・ハロ・ガロは「ゴーゴン型ラミアス(MHファントム)」の一騎でフィルモアでは「ハロ・ガロ・エリュアレ」、 剣聖慧茄とマドラが使用してるのが「フゥアー・インマー・メドゥーサ」、 ナイアスが使用してるのは「イー・ズィー・イー・ステンノ」と呼ばれる。 ・ミラージュ・ファティマも多く公開されたがまだGTMになってからの ミラージュ騎士、ミラージュGTMの設定が載っているデザインズがまだ出ていない。 デザインズ6は「ツラック隊」関連のようだし。カリギュラ関連も早く出してほしい。 ・ラキシスが着ている「ダブル・アライメント・スーツ」がパルスエットのエピソードで シアン夫人が言っていた「ファティマとバレないように作られた」スーツ。 二着しか存在せずもう一着は現在パルスエットが着ている。 ・さてデザインズ6「クロス・ジャマー」はいつ出るかな。
2015年8月10日(月) |
| ○「ファイブスター物語」13巻 感想 ・13巻分連載時の感想はこちら。 ・12巻発売から9年ぶりの発売。 NTでの休載から1年以上も経ちこのまま発売されないのかとも思ったので無事発売されてよかった。 本のサイズも今まで通り。連載時の漫画のカラーページもそのままカラーで載っている。 さらに描き下ろしで10P程ダイ・グがクリスに映画「花の詩女」の内容を語っている。 巻末にはGTM、騎士の服、ガーランドの服、ファティマの新スーツ「アシリア・セパレート」の解説。 ・この巻は物語的には大きな盛り上がりは無く多くの伏線を張り巡らせていく繋ぎの巻といった感じだが MHがGTMのデザインに変更されるという大きな衝撃があるので注意が必要。 さらにロボットの名前、専門用語、設定が大きく変更されそれに伴う解説が多くなったので この巻の内容を初めて読む人はあまりに新しく覚えることが多くなったので大変といったところか。 自分は連載時に感想を書いて情報を整理して読んでいたのでその辺はあまり問題なかった。 ・メタ的には作者がMHのデザインと今までのSF設定が苦しくなったからか 映画「花の詩女」の製作を機に大幅に設定を変更したと思われる。 作品解釈的に考えると「カレンがいたずらしたから」と思うか11巻の「プロムナード」のように 「現代の地球のように描かれているが同じようなことがジョーカー宇宙で起きてました」 といった感じにMHのある世界からGTMのある世界に視点が移ったと思えばいいだろうか。 ・MH目当てのファンや設定名称変更に付いていけないという人は当然いるわけでその辺は致し方ないかな。 さらに新しい設定が上書きされることがあってもMHのある設定に戻ることはこの作者的にないだろう。 ・NTでの連載時と見比べてみると扉絵とその解説、 NT本誌と単行本とサイズが違う為か細かい説明はカットされている。 52ページアウクソーの顔が変更、誤植も直ってるかな。 ・111ページから10ページ描き下ろし。 映画「花の詩女」で描かれた星団暦451年の「詩女暗殺計画」の内容を説明。 「花の詩女」のヒロインのベリンが詩女ラーンでありユニオVであり ヤーンの妹でカイエンの叔母とも書かれている。 現在も存命でラーンがラブと共にクリスとダイ・グを見守るシーンがあるが ラブ=ライブ・コントローラー(LEDドラゴン)=すえぞう と思っているので混乱する。イメージシーンか? ・ガス状の人工演算システム「シン・ファイア」の説明があるが ファティマよりこっちの方がずっとオーバーテクノロジーっぽい。 またファティマをシン・ファイア化もできるらしく魔導大戦後半に登場するらしい。 ・メヨーヨの筆頭騎士団名が「四奉開経金剛騎士団ア・シュ・ラ・テンプル」になっている。 MHアシュラ・テンプルはGTMホウライと名前が変わっていて 以前の名前が別の名前に受け継がれている例がよくある。 MHサイレンはGTMユーレイとなりサイレンの名前は初代フィルモア王の名前になっている。 ・セントリー(ドラゴン)は不可視の存在になったので11巻のカステポーで大軍が サンダードラゴンによって壊滅したのはボォス星の異常気象扱いされているようである。 ヘアードの説明を読むと彼女が助かったのはやはりセントリー・ドロップ(命の水)のおかげのようだ。 ・という訳で無事発売されて安心したがまだデザインズ5発売まで連載は再開しそうにない。 昔は「8話の3159戦まで描かれればいいか」などと言っていたが今は6話が無事終わることを願うのみ。 _ | |
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