ァイブスター物語 17巻分連載時感想

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ファイブスター物語 感想

13巻 14巻  15巻 16巻
18巻(予定) 19巻(予定)

変更された名称、設定
ファティマ一覧

2020年11月11日(水)

○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2020年12月号)

・先月の扉のクリスティンとダイ・グの後ろ姿のシルエットは
 ファッションドールのコラボ企画のものだった。
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(本編)

・星団歴3062年西太陽系惑星群。
 宇宙で演習をするGTMダンダグラーダ。

・宇宙でのGTMの戦闘を初めて見るドーマ連合のオッカ総督と
 それを解説する元AP騎士団SPK隊支隊長オロダムド・ハルとファティマ・アリエ。
 我々と同等のGTMを持つのはイオタ宇宙騎士団くらい。

・ダングラーダに乗るピゲータのファティマが救難信号をキャッチしたことを知らせると
 ハルはピゲータにすぐに救出に向かわせる。
 オッカ総督は演習を中断するのは困るというとハルは宇宙の民は救助信号を受けたら
 最優先でかけつける。見捨てた奴は一生信用されないという。
 しかたなくオッカは軍の船に救出に向かわせる。

・船から救出ポッドが投下され32年前の難民救護船の生命維持カプセルを見つける。

「第6話 アクト4-4 カーマントーの灯火」

・ミノグシア連合スバース市。
 バルンガがデプレ皇子に変調があったと聞いてマギーの元に駆け付ける。
 デプレはベイジが落ちてから冷凍睡眠のように眠り続けていた。
 32年間眠り続けてまったく成長していない。

・マグダルの意識が戻るが目も見えず耳も聞こえない。
 ドクターが診察すると眼球がつぶれて肉塊になり後頭部の視覚中枢がなくなっている。
 サンサ・ホウレ監視官はドーマ連合に頭を下げて運んだのに使い物にならないと嘆く。
 マグダルはドクターに声が聞こえる機械を付けられ会話ができるようになる。
 ここはカーマントー星アンビラン鉱山西地区。難民を集めた鉱山都市。

・サンサはマグダルに現状を説明する。
 今は星団歴3062年、救命ポッドの中に32年間眠り続けてた。
 3030年11月のイースト・カステポーで戦闘に巻き込まれ負傷。
 母親のアデム・ユラは死亡。救助された収容所が海賊に襲われ
 小惑星帯に漂っているところにドーマ連合に発見された。

・これじゃ働き手にならず引き取り損だと部下に愚痴られるサンサ。
 何かと使い道はある。手間賃としてマグダルの耳飾りは貰っておいた。
 マグダルの母親の名前アデムは大昔のラーンの大神官の名。
 サンサは詩女に見捨てられた星でその名を聞くとはと笑う。

・デルタ・ベルン フロートテンプル。
 アマテラスは典星舎情報部橘組で働くエフィーとボーを呼び出す。
 ログナー配下のクニャジコーワに頼むつもりだったが彼女は育児休暇中。
 ボォス星に向かいエフィーはスバース。ボーにはナカカラに向かわせる。
 デプレが目覚めた。マグダルとデプレの脳共鳴があるのでマグダルに何か起きたのかもしれない。
 デプレの様子にボスヤスフォートが気付いているのか、マグダルを狙うのか調べてほしい。
 ボーにはナカカラのフィルモア元老院の動きを調べさせる。
 特にアドー王とティルバー女王の後ろにはカリギュラがいる。この件には典星舎、AKDは無関与にしたい。 

・アマテラスは二人に特別な装備として身長158センチまで下げさせて
 エフィーにはスバース市立城南高等学校制服、
 ボーにはナカカラ王位第一高等学校制服を着させる。

・ベラにはアイシャを送りイースト・カステポーにはマドラを急行させた。
 マエッセンにはベイジ、ウラッチェンとバイズビズはカステポーに向かった
 マドラのところにはソープも行くかもしれない。

 続く。
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・このエピソードから17巻収録分になると思われる。

・星団歴が前回の3037年から3062年とメインストーリー上ではかなり飛んだ。
 マキシも3037年生まれなら現在25歳(8歳相当?)のはずだ。
 若い騎士は成長して出てくるだろうしアイシャの引退も近い。
 宇宙へ舞台が移ったのでイオタ宇宙騎士団のジャコーとかも出てきてくれるかな?

・本格的に宇宙で動くGTMが描かれた。
 13巻ではオーダ宇宙海賊のGTMアーグ・ブーラの後ろ姿が出ただけだったので。

 やはり宇宙での戦闘を描くにはスペースデブリの問題は欠かせないか。
 自分は漫画の「プラネテス」やあさりよしとお氏の科学漫画などで取り上げられて印象に残っている。
 スペースデブリのせいで宇宙船を壊れると、さらに無数のスペースデブリが増えるという悪循環。
 GTMは邪魔な巨大なデブリはファティマがビームで破壊。
 騎士の反応速度とGTMの装甲と機動力、ファティマのサポートがあってこそ宇宙を支配できる。

・GTMダングラーダの高機動アイドラ・フライヤーと90度回転するコクピットシステムは
 あのワンダン・ハレーの元パートナーのインタシティ(ハルペル)が開発したという。

・ドーマ連合は西太陽系で活動する無国籍集団で
 ウモス国が資源の工場星カーマントー星の労働者の確保として組んでいる。
 13巻でカリギュラと組みブーレイ傭兵騎士団を使い難民キャンプ近くを戦場にして
 救護団体に宇宙で収容させたところを海賊に襲わせ難民を工場星へ売り飛ばすという流れだ。
 14巻でウモス国のベルミがAP騎士団のダングラーダ支隊の懐柔が終わったと言っていた。 

・元AP騎士団SPK隊支隊長オロダムド・ハルは
 旧ハスハ連合のAP騎士団から離脱しウモス国と組むドーマ連合に付いた。
 物語の立場上悪役らしいが宇宙の救助信号に率先して助ける様は
 例え宇宙の民の信用問題だとしても好感の持てるキャラだ。
 ハスハ陥落で宇宙にあふれたミノグシアの難民のためにドーマ連合に付いたのかもしれない。

・ハルのファティマ・アリエはモラード・ファティマ№11。2巻で死亡したエルマの姉。
 宇宙用のプラスチック・スタイルで9巻のコンコードのものと同じデザイン。色は違う。

・デプレ皇子が11巻の3030年から32年間成長せずに眠ってるとは思わなかった。
 マグダルはボスヤスフォートの戦いで眼球がつぶれ耳も聞こえなくなっていた。
 マグダルとデプレの話は日本の民話「安寿と厨子王丸」をモデルにしているらしく
 マグダルの偽名がアンジュなのもそのため。サンサ・ホウレは山椒太夫か?
 高貴な身分の姉弟が人身売買され辛い目に遭うという話だが見比べてみるのもいいかもしれない。

・サンサ・ホウレ監査官にヤーボの形見の耳飾りを奪われてしまった。
 これを誰かが見てマグダルのものだと気づいてくれる展開になるか?
 彼女がいったラーンの大神官アデムとは映画に出てきた詩女ベリンの副官のこと。
 サンサはカーマントー星を詩女に見捨てられた星だと自嘲気味にいう。
 ナオは14巻でボォス星はミノグシアの民だけのものじゃない。詩女は他の民をお忘れか。といっていた。
 詩女という一人の少女に圧し掛かる期待はあまりに重く苦しいものだ。

・エレーナ・クニャジコーワは育児休暇中。マイア・フォン・トッカータ中佐と無事結婚できた?

・エフィーはミラージュ№2、ボーはミラージュ№3を典星舎情報部制服につけているが
 これはレフトのシャフトとティンの死亡で欠番になったものを埋めたのかな?
 自分はまだエフィーとボーの顔と名前が一致していない。どっちか混乱した。
 アマテラスはファティマスーツをコレクションしてたが各星の学校の制服も揃えてそう。

・イースト・カステポーに急行したマドラは前回もう騎士相手に剣を取らないと言っていたが
 そこにソープも付いてくるようなので何かあるかも?

2020年12月11日(金)

○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2021年1月号)

・扉頁はミラージュ騎士全メンバー表(星団歴3062~3070年頃)。
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(本編)
「第6話 アクト4-4 カーマントーの灯火」

・ベラ国シケーナ市ツラック隊本部。
 アイシャにベラ国の現状を説明するナルミ。
 セイレイは本国に帰ったがコーラス軍が駐屯しているため戦線が安定している。
 戦がない時が長く続くと占領地以外の多くの民は戦に消極的になる。
 ミノグシアの民すべてが打倒バハットマの意思を持たない限りミノグシア解放はない。
 しかし先日デプレが目覚めたことで何かが回り始めた。

・コーラスのGTMワイマールSR-2の複眼をチェックするファティマ達。

・カーマントー星アンビラン鉱山西区。
 鉱山区では貴重なGTMの装甲材「ヘリオス鋼」がとれる。
 ドーマ連合に集められた難民は奴隷のように働かされている。
 親のいない子供は一か所に集められ「砂集め」をさせられていた。
 目が見えないマグダルも砂取りをさせられる。
 マグダルは貧しい食事とベッドで自分の現状を振り返り涙する。
 目覚める前に聞いたデプレ以外のもう一人の子供の声が気になる。

・イースト・ハスハ バランシェ邸。
 ミースのところにアララギ・ハイトが3人のファティマをメンテのために連れてくる。
・アウクソーは通信でマドラのファティマであるベルクトと通信。館の状況をリアルタイムで共有する。
・メンテ中いつもスキッパーで待っているハイトにミースは館で泊まればと提案すると
 ハイトはミースにバハットマを抜けてでもあなたを守りたいと告白する。

・その言葉を聞いて「お母さんに子供を産ませるのはボクだ」と
 とんでもない発言をしてミースたちの前に現れるマキシ。

 続く。
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・ミラージュ騎士全メンバー表が新しく更新されて発表された。
 死亡してできた空きに新しい騎士が入団してたりと新情報が増えた。

〇右翼。
・Aが剣聖マドラだが後に剣聖ヴェイデリになるらしい。マドラが出向中は暫定でジャコー。
・6はクロークル・ハーマン(10のハインド・キル)の筈だが左翼の6にちゃんと書いてあるので別人かな。
 母方が映画に出たハロルドラント・シャンディ・マーカス王女の直系血統。
 13巻でブラウ近衛騎士団長メリー・マーカスというハロルドダントの騎士が出ていたが。
・7、14、15、17は退団したり死亡したのでフリーナンバーに。
・13の死亡したポエシェ・ノーミンの代わりにログナーの配下のエレーナが入団。
・20のヨーンがアマテラスの勅命後、永久欠番?になって空になっている。
・22のマキシの説明が激サド・ド変態の超絶美少女?になっているが女装してるだけかな。

〇左翼。
・先月号で書いたようにシャフトとティンが死亡したため空いた2にエフィー、3にボーが入ってる。
・7の死亡したパイソンの空きに謎の?マーク。ポー・ヨーグン群国の奴隷民出身。
・死亡したオービット公の9は空き。スパークがマドラになってAになったので10は空き。
・19のリキッド・オーシャンはまだ生まれていない。ニオと桜子の遠縁らしい。
・20のパゴナ・ヘルバートはまだ生まれていない。バーグル・デ・ライツァー(シャフト)の甥。
・22のデコースとマドラの息子の剣聖ベルベットもまだ生まれていない。
 デザインズ4のタイムラインを見るとすでにマドラのお腹にいてもおかしくないが。

・最後にナンバー不明のアッセルムラトワ・メル・アザミド・XXVII。
 母がビューティー・ペール?というのでおそらくメル・ズームのことだと思われる。
 イペール・ボルテッツ魔導剣聖とはフ・リエやル・ゾラと同格だろうか?
 やられキャラのイメージが付いているがカイエンも恐れる能力を持ってるいるし
 母が超帝國の血を引いているようなのでなにかしら名誉挽回してほしいものだ。

・アイシャはこれで17巻連続登場となる。
 しかし前回出てから20年以上たったのにアイシャもナルミも顔が老けていないな。
 アイシャは現在おそらく217歳で地球人年齢で約50歳近いと思うのだが。

・そういえばコーラスとハスハは敵国だった。ソープに関わったおかげで緩くなったのかな。
 GTMワイマールは14巻でも出ていたがセイレイたちのハイレオンの後ろで影が薄かった。
 ワイマールの複眼をチェックしているソープに教えてもらったコーラスファティマとは誰だろ?

・マグダルが目が見えない状態で労働をさせられているが想像よりはましだった。
 先月号で器量がいいと言われていたので。まだ油断はできないが。
 目覚める前に聞いた子供の声とは異母姉弟ともいえるマキシか?

・アララギ・ハイトが久しぶりに登場。ツバンツヒにやられてミースに改造されてるかと思った。
 アウクソーに対して自分がカイエンの名を騙ってたことを気にしている。

・ミースとデコースが真面目な会話をしてるシーンは見たかった。
 デコースはシークモードの時のエスト(バーシャ)について気になっているようだが?

・アウクソーがマドラのベルクトと館の状況を共有してるのはマキシの監視だろうか?

・剣聖マキシ登場。
 息子が女装しながら母親の子供を産ませると衝撃的な発言をして出てきた。
 子供時代のマキシが異常なのは11巻冒頭でもわかっていたが
 マドラがマキシにミースを犯してはいけないと言っていたのは本当にそのままの意味だった。
 おそらく超帝國騎士が故に制御できない破綻した性格になっていると思われるが
 そもそもミースも倫理観がおかしいので家庭環境のせいと言われたらそうかもと思ってしまう。
 こっからどうやって神様マキシの人格になるのだろう。
 ミースにいきなり告白したハイトをマキシが殺そうとしてマドラが来る展開になるか?

2021年1月11日(月)

○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2021年2月号)

・扉絵はスーパーロボット・マグナパレスの線画と解説。
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(本編)
「第6話 アクト4-4 カーマントーの灯火」

・バランシェ邸でミースとハイトの前に現れるマキシ。
 マキシはハイトに攻撃を仕掛け腕をねじ切り殺そうとする。
 アウクソーがマキシに飛び掛かり胴締めをしてマキシの肩をはずす。
 マキシに小さな機械のようなものを当てるとマキシは意識を失う。

・夜になりミースはハイトの腕の接合の手術を終えると
 マキシにもてあそぶように人を殺すのは止めるように叱る。
 マキシは自らを殺人兵器だからと反省してる様子はない。
 アウクソーはマキシをヘリオス超鋼ワイヤーで縛り手綱を握る。
 マキシはアウクソーの着ていた服しか着られないようだ。

・数日後、腕を接合したハイトは自らの力のなさに涙しバランシェ邸を去る。
 マキシはカイエンの子供を欲しがっていた母親の望みをボクが叶えてあげると考えていた。

・イースト・ハスハ国境。
 ハイトは町でブローカーに絡まれるがバハットマ騎士団の服にビビって退散する。
 影からハイトを助けようとしていた人物はバハットマ黒豹騎士団副団長アーリィ・ブラスト。
 先日この町で枢軸の騎士数人を素手で血祭りにあげた男がいると聞いて来た。
 アーリィが探しているヨーンは枢軸各国から指名手配され始めている。
 カステポーのヴァキシティへ向かいワックス・トラックスでヨーンを待ち伏せをしようする。

・彼女の今後の行動が魔導大戦の終結のきっかけを作ることになる。

 続く。
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・マグナパレスの全身画がついに公開された。
 腰部から展開されるバスター砲展開時の支持架と排熱を行うウエストクレーンが
 描かれているが線画だと分かりにくい。早くカラーと立体で見たい。

・7777年以降ハーモイド・システムからプラネタリ・ドライブになり
 銀河系を消滅させる威力を持つ「グラビトン・バスター砲」が使える。
 これと式神オフェロス・ビュランコートのグラビトン圧縮とどっちが強いのか?
 カレンとタイカ宇宙へ移動後(5巻)はカレンとユライヒに改修されMMTとなる。

・「ファイブスター物語」の「最強」のロボット。
 この作品では「最強のロボット」が沢山出てくるがとりあえず「作品最強」は
 プラネタリ・ドライブを搭載したマグナパレスでいいのかな?神々が駆るロボットだし。
 ZAPは「星団史上最強」ということで。ZAP2とどっちが強いの?とかまだ不明。

・先月のミラージュ騎士団の訂正。
 キュキィが所属していた組織がローゼンメイデンになってたのは普通に誤植だったのか。
 右翼6番の謎の騎士はワスチャ説とか出ていたが天照家に全く関係のない人物らしい。
 もう一人の謎の左翼7番の可哀そうな子だが今回でアーリィ・ブラストで決まりか。
 ヨーンを狙って天照に近づき洗脳されるパターンか。ボー・ヨングン群国の奴隷民出身だったようだ。

・マキシは予想通り間髪を入れずに攻撃してきた。人を殺すことに何の躊躇もない。
 こういうところを見るとなぜ超帝國騎士は戦闘時以外封印されていたかがわかる。
 マキシと比べるとスバースやカイエンはかなり安定していた方か。
 そういえばアウクソーはフォーカスライトなのでスバースのことをよく知ってるんだな。
 アウクソーがマキシの動きを止められたのは驚いた。何故かアウクソーに手を出せないらしい。
 マキシが女装してたのはアウクソーの臭いのした服しか着られないからか。

 気になったのがマキシはマキシなりに母達であるミースやアウクソーを愛しているようで
 ミースのお腹にいる時からミースのカイエンへの愛情や自分が作られた境遇などを理解している。
 その歪んだ形が自分がカイエンの代わりに母であるミースの子供を産ませるという発言だが
 11巻のミノグシア解放戦の時は愛情のようなものが感じられなかった。
 戦争時だから仕方がないとドライなのかそれとも何か心変わりしたか。

・好きな女性にあなたを守りますと告白してすぐに絶対勝てないマキシに
 腕をねじ切られて殺されそうになったハイトはさすがにかわいそう。
 だがブローカーがバハットマの服を見てビビって去ったのを見てすぐに立ち直れるハイトは結構大物か?

・ハスハ国境で枢軸の騎士数人を素手で血祭りにあげた男とは誰だ?
 ヨーンは血祭りになんてしそうにないしマキシなら少女扱いされるだろう。

・アーリィ・ブラストはヨーンを探しにワックス・トラックスに向かうようだが
 どう行動したら魔導大戦終結につながるのかはさすがにわからないな。

2021年2月12日(金)

○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2021年3月号)

・扉絵は魔太子ルシファ・センタイマ。
 前エピソードで神々の干渉「44分間の奇跡」が3070年と語ったがそれはウソで3075年だという。
 先月号で公開されたマグナパレスのカラーは来月のNT付録で見れそう。

・次頁に「Z.A.P.」の全身図公開。
 カラーと各部分解図は「デザインズ7 灰の勲章」に収録。
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(本編)
「第6話 アクト4-4 カーマントーの灯火」

・カーマントー星 アンビラン鉱山西区。
 アンジュ(マグダル)が班長をひとり占めして作業が遅れると年少組の班員から責められるが
 目が見えないアンジュは働けないと処分されると聞くとみんなで助けるようにまとまる。

・ホルレ監査官の元にドーマの将校と騎士が現れ反乱の動きに注意するように言われる。
 ホルレは上玉なアンジュは手駒として利用するため難民登録をしてない。

・大きなコンテナがアンジュの上に落ちてくるが班長が飛び出して助けてくれる。
 アンジュは彼が騎士と見抜くが騎士だとバレると連行され処分されるか洗脳されるので
 班長は内緒にしてくれるようアンジュにお願いする。

・アンジュが班長の名前を聞くと班長はアイル・フェルノアと名乗る。

・カーマントー星 元SPK隊基地ステーション。
 ヘアードはNPO人権調査員アデム・ユラとして潜入してマグダルを探す。
 だが正体を元SPK隊支隊長のオロダムド・ハルにすぐに見抜かれてしまう。
 ハルはヘアードに詩女フンフトの代わりにマグダルを詩女にして神官長に戻る気かと煽る。
 詩女が一度でも宇宙にいるミノグシアの民を気にかけたことがあったかと怒る。
 ミノグシアの難民のためにハルはSPK隊を抜けてドーマ連合に加わった。
 ハスハントのコレットは孫のムグミカが詩女になったことを利用してハスハント中心の政治にした。
 ヘアードは謝ることしかできなかったがハルも負い目を感じてかマグダルの捜索をする。

・イズモアストロシティ。
 落ち込むヘアードを眺めるイオタ宇宙騎士団団長ジャコーと三条香。
 ジャコーの前に現れたのは母親のミラージュ騎士イマラ・ロウト・ジャジャス。
 ジャコーはアデムのためにファティマを使って人権調査団の調査書やIDの偽造までしていた。
 イマラはマグダルが生きていることを天照から聞いていたがボスヤスフォートに気付かれるため話せない。
 ランドの想い人であるヘアードを助けるためイオタ宇宙騎士団をジャコーから戻してもらう。
 ジャコーのGTM「彗王丸(ブリンガーB3)」を奪うとかわいそうなので
 新入りの女子高生(エフィー)から「マーク2」をひんだくってきた。

 続く。
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〇スーパーロボット ツァラトウストラ・アプター・ブリンガー。
 「ジョーカー太陽星団史上最強」のロボット。
 先月号のマグナパレスは「FSS最強」のロボットと紹介されたので混乱しそう。
 おそらくプラネタリ・ドライブ搭載後のマグナパレスはZ.A.P.より強いが
 Z.A.P.は一度も負けたことがないため「最強」という理屈だろう。
 なんとマグナパレスはジョーカー宇宙で幾度か負けているという。

・いかなるGTMも瞬殺するというが3960年の対黒騎士戦は「対GTM戦闘」用に
 アンクルクレーンは外されエンジン出力も通常のGTMほどに落とされているようで
 1巻のMH戦のように65時間かけて勝ったのだろうか?

・下半身が複雑すぎて線画だとどうなってるかわからない。
 マグナパレスにも搭載されていた小型宇宙艇パッセンジャー・セルが後頭部に収納。
 追加オプションで昔ボツになった宇宙戦闘用のルナ(ユニット)と
 ビラルケマ(旧レッド・ミラージュ・サポートJ?)が装備できるようだ。

・上玉扱いされているマグダルはドーマの将校達に目を付けられるが
 ホルレはもっと上の奴らにあてがい自由になるための手駒にしようとしている。

・優しい年少組の班長が騎士だった。さらに名前がアイル・フェルノアだという。
 この名前は聖宮ラーンのラーン王宮支隊の名前だ。
 支隊長は13巻で出てきたドヌーブ・ガセット。
 すでに有名な騎士団名ならその名前を名乗るのも変なので
 マグダルが詩女になった後に彼の名前が由来で付けられるのだろうか?

・やはりハルは悪役って感じじゃないな。
 詩女に対して恨み言を言うがマグダルを探す手助けをしてくれる。
 自分がマグダルを救助したことに気付かなかったのが悔やまれる。

・ハスハのコレット王は一見優しそうなお爺さんのイメージだが
 フィルモア帝国と組んでコーラス対ハグーダ国の援助をしたりと策略家だ。
 孫のムグミカが詩女になったことを利用してハスハを政治的にまとめ上げていたが
 その詩女がいなくなればハスハの結束力はなくなり分断された。
 詩女が宇宙のミノグシアの民の元に来なかったというのも
 詩女ムグミカがベイジの外に離れられなかったからだろう。

・こたつで寝ているファティマがジャコーのヴィンティン(弁天)。バランシェファティマNo6。
 ねーさまと言ってるのが三条のダイモン(大門)。バランシェファティマNo12。初登場か?
 市長の泰千錫華のカリオペー002は10巻登場以来か。製作はDr.ダイアモンド。
 ダイアモンドのクーンはみんなにお餅を焼いて振舞わってる。彼女が楽しそうでよかった。

・ヘアードは周りからはランドの想い人として認知されているようだ。

・ツバンツヒのとは別機体っぽいがイマラの駆るGTM「マーク2」の活躍が見れるか?

・Dr.ダイアモンドのマイティ・シリーズの名前は変わらず
 MH「B3ハイドラ・ミラージュ彗王丸」はGTM「ブリンガーB3彗王丸」となっている。
 MHは本編に出なかったがGTMでは出てくれるだろうか?

2021年3月11日(木)

○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2021年4月号)

・扉絵はメヨーヨ朝廷アシュラ・テンプル騎士団のファティマスーツと
 Dr.ダイアモンド製作のファティマ・竜胆(リンドウ)。

・NT付録で「帝騎マグナパレス」のカラー全身画のB2ポスター。
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(本編)
「第6話 アクト4-4 カーマントーの灯火」

・ボォス星ウエスト・カステポー南部コルナー台地。
 AFトップ搭載型に変更されたGTMデモール・22(ツバイツバイ)と戦っているのは
 メヨーヨ朝廷のGTMホウライ。
 コーネラ帝国とメヨーヨ朝廷共同のデモール耐久テストのため演習だった。
 自分が設計したGTMホウライとファティマ竜胆が戦っているのを眺めるDr.ダイアモンド。
 隣には泰千錫華。テストを計測するバルター博士、ビリジアン博士。
 クラーケンベール大帝はバルター博士に今後も共同訓練を続けぬかと提案する。
 バルター博士は自分の一存では判断できないが現実を思い知り信念を捨て
 デモールのAF搭載を再設計して大きな道が見え世界が広がったという。
 ダイアモンドも同意しデモールに興味があって来なければ知らないことが沢山あったと。

・ミースが製作したファティマ・デルタベルン。
 アウクソーと同じく基礎特性領域に隙間が空けてある。
 アウクソーの中にはフォーカスライトがいる。
 星団初のファティマであるフォーカスライトは存在するすべてのGTMを
 シン・ファイアからシステムを変更する必要があった。
 そのため現在でもすべてのGTMは無条件に彼女の命令を受けるリブートプログラムを持っている。
 ミースはアウクソーを残すためフォーカスライトをデルタベルンに移す準備をしようとする。

・その二人の前にマキシが立ち塞がる。
 「おかあさんはぼくのもの」とマキシがミースを襲う。
 アウクソーが小さな機械で止めようとするがマキシに壊される。
 ミースは「あなたの全てを受け入れる」というがマキシは暴走しミースを殺そうとする。
 窓をぶち破って館に入りマキシの暴走を止める騎士。
 それはミラージュ騎士団エース・ナンバー超帝國剣聖マドラ・モイライ。

 続く。
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・「帝騎マグナパレス」のポスター。
 雑誌や単行本サイズだと線が詳細に見れなかったりするのでB2サイズで見れてよかった。
 以前NTの表紙を飾った絵とまた微妙にカラーリングが違う。
 頭部後ろに羽のように伸びる赤いベンダー・ウィグが印象に残る。

・メヨーヨ朝廷のGTMホウライ登場。
 デザインが公開されてから気に入っていたが他のGTMと違ってマッシブでボリュームあってカッコいい。
 2989年時のプロトタイプ(5巻のMHアシュラ・テンプル)はアームフライヤーの形が違ったようだ。
 メヨーヨ朝廷の騎士団名はア・シュ・ラ・テンプルと区切ってたが普通にアシュラ・テンプルになってる。

・Dr.ダイアモンド久々の登場。
 メヨーヨのGTMホウライ、コーラスのGTMワイマール、バハットマのGTMカーバーゲンと
 この戦争で彼の設計したGTMが色々な勢力で活躍している。
 そういえばダイアモンドはマウザーに助けられクラックという騎士の名を貸してもらっていたが
 システム・カリギュラとはどれくらい接点があるのだろうか?

・今回はA.K.D.に2騎納品に来たというが天照から貰ったエンジンで作った
 マイティ・シリーズの「バビロンズB2雷丸その参」と「グリッターB4暁姫」のことだろうか?

・ダイアモンドが製作したファティマ・竜胆(リンドウ)は頭部のアンテナが伸びていて特徴的。
 マスターはコーネラ帝国エレクトロナイツのエース騎士ナロック・ミシエール。
 AF搭載型になったデモール・22(ツバイツバイ)は黒からグレーカラーに。

・クラーケンベール大帝はワスチャから貰ったネギうどん友好条約のストラップを大事に付けている。

・ミースの製作したファティマ・デルタベルン。
 デルタベルンに関しては昔から設定が色々あってバランシェ(又はミース)が製作した半エトラムルで
 フォーカスライトとアウクソーを受け継ぎMHジュノーンに搭載されるとある。
 他にも連載時の扉絵(リブート5巻)で人型で描かれミースからあるところに預けられ
 科学者リューベル・ジュード(ラベル?)によって作られると書いてある。
 さらに以前公開されたモラード・ファティマのデルタベルン・パッチデータ(極秘)などもあって混乱する。
 今回でアウクソーの中のフォーカスライトをデルタベルンに移すという話になったようだ。
 フォーカスライトがすべてGTMを無条件で強制リブートできるって結構恐ろしい特性だと思うのだが。

・マキシは2月号の時はやばい奴だがミースとアウクソーには優しそうと思ったがそんなことなかった。
 暴走すると本当に母であるミースを犯そうとしさらに殺しかけた。
 ミースは犯されようと殺されようと覚悟できてるようだがマキシに騎士になってほしいのだろうか?

・超帝國剣聖マドラが剣聖マキシの暴走を止めた。まだマドラの方が強いか?
 旧設定のパワー・バランス表ではマキシ(覚醒後)というのが超帝國剣聖より強いようだが。
 そしてまだベルベットは生まれていないがすでにマドラのお腹にいるのか?

2021年4月11日(日)

○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2021年5月号)

・扉絵はカーマントー星鉱山のマグダルと難民の生活の解説。
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(本編)
「第6話 アクト4-4 カーマントーの灯火」

・暴走してミースを襲うマキシを取り押さえる超帝國剣聖マドラ。
 さっきみたいなことをしたら玉ごと引きちぎるとマキシを脅す。
 マキシは超帝國騎士と同じ頑丈な体とファティマ並に知能も高い。
 生存ロジックが人間と異なり理性と本能がスイッチみたいに切り替わる。
 マドラも殺戮状態になると自分を制御できずに何百人も殺したという。
 超帝國騎士の暴走を止められるのは炎の女皇帝と詩女の力のみ。
 マキシは生まれてすぐにラーンの詩女フンフトの元で育てられた。
 フンフトはミースにマキシが物心ついたらすぐに自分の素性を話すように言われた。
 マキシの顔を見てマドラはカイエンの父の超帝國剣聖アサラム・スキーンズを思い出す。

・スバース市AP騎士団本部。
 マドラはミース達を連れてマキシをデプレに会わせようとする。
 マイケル・ギラが会議中で待っている間マキシはAP騎士たちにいきなり戦闘をしかける。
 マキシの遠隔攻撃がAP騎士に弾かれて驚いてるとすぐにマドラに止められる。

 ミース達と会うマイケル・ギラ議長とロータス・バルンガ参謀長。
 マドラはスキーン隊元支隊長ピッキング・ハリスであったが色々な噂があった。
 ミースはギラ達にマキシをカイエンとの子供だと紹介する。
 そこに現れたのはマキシと同じカイエンの子デプレ・ビート・カイエン。

 続く。
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・扉絵のマグダルのイラスト、トレーサーに載ってたのよりさらに幼く見える。
 鉱山の孤児労働者でも午前は中学生レベルまで勉強をさせるようだ。

・マドラは自分の攻撃を受けてもマキシがピンピンしてることに驚いている。
 やはり普通の騎士と超帝國騎士とは体の頑丈さも違うようだ。知能もファティマ並に高い。
 マキシは46番目のバランシェファティマでもあるので当然か。

・マキシが詩女フンフトの元で育てられたという設定はなくなったかなと思ってたが
 生まれてすぐにフンフトの元で育てていたようだ。
 自分の生まれ方を知り最強の戦闘兵器であることをしっかり理解させろと。
 アウクソーの匂いの付いた服しか着ないのはアウクソーも母と認識してるからだろうか?
 昨晩が数年ぶりの暴走らしいがやはりアララギ・ハイトの件がきっかけになったのかな。

・マドラは現在は人格が統合され(一見)まともな女性の人格になったように見える。
 さらっと自分も殺戮状態で何百人も殺したとか言ってて怖いが
 それに動じず普通に会話しているミースも大物感があるな。

・マドラ曰くマキシは祖父のスキーンズ似だという。カイエン似なのはデプレなのだろう。

・アウクソーのデカダンスタイルのファティマスーツを着てくるマキシ。
 まるでファティマと見間違いそうなるほどかわいいが彼は男だ。

・ミースはマキシとデプレを会わせることをためらっていたようだ。
 不義の子というか勝手にカイエンの精子とアウクソーの子宮と
 自分の卵巣を使って子供を産んだというのはさすがに言いにくいか。
 案の定ギラにはカイエンがミースに手を出したと思われてる。
 そしてミースはAP騎士団のアイドルだったことが判明。

・マドラはマキシの玉ごと引きちぎると脅したがマキシはそれを初体験だと認識し懐いてしまった。
 サイズは唐辛子より小さいとか。まあまだジョーカーの年齢としては10歳もいかないだろうし。

・マキシの攻撃に反応できてるAP騎士を見るに単純に騎士として練度が高いのだろうが
 カイエンが9巻で乗り込んだシーンと比べるとマキシがまだ未熟なことがわかる。
 そしてアララギ・ハイトはやはり騎士としてかなり弱かったんだな。

・マドラは昔はAP騎士団のピッキング・ハリスとして所属していたので当然ギラとは顔見知りか。
 バルンガが言うに彼女には色々噂がありフィルモア元老院に一時属し戦果を上げた
 薔薇の剣聖マドラ・モイライと同一人物だったことも驚かないようだ。

・現れたデプレの隣にいるファティマはコンコード。母ヤーボの元ファティマ。
 デプレはアウクソーの服を着て暴れたマキシに厳しい目を向ける。
 マキシとデプレの異母兄弟対決になるか?
 デザインズ4でデプレの強さは父親と同じでマキシは「姉がいるデプレに勝てるわけがない」と
 書かれていたがタイマンではどうなるだろうか?

2021年5月10日(月)

○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2021年6月号)

・扉絵はGTMザ・ダルマス~破烈の人形。
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(本編)
「第6話 アクト4-4 カーマントーの灯火」

・カイエンの子供たちであるマキシとデプレが対面する。
 デプレはマキシの考えていることの半分くらいわかるという。
 カイエンは母さんのミースをもてあそんだとマキシは言うが
 デプレは近くでカイエンがミースを大切にしているのを見ていた。
 デプレに自分の出生の秘密を明かすマキシ。
 マキシの話を聞きミースに憐れみの目を向けるデプレ。
 それを見たマキシはデプレにどちらが強いか喧嘩をしかける。

・お互い素手で攻撃をしながら避けあう。当たれば腕ごと砕け散る。
 力はマキシが上だが父の動きと多くのAP騎士の立ち合いを見てるデプレに分がある。

・マドラが二人の立ち合いを止める。
 マキシは本気でかかってこないデプレに同情されバカにされたと怒るが
 デプレはマキシの手を握り「弟」と呼び姉のマグダルを探すのを一緒に手伝ってほしいという。
 マキシにミースを取られたみたいで感情的になっていたと二人に謝る。
 マキシもデプレを許し「兄さん」と呼ぶ。
 マキシはマドラにマグダル姉さんを守る仕事ができたのでここにいるという。
 マグダルが遠くにいて目が見えなくなっていることをマキシは知っていた。

 続く。
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・デプレはカイエンがミースを大切にしていたことを傍で見ていた。
 カイエンからしたら助けて引き取った少女が本気で愛を向けてきたので逃げ回ってたようだが
 人の心が読めるマグダルはそのことでカイエンを茶化したりしていた。

・そんなミースはマキシの口からデプレに出生の秘密を明かされ
 デプレに「おいたわしい」と言われて居たたまれない気持ちになっただろう。
 デプレとしては母親を早く亡くし慕っていたお姉さんをマキシに取られた気分だったのだろうか。

・マキシとデプレの対決。
 肉体的に超帝國騎士の体をもつマキシの方が強いと思われたが
 父カイエンとAP騎士の動きを知るデプレにはまだ敵わない感じだ。
 マキシも今後修行を積めばデプレは超えられると思うが。
 マキシは自分の出生にコンプレックスを持っているようで
 デプレが本気で戦わないことを憐れみと同情に感じたのだろう。
 デプレがマキシを弟と認識してくれたおかげでミースも救われたかな。

・マキシの本能だけの動きを見てマドラはカイエンと対峙した時(11巻)を思い出す。
 実はあの時スカートの中は見られていたらしい。

・マドラがマキシの結論を早すぎと焦っていた。
 ミラージュ騎士に強制入団予定とあったから天照からそういう密命でもあったか?

・12月号で眠るマグダルにデプレに混ざって聞こえた謎の声はやはりマキシだった。
 双子で脳共鳴があるデプレは分かるがマキシが混ざれたのはカイエンの血のおかげか?

・バルンガはマグダルが生きてると確信できて心底うれしそう。
 マグダルとデプレの双子にはとても慕われていたからな。

2021年6月11日(金)

○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2021年7月号)

・扉絵は星団歴3159年。
 ラーンの花の道を歩いてきたレーダーとクリスを迎える3人の絵。
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(本編)
「第6話 アクト4-4 カーマントーの灯火」

・マキシと共にマドラもミノグシア連合に加わることになる。
 マキシにもファティマが必要となるがアウクソーは大丈夫だという。

・アドラー星 旧超帝國星都ダッカス廃墟。
 そこに集まる謎の集団。
 ビューティー・ベールの計画を聞くヨーグン3連邦とダスニカ・アダマス神聖連合帝国のトップ達。
 ミノグシアの戦いで大国が消耗するときバハットマ魔法帝国は消滅している。
 神聖帝国はピア将軍が掌握して戦力を増強させGTMフドウも配備が終わっている。
 数千年も昔この大陸の民は繁栄していたが超帝國が滅びてから弱体化していった。
 今は貧民と移民、難民であふれ返る底辺国家。
 この二つの国は自国の自治のために数十万人の国民を奴隷、実験体として超帝國科学省にささげた。
 その実験のなかで超帝國騎士とは別の「人造騎士」が奇跡的に誕生した。
 しかしその非道な実験が炎の女皇帝の怒りにふれ関わっていた全ての科学者と記録は消し去られた。
 その技術の復活をビューティー・ベールが手伝い超帝國騎士ではない新たな騎士が育った。
 その資金のため最低限の性能のファティマを生産し続け超一級ファティマたちを隠し通した。

・立ち上がるヨーグンの人造人間とアダマスのダスニカ・ファティマたち。

・アダマス皇帝は言う。この国は屍。他国の発展、他人の進歩、認められぬ者ばかり。
 ならば国も民もすべて灰にしよう。それこそが我らの「灰の勲章」。

・ヨーグンの大統領ダジャー・ビームスはその前に民たちにひとときの夢を与えてやろうという。
 ヨーグン3連邦とダスニカ・アダマス神聖連合帝国がトランとバキンラカンを叩き潰す。

・アマテラス陛下にアドラー星を大きな炎で包み灰にして頂くとビューティー・ベール。

 続く。
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・これは予想外の展開。
 デザインズ(特に2)と年表を何度も読み直すことになった。

・まずは扉絵。
 星団歴3159年に新生ミノグシア連合代表、時の詩女マグダルと
 フィルモア皇帝レーダー9との間に超法規協定が結ばれる。
 そしてラーンの花の道を歩いてやってきたレーダーとクリスを迎えた3人の絵。
 マグダルとシュペルターマークを付けるデプレ。懐園剣を持つのはマキシか?
 映画「花の詩女」のラスト、花の道を歩くレーダー9(ジーク)とクリスのシーンは3159年だった?
 この会談の調停者アマテラスにGTM「カイゼリン」が役目を終えたとして預けられるとある。
 これがタワーのゼノア・アプターブリンガー(MHゴウト・ミラージュ)になるのか。
 ナカカラ南部の汚染された旧ホーダウンを自由都市にすることが重要だったようだが
 ここをカラミティ星崩壊後のフィルモアの難民の移住先にするのかな。

・マドラがミノグシア連合に加わる。
 デザインズ6でデプレ近衛支隊の支隊長にマドラの名前があったのはこれのことか。

・コンコードの匂いを嗅いでアウクソーと匂いが違うというマキシ。
 マキシにファティマを取る気はあるのかとマドラが言うとアウクソーは大丈夫だという。
 アウクソーのいう妹とはバランシェファティマの妹ではなくアウクソーの中にいる
 フォーカスライトと同じ星団初の4ファティマ、ジ・アトラス(the.S.S.L)のことだろう。
 12巻でアトラス大お姉様が目覚めたというのはミースのお腹にいるマキシに反応したからか。

・魔導大戦後のために暗躍するビューティー・ペール。
 NTの連載開始30周年記念の作者インタビューで7話の「フル・フラジャイル」で
 アドラーへ戦火が移る黒幕はビューティー・ペールと語っていたが
 その話は魔導大戦後に描かれると思っていたので不意打ちだった。
 ペールはバハットマが負けること前提に計画しているようだが
 15巻でボスヤスフォートがペールに新たな火種としてアドラーの
 ディ・ヨーグンとダスニカをこの戦いに参戦させてはならないと言っていた。
 ボスヤスフォートは自分がいずれ負けるとわかっているのだろうか?

・ペールを含め旧超帝國星都ダッカス廃墟に集まった面子の恰好が濃すぎる。
 人造騎士達は感覚器が異常なのであんな半裸の恰好をしているのか。
 ダスニカ・アダマス神聖連合帝国のアダマス皇帝も半裸で目の虹彩が二つあって怖い。
 ヨーグンの大統領ダジャー・ビームスらしき人は何故か汚い恰好をしている。

・GTMフドウはマウザー教授の設計だがこの2国の動きは把握しているのだろうか?
 システム・カリギュラがどれだけこの件に関わっているか気になる。

・モラード・カーバイトはダスニカ神聖連合出身。確かに才ある者をトラン連邦に逃してるな。
 後にミラージュ騎士になるアーリィ・ブラストはポー・ヨーグン群国の奴隷民出身。

・超帝國科学省の実験で生物兵器、機械融合生命体、魔導人形が作られたようだが
 そのイメージの化け物が9巻の念導師ブラパの造った化け物のファティマっぽく見える。
 さらに現在ミラージュのビューティー・ペールの娘メル・ズームがいる。
 ビューティー・ペールは出自の怪しいボスヤスフォートと違って正当な超帝國皇帝の血を継ぐ者らしく
 記録を消された技術を復活させて超帝國魔導人形のメル・ズームを造ったということか。
 問題は何故そのメル・ズームがアマテラスの元にいるかだがこれもペールの思惑だろうか。

・超帝國騎士とは違う人造騎士が奇跡的に生まれたというがどれくらい強いのだろう?
 感覚器の異常と寿命の短さ、肉体の崩壊とデメリットは多いが
 もし超帝國騎士級に強いとなれば星団の剣聖以上となるがそれじゃ制御できないか?
 人造騎士と一体化するというダスニカ・ファティマの性能も気になる。

・しかしこんな破滅願望的な動機で戦争を仕掛けられたら相手の国は迷惑極まりないな。
 超帝國の負の遺産がこんな形で浮き彫りになってしまったか。

・おそらくこの勢力が同じアドラー星のトラン連邦とバキン・ラカン帝国に侵攻した後
 ボード・ビュラードがアマテラスに残した遺言を切っ掛けに
 アマテラスが3159年にアドラーへ武力侵攻をしてZAPで全てを灰にすると思われるが
 それすらもビューティー・ペールの手の平の上だったと思うとなんとも悔しいことになる。
 もう一手アマテラスに上回ってほしいが。

・そろそろ単行本16巻の発売日の報告があると思ったがまだですかね?

2021年7月11日(日)

○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2021年8月号)

・扉絵はアドラー星の地図と解説。
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(本編)
「第6話 アクト4-4 カーマントーの灯火」

・星団歴3064年 カーマントー星。
 年少組の子供たちの過去の話を聞くアンジュ(マグダル)。
 それから子供だけでなく大人たちも話を聞いてもらうようになる。
 目が見えないアンジュには本音で話しやすいようだ。

・数日後アンジュは班長のアイルにセクト(地区)集会に呼ばれる。
 そこでセクト代表のカジマとセクト議長ノイを紹介される。
 大人たちの話を聞いてアンジュは国ではないドーマ連合の人権無視の現状に
 宇宙保安議会やイオタ宇宙騎士団は何故動かないのかと疑問を口にする。
 カジマはイオタは西太陽系保安議会の承認が必要だがまったく動かないという。
 ヘリオス鋼を押さえられたイズモの泰千錫華市長も何とかしたいのではとアンジュ。
 ノイは同意しイズモはドーマの圧力で生産を枢軸軍主体に安く作らされている。
 イオタ、イズモが動くには詩女とラーンが動き旧ハスハ、ミノグシアが力を取り戻すしかない。
 最後は何故ラーンの詩女はミノグシアの民を無視しているのかとみんなの愚痴で終わる。

・アンジュはアイルにノイが話をしたいと呼ばれる。
 ノイはアイルを騎士と見抜いてどうすれば騎士とバレないか力の使い方を教えてくれた。
 ノイはナカカラ生まれのガーランド。
 バハットマでマウザー教授とGTM「ドロリー」や「カーバーゲン」の製造に関わる。
 バーガ・ハリを超えるGTMを作ると意気込んでGTM「アトラ」を作ろうとした。
 しかし自分が製造に関わっていたGTMがミノグシアを襲い多くの民を殺した。
 気が付くとミノグシアに戻り戦場をさまよいロッゾ軍に捕まった。
 バハットマのGTMガーランドとわかればすぐに解放されたのに言わなかった。
 そのまま難民になってここに送られた。償いにならないがここで生涯を終えるつもり。

・アンジュはノイがガーランドの地位よりミノグシアの民であることが大切だと気付いたのだという。

・ノイはアンジュの言葉に涙し自分の名前を覚えてほしいという。
 ノイの本名はノイス・グリオノフ。ミノグシアの大地を汚し民を虐殺したGTMガーランド。

・アンジュに自分の思いを全て吐き出したことに驚くノイ。
 アイルはアンジュは本物の詩女様みたいだという。
 カーマントーの詩女様。

 続く。
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・先月号のアドラー星勢力の解説。
 ダスニカ=カジャ連合とヨーグン諸国はかつて統一された巨大国家、
 「アダマス帝国」として繁栄していたが星団歴に入り分裂を繰り返し弱体化。
 そのダスニカ連合にアダマス皇帝の末裔を名乗る人物が現れる。
 それが先月号で出てきたアダマス陛下だろうか?

・星団歴は前回から2年経ち3064年になった。
 ヘアードやイマラ、弟のデプレとマキシが必死にマグダルを捜索していると思うが中々見つからない。

・ナカカラを攻めてきたメヨーヨ軍(11巻)の難民への待遇はここよりずっとましなようだ。

・SPK隊のハル隊長はカーマントーの難民を助けるためにAP騎士団を抜けたのだが
 中々上手く立ち回れずドーマ連合の手下で裏切り者なんて言われている。

・ドーマ連合とカーマントー星の政治事情が語られた。
 ドーマ連合は北太陽系の国家ウモスとロッゾが裏についた軍事連合。
 西太陽系にあるカーマントー星の本来の自治が奪われている現状に対して
 ボォス星系の宇宙での治安騎士団とされるイオタ宇宙騎士団が動けないのは
 西太陽系保安議会の承認が必要だがそれが出ない。どの国も関わりたくないようだ。
 イズモアストロシティの泰千錫華市長もドーマにヘリオス鋼を押さえられ苦い思いをしている。
 ヘアードは13巻で宇宙での難民の扱いを全く知らなかった。
 西太陽系としてはあまり工場星の現状を世間に公表したくないということだろうか?

・GTMガーランドのノイス・グリオノフ。
 デザインズ4でダリ・キアでGTMアトラを製作と書かれている。
 13巻ではアトラは聖宮ラーンの新型GTMとして開発中でナルミがラーンの支隊長になってからのGTMだとか。
 魔導大戦後、詩女マグダルが聖宮ラーンの聖導騎士団「アイル・フェルノア」を作り
 ノイスがマグダルのためにGTMアトラを製作するという流れだろうか?

・ノイスは自分の作った兵器が生まれ故郷を蹂躙したことにとても傷付いている。
 5本線を持つGTMガーランドといえば星団に数少ない天才科学者の一人なのだが
 ノイはガーランドとしては普通の人の感覚を持ちすぎたのかもしれない。
 以前出たダイアモンドなんて自分の作ったGTMが色んな国で活躍してくれるのを楽しみにしていた。

・目の見えない弱い子供だからこそ本音を話せるというのもあるかもしれないが
 マグダルは詩女としての才能を発揮し子供たちだけでなく大人たちの支持を得始めてきた。
 サンサ・ホルレはそれを反乱のガス抜きになっていると今は思っているようだが
 さらに支持者が集まってくるとマグダルが危険分子に認定されそう。

・ラストのコマのカーマントー星の空を飛んでいるのはセントリー・パルサーかな?

2021年8月11日(水)

○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2021年9月号)

・単行本第16巻は10月8日(金)に発売決定。
 カバーイラストはサタネス・ゴリリダルリハと闇華・熾権使ヴォージュ・トー(足で判断)。

・漫画本編は緊急事態宣言を受け休載。
 代わりに「デザインズ」が12頁載せられた。
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〇サタネス・ゴリリダルリハ
・前のデザインズではラキシスの宝石から呼び出されるジュエルス・ゴリリダルリハの絵だったが
 今回は漫画本編で登場したサタネスとしてのデザイン画が公開された。
 後に人類と同じ姿となりフラウ・ゴリリダルリハを名乗りラキシスと共に時間を飛び回る。

〇ヴィーキュル・センチュリオ
・女性型のヴィーキュル・ハイコマンダーよりさらに巨大な「親衛隊」。
 破壊されても一瞬で過去からの自己データを復活再生してくる。
 パラドックスが発生しそうだが4次元以上の存在からすれば矛盾はないらしい。

〇タイカ(泰華)の世界説明
・タイカ(泰華)宇宙を創造したのは雅欄(ガーラン)大御神で天照大御神と同格の神。
 なんと初出の全能神の名前が出てきた。
 タイカ宇宙の創造主ってデザインズ1では全能神ユライヒと書かれているが変更なのかな?

・太古のタイカのシルヴィスの願いからアマテラスは10万年後にカレンを送り込むが
 未来のタイカの大権使ユライヒは「全ての生命をなくし永遠の平安を得る」ことを目的にしていたので
 カレンはマグナパレスと共にアンカー側に付くことになる。
 その戦いの後にカレンは神になったユライヒの妻になるのだろうか?

〇アンカー大権使シルヴィス・ミラー
・前は線画だったがカラーで掲載。闇華の熾権使と同じ白と黒の服。
 タイカ種族の大権使として生まれるがその強大な精神力でアンカーたちを守る。
 タイカ種族の決戦兵器MMT「グライフ」に対抗するため「懐園剣・雌型」を使う。
 何故タイカ種族(ジュウヨウ亜族?)がアンカー亜族に付いたのか気になるが
 やはりユライヒの本当の目的に気付いたからだろうか?
 未来のアンカー側には他にもカレンやザ・タワーが助太刀に入らなければいけない程
 ユライヒが率いる未来のジュウヨウ亜族が強いということだろう。

〇アンカー大権使 無の神ルシファ・センタイマ
・古代のアンカー側の大権使で現在は天照大御神と同格の神。
 何を考えているかわからないがラキシスを手に入れようとしている。

〇アンカー・モノノフたち
・前は線画だったがカラーで掲載。とてもカラフルな色をしている。
 連載では神になったルシファに操られて登場したが本来はカレンとタワーが加担する味方側。

〇数式生命体 Fネーム・ファティマ マーター・マーター
・ミラージュ騎士団№53。騎士でありファティマでありガーランド。
 素粒子の運動記録から生まれた「数式生命体」。
 母体の物質の素粒子運動記録から逆算して誕生するので
 母となるファティマ・ヒュートランの特性とヒュートランの記憶するマスターのワスチャの性格と
 ヒュートランを作ったバランシェの才能を受け継ぐ。
 さらに「剣聖ヴェイデリ・コーダンテ」とアイシャの戦闘能力を持つ。

・ついにミラージュ騎士団も50番台が出てきた。連載で登場したとき星型のマークが気になっていた。
 星団歴7777年代以降に誕生したFネーム・ファティマはほとんどミラージュ騎士になるのかな?
 数式生命体とは過去にラキシスが女魔帝ゴリリダルリハに語っていた
 モンソロンの時代のアズデビュート数式生命帝と関係あるのだろうか。
 素粒子の運動を逆算とか言われても具体的にどうやって生まれるかわからないな。

・ミラージュ騎士団№A剣聖マドラの後に剣聖ヴェイデリになると以前書かれていたが
 それがコーダンテ家と明かされた。
 後の剣聖はマキシやデプレ、ベルベットなどがいるのでいつの時代の剣聖なのかわからない。
 アイシャは子供を残さないのでワスチャの子供とかありえるか?

〇セントリーズ・ファティマ ザ・タワー
・ミラージュ騎士団№36。
 任意にセントリー・ブリッツに転化して惑星を一撃で消滅させることも可能。
 セントリーの幼生のまま誕生したためしゃべり言葉が漢字が使えず永久に治らない。

〇ヴィクトリー(オーバーエクゼステンス・バフォメート)
・ミラージュ騎士団№34。
 ヴィーキュルの管理者でその立場や力はセントリーやスペクターと同等。
 スペクターが人類でないように彼もヴィーキュルではない。
 彼もジョーカー宇宙の創造者天照大御神によって作られた管理人。

 ちょっと説明の解釈が難しい。ヴィーキュルの神とかそういうものではなく
 あくまで異次元から来るヴィーキュルを管理するために天照に作られた存在ということか?
 太剛神モイキュードが作ったバスター宇宙の住人ヴィーキュルのトップかと思ったのだが。

〇レディ・スペクター(ビーネンクリーガン・アスタローテ)
・ミラージュ騎士団№35。
 ヴィーキュルを生み出す「女王蜂」。すべての魔帝やジェネラルを生み出した。
 かつて炎の女皇帝と共にいて「モナーク・セイクレッド」の調査でアマテラスの存在に気付く。

〇GTMカーバーゲン(ガイランド・カーバーゲン)
・Dr.ダイアモンド設計によるバハットマの主力GTM。
 実際の製造と調整はノイス・グリオノフが行っている。マウザー教授がサポートした。
 ダイアモンド側は「ガイランド・シュライン」という名称で呼ばれる。
 漫画的には主役GTMの引き立て役かもしれないが兵器としては傑作GTM。

〇ノイス・グリオノフ
・ミノグシア、ナカカラ王国出身のガーランド。
 ガーランドは兵器を作ることが義務で自分の作った兵器が自国の民を殺すことがあり得ると
 理解してるが実際目の当たりにするとそこまで簡単に割り切れるものではない。
 ファティマ・ガーランドだとパートナーの騎士次第なのでノイスのように自責の念に駆られることは少ない。
 ノイスが後に開発するGTM「アトラ」は「中空装甲」という従来と異なる方法で放熱し注目をあびる。

〇アイル・フェルノア
・実はナルミ・アイデルマの親戚筋。
 その容姿は詩女近衛騎士団の団長キャナル・アイデルマに引き継がれる。
 騎士団の名前がそのまま彼の名前になるということはつまり…、と色々察してしまう。

〇ローラ・ホルレ
・ミノグシアの民だがすさんだ人生で旧ハスハとミノグシアの民を相当憎んでいる。
 名前がサンサ・ホウレからホルレとなってローラ・ホルレになったりと安定しないな。

〇GTMブリンガーB3・賽星(さいせい)GTMアストラガルス
・イオタ宇宙騎士団団長ジャコーの駆るGTM。
 MHでいうとハイドラ・ミラージュ(彗王丸)。
 頭部のトゲトゲが特徴的で過剰エネルギーの排熱ため雷となって放電される。

〇イオタ宇宙騎士団
・ジャコーはカーマントーの一件で政治力の必要性を思い知り宇宙の民のためにミラージュ騎士団に籍を置く。
 騎士としての実力はヨーンやクリスと同等かそれを上回るらしい。さすが強天位騎士といったところか。

・三条香はかつてラーン教導学院にいてその教練仲間のドヌーブと連絡を取っており
 アデムを名乗るヘアードの正体に気付いている。
 そのドヌーブと連絡を取る任務でミース邸で捕虜になってしまい歴史の傍観者になるようだが?
 ミースとアウクソーと共にバハットマに拉致されてしまうのだろうか?
 デザインズ3の彼女の説明でも魔導大戦ラストでこの世のものではない何かを見てしまうと書かれている。
 もしかして彼女は「44分間の奇蹟」を目の当たりにするのかもしれない。

・本編未登場のイマラのファティマ・ソリティアはそろそろマーク2に乗って登場しそう。

〇GTMブリンガーB4火之姫(ヒノヒメ)
・剣聖マキシが駆るGTM。
 MHでいうとレッド・ミラージュ・B4 デストニアス(暁姫)。
 後頭部に長い女性の髪のような排熱システムを持つ。
 魔導大戦後の一騎打ちで一度完全に破壊される。
 再組立てされた2騎目は剣聖デプレに管理されスタント遊星攻防戦でマキシが再び駆る。

〇謎のファティマ
・おかっぱでミラージュ・ファティマのスーツを着ている。
 頁の並び的にマキシのパートナーのジ・アトラス(the.S.S.L)か?
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・漫画本編が読めなかったのは残念だったがこんな状況なので仕方がない。
 デザインズで多くの新しいデザイン画と情報が追加され色々と考察が捗った。
 来月は連載が戻るようだ。イオタ宇宙騎士団の宇宙戦が気になる。
 単行本16巻も無事発売日決定したのでを楽しみにしてます。

2021年9月11日(土)

○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2021年10月号)

・扉絵は剣聖マキシ・カイエンと解説。

・デザインズ7「灰の勲章」掲載予定のGTM一覧。
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(本編)
「第6話 アクト4-4 カーマントーの灯火」

・ジィッドはアララギ・ハイトを呼ぶ。
 GTMデムザンバラを元の装甲へ戻し増加装甲を付けた。
 ミースのところに出入りしているハイトにジィッドはアウクソーと会わせてくれないかと相談する。
 ハイトは銘入りのニナリス様がいるのではというがジィッドはニナリスは信用できないという。
 ニナリスはマスターに黙ってデムザンバラのパワーを勝手に落としていた。
 ジィッドの元にアウクソーが来ればニナリスをハイトに仮マスターとしてやると。

・さらにジィッドはハイトにペール会長が弱い騎士を集めて騎士再生プロジェクトをやってるという。
 バハットマにはシーブル時代から陛下に絶対忠誠を誓う「隻赤騎士団」、
 ボスヤスフォート陛下の親衛隊「黒血魔導団」がいたがどっかに消えてしまった。
 バハットマの雲行きが変わっている。

・スバース市街。
 エフィーに呼ばれたマドラはマキシを連れて待ち合わせの場所に。
 女子学生として紛れ込んだエフィーはマドラについて来いとサインを送る。がマドラはマキシを見失う。
 エフィーはハスハント国家騎士団の恰好をしたバハットマの騎士達にミノグシアの内偵を疑われるが
 エフィーはあなたたちの仲間に変なの来てない?といきなり騎士を刺し殺す。
 すると別方向からの攻撃で騎士がやられ落ちた剣をマキシが拾う。

・いきなり騎士達が燃え炭になりビューティー・ペールが現れる。
 エフィーを見てカリギュラのシオの門番がどうしてここにいるのかと尋ねる。
 ペールはマグダルの弟が目覚めたというので探らせたら信じられないものを見つけた。
 マキシを一目見て超帝國騎士の完全体で正真正銘の剣聖と見破る。
 ペールはマキシの力を試すため攻撃をするとマキシはペールの胴を切断。
 ペールの幽体(エイリアス)が爆発するがマキシはそれを避ける。驚くペール。

 続く。
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・扉絵のマキシは3075年の姿。単行本11巻冒頭の時のデザインか。
 パートナーのファティマにソリッド・ステート以外に雫雫~ドロップ・ドロップがいる。
 その強さは超帝國剣聖で祖父のアサラム・スキーンズと同等クラス。
 GTMはB4火之姫一重二重(ひとえふたえ)を筆頭にZAP、フルトリム、マーク2、J型駆逐戦闘兵器を駆る。
 200騎を超えるGTMを撃破しているが絶対に騎士やファティマのコクピットを狙わず擱座させている。
 性格はとても優しく、慈悲にあふれ、いつも微笑み、物静かと書かれているが現段階では正反対。
 3075年以降に神様マキシのような人格になるのだろうか?
 ラキシスと浮遊城でよく一緒にいたようだ。ラキシスからすれば弟になるのか。
 マキシにはラキシスに付いてる「ショウメ」や「フラウ・ダルリハ」が見えている。
 スペクターとポーターはマキシの未来の姿を知っているため完全服従だとか。

・デザインズ7に掲載予定のGTMの名前が公開された。
 トリバネル~プディン・モルフォ(予定)はMHオージェ・アルスキュル、
 モルフォ・ザ・スルタンはMMオージェのことだが
 ル・マキャオはトリバネルと同じ試作2番なのでGTMデムザンバラ、MHシュペルターのことだろうか?
 天照家J型駆逐戦闘兵器「ツァラトウストラ・グローサー・デトネーター」という
 MHヤクトミラージュのGTM版という大物が掲載予定。が来年まで我慢。

・ジィッドは今の自分の格に合わないとニナリスを手放しアウクソーを手に入れたいようだ。
 彼はファティマがマスターを選ぶのに何故かアウクソーが自分をマスターと呼ぶと思っている。
 ベラの戦いではニナリスがヘマしたせいでナルミ支隊長の首を取れなかったと勘違いしているようだが
 ニナリスがデムザンバラのパワーを勝手に落としたのは彼にはこのGTMのピークパワーを扱えないからだ。
 これは違法でもマスターの生存性を上げるためにやったファティマの本能なのだが
 それはデコースには伝わってもジィッドには伝わらなかった。
 似た例で7巻で京がMHのコントロールをマスターから勝手に奪い過去のマスターから責められる回想があった。
 現在はブラフォードという理解ある騎士を得てお互い信頼できる関係となっている。
 ジィッドはボスヤスフォートの親衛隊や隻赤騎士団が姿を消していることを訝しんでいる。
 彼はこういうことには勘が鋭いんだが自分の実力を過信しているようだ。
 後に「背徳者ジィッド」と呼ばれるらしいが今後「背徳」と呼ばれる程の行動を起こすのだろうか?
 ニナリスにはなんとか報われてほしいがしばらく不幸展開が続きそう。

・ビューティー・ペールは弱い騎士を集めて騎士再生プログラムをやっているという。
 おそらく以前に出てきたヨーグンの人造騎士のように超帝國の科学技術で強化されるのだろうが
 そのために寿命を削り、感覚器の暴走、肉体の崩壊とデメリットだらけだ。
 ハイトは好きなミースの前で子供(マキシ)に負けるという情けない姿を晒してしまった。
 彼はミースを守れる騎士になるためプロジェクトに参加してしまうのか?

・マドラは時々なぜか少女趣味な服を着てしまうという。
 今のマドラは超帝國剣聖プロミネンスとマドラとスパークの人格が統合された状態だが
 たまにスパークに戻ったりするらしいのでこれは統合する前のマドラの服の趣味と思われる。
 いまだにデコースとの子供、後の剣聖ベルベットを妊娠している描写はない。
 後にマキシが幼いベルベットに剣聖の立ち回りを教えるようなのだが。

・マキシは扉の解説でカイエンから女癖の悪さは全く引き継いでいないと書かれているが
 マドラ曰く母親が恋しくスキンシップが多く実はカイエンと同じく女の肌にさわりたいだけらしい。

・元システム・カリギュラで現在ミラージュ騎士団左翼№2のエフィー・ドライは
 身長を158cmまで下げスバース市の女子高生として潜入中。
 名前はドライがドイツ語で3なのでみつ子、ボーはゼクスが6なのでむつ子と天照が付けたようだ。

・ビューティー・ベール登場。
 7月号のヨーグンとアダマス・ダスニカの前に現れた変な恰好の姿とは違って前の姿に戻っている。
 エフィーはバハットマでマウザー教授と一緒にいたのでお互い顔と素性を知っててもおかしくない。
 マキシの顔を見てすぐに超帝國騎士の完全体、正真正銘の剣聖と判断できるのはさすがだが
 マキシの力を試すために攻撃しかけたのは子供だからと油断したか?幽体からの爆発をよけられ驚いている。
 10巻のフロートテンプル襲撃の時はハインドやキンキーには効いたがマキシには見切られた。

・超帝國の失われた科学技術で人造騎士を再現させたペールからしてみれば
 目の前に超帝國騎士の剣聖が存在するのは信じ難いようだ。
 カリギュラですら超帝國剣聖の再現ができず別の形で生体サイボーグとなったのだから。
 それだけにマキシを誕生させたバランシェとミースの凄さが伝わる。

・マキシはエフィーを見て隠れたがビューティー・ペールを見ると髪の毛が逆立った。
 超帝國騎士としての本能がペールの超帝國皇帝家の血と力に反応したか?

・次回はNT表紙&巻頭特集、単行本16巻発売と楽しみ。

2021年10月9日(土)

○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2021年11月号)

・NTは16巻発売ということで巻頭特集。
 16巻の内容と連載の振り返りと作者の解説とインタビュー。
 表紙のGTMは「ツァラトゥストラ・グローサー・デトネーター」。

・立体モデル化したGTM「HL1」とGTM「破烈の人形」が発表された。

・扉絵はGTM「ツァラトゥストラ・グローサー・デトネーター」の線画とスペック。
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(本編)
「第6話 アクト4-4 カーマントーの灯火」

・ペールの幽体(エイリアス)を次々に倒し本体の首をはねるマキシ。
 ペールは別のボディに記憶を転送しようとするが遠くてできずに止めを刺される。

・強敵を相手に暴走したマキシはエフィーにも剣を向ける。
 エフィーはマキシを見て自分が死んでる時に見たマキシを思い出す。
 マドラが止めに入る。
 本気で戦いたいマキシはマドラを挑発するためにエフィーの腹を刺す。

・そこに天照帝が現れる。
 天照はマキシに「次元回廊」を使い動けなくする。
 フンフトもかつてマドラとマキシの暴走時に使った。
 マキシに人をむやみに傷つけてはいけないと約束し忠誠を誓えば止めるという。
 次元の穴からタラバチの神マニウが現れ化け物のような姿になりマキシを喰い散らかす。
 マキシは天照に何でも言うことを聞くと誓うと元の姿に戻る。

 天照はマキシが殺したペールの死体を消滅させる。
 ペールはかつてのゴースト・テクノロジー、禁忌とされた技術、魔導兵器の実験アンドロイド。
 超帝國総帝の超常の力を得るため皇帝家アセルムラトワの者たちを人体実験に使い生まれた。
 ペールはいくつかの予備体を持ち母体は別の場所にいる。

・この手の輩は初代天照家当主収光の命様がほぼ討伐し残ったものも
 歴代天照家女帝たちが処分していったがまだ残っていた。
 その中で天照家が制御できたのはメル・ズームだけ。
 ビューティー・ペールの力と背景は納得できない。ただの超帝國の亡霊じゃない。
 ボスヤスフォートより厄介かもしれないと天照はいう。

 続く。
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・NT表紙絵のGTMは「ツァラトゥストラ・グローサー・デトネーター」。
 MHヤクト・ミラージュに相当するGTM。
 通常は暗褐色だがバスター砲展開時に装甲がJG1炎砲(イェンホウ)は赤色化、
 JG2翠帯(リョクタイ)は翡翠色で発光する。
 炎砲と翠帯の違いは頭部のチューンホーンでそれ以外はまったく同じだという。
 表紙絵は頭部に長い角があるので炎砲、MHヤクト・ミラージュ・オレンジライトかな。
 バスター砲を含まない全高はMHでは43mだったがGTMでは52mになっている。
 元々のヤクト・ミラージュのデザインもGTMっぽかったので
 頭部のパイプ状の放熱器と赤と白の警戒色を見るとヤクトだとすぐにわかる。
 ヤクトには副腕や副脚があったがデトネーターはもっと異様な形だという。
 来年発売予定のデザインズ7に載る予定らしいので楽しみに待ちますか。

・ペールはやはりマキシが子供だからと油断したようだ。
 本体がやられたがなんとペールは別のボディに記憶を転送しようとしていた。
 アドラーにある5号のボディとはNT7月号で陰謀を企んでいた奴だ。
 自分はどちらかがエイリアスかな?と思っていたが肉体が複数あるとは。
 こういう真の本体を倒さないといけない系の敵キャラは面倒くさいな。
 今回超帝國剣聖マキシの存在を見つけたことは母体には記憶できていないのかな?

・エフィーがマキシを見て16巻でアンカー達に殺されて死んだ後に現れた
 神様になったマキシの記憶を思い出したようだがこれはまずいのではないだろうか。
 そもそもポーターが皆の記憶を消したのはアンカー達のことを覚えていると
 その記憶から侵入してくるからという話だったはずだ。神様マキシの記憶だけなら大丈夫か?

・ミースを含めガーランドはろくなことをしないと天照は言うがおまえも大概だぞ。

・天照は神の力を命様に使うなと教育されているが結構簡単にマキシに使うなと思った。
 それだけマキシの暴走を止めるのは難しいということか。
 天照は人間との約束は非常に誠実で違えることはないというので
 ミースのマキシのことで力になるという約束もしっかり守るのだろう。

・天照の次元回廊を見てマドラは大脳侵入(オペラ)の最大履行でフンフト様が使っていたというが
 天照やラキシスが使っている次元回廊(セブンスフォール)は神の力なので別次元のモノだと思われる。

・マニウは元々アマテラスの異次元のお友達だったがラキシスにアマテラスの力が移行していた時に(6巻)
 ラキシスを助けるために出現した。それからはラキシスを守るようになるようだ。
 マニウの体外消化の描写が恐ろしい。6巻でシャフトとメル・ズームが体験したのと同じか。

・マキシの剣聖へのこだわりの理由がわからなければ毎回力業で制御するしかなくなる。
 理由は母であるミースが愛したカイエンが剣聖だったからくらいしか浮かばないな。

・ビューティ・ベールは魔導兵器の実験アンドロイドだった?
 ペールは以前から皇帝家の血を受け継ぐものとして匂わされてきたが
 それは皇帝家アセルムラトワの者たちを人体実験した結果生まれたということか?
 まだまだ彼女の謎は多そうだ。

・ミラージュにいるメル・ズームはそんな魔導兵器の中でも天照家が制御できた唯一の存在らしい。
 しかし6巻で天照が神の力を失った時はズームにすぐ反乱されたので天照帝がいる前提なんだろうか。
 天照はいま彼女を見失っているようだが「ま…いっか…」で流していいのか。
 ズームの出番もそろそろありそう。

2020年10月10日(日)

○「ファイブスター物語」16巻 感想

16巻分連載時の感想はこちら。

・15巻から約1年10ヶ月ぶりの新刊発売。
 緊急事態宣言でアシスタントが呼べず3回程漫画の連載が止まりデザインズになったりしたが
 今もNT誌でほぼ休載もなく読めて新刊も無事発売されて嬉しい。
 連載では大ゴマでシルヴィスが召喚するだけの回とかあったのでまとめて勢いよく読めてよかった。

・表紙は女魔帝ゴリリダルリハと闇華・熾権使ヴォージュ・トー。

・登場人物紹介ページで初出の絵は皇女・茄里・ボルガ・レーダーだろうか。
 映画「花の詩女」の主人公トリハロンことフィルモア帝国初代皇帝サイレンにとても似ている。

○連載との変更点。
・9頁の連載のナカカラ・ククル王国の長い説明文はカット。
・女魔帝がラキシスをつかんだシーンで出たタイトルが短く変更されている。
・234頁のルシファの台詞「3070年」が「3075年」に直されているが
 47頁のマウザー教授の台詞「3030年の浮遊城襲撃」の誤植は直っていない。(実際は3010年)
・94頁のマウザー教授の悔し涙を書き足し。
・後は少しの台詞の変更、トーンの追加や細かい注釈がカットされている。
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・16巻の内容は「ショウメ争奪戦~ラキシス7444 大君主バフォメートのまなざし」。
 後半は神々の戦いになって魔導大戦が進まないのでやきもきするが今後のエピソードに必要な話のようだ。
 ただ作者が今まで溜めてきたデザインや設定を一気に出してきた感はある。
 5巻のタイカの話と6巻の浮遊城での騒ぎを読み返すとアレはこいつのことだったのかとなる。

・マドラ(スパーク)はデコースをレイプまがいに襲ったが後に8巻159頁に登場した
 剣聖ベルベット・ワイズメルが産まれることが決定している。
 が現在連載中の3064年でもまだ産まれる様子はない。

・フィルモア帝国の行く末を一身に受けるダイ・グの大きな悩みをラキシスが聞く。
 後半の滅茶苦茶な神々の戦いと比較して見ると大したことないよ、なんて言えるのかもしれない。
 ただそれをダイ・グに言えるのは神の視点を持つものだけか。

・ラキシスとショウメを襲うヴィーキュルたち。
 デザインズ1に書かれた説明ではバスター宇宙を創造した太剛神モイキュードが
 ジョーカー宇宙にサタン達を送りこんでいるように語られたが
 NT21年11月号の作者の解説でヴィーキュルもまたジョーカー宇宙の住人で天照大御神が作ったもの。
 創造主として天照もラキシスも戦いに加担はできないものだった。
 ヴィーキュルは天照が作ったジョーカー宇宙の異次元の住人という認識でいいのだろうか?
 その異次元のジョーカーに当たる管理者が大君主バフォメート・ヴィクトリーだと。
 ただ太剛神モイキュードの名前はポーターが144頁で言っているので没にはなってないようだ。

・ヴィーキュルは今までさらなる進化のためにセントリーの高次元物質「命の水」を狙ってきたが
 今回ショウメはすでに命の水を詩女フンフトに渡しており持っていない。
 ヴィーキュル達は「命の水」を生み出すショウメ自身を手に入れようとしたのだろうか?
 16巻で女魔帝ゴリリダルリハはラキシスにも目を付けるが後には協力者になるという。

・懐園剣を作ったのは天照。それをカレンが戦力差のバランスをとるために勝手に送り込んだ。
 デザインズでは懐園剣はカレンが作ったことになってたが変更された。
 懐園剣を作った天照がいい加減なので雌剣がルシファが駆るMMTデモンの手に渡ってしまった。

・ヴィーキュルを退散させた後にタイカ宇宙のアンカーたちがラキシスを襲ってくるが
 ヴィーキュルとタイカ宇宙のアンカーたちと繋がりはない。
 タイカ宇宙の無の神ルシファはジョーカー宇宙の神々に気付かれないようにヴィーキュルが作った
 異次元空間のひずみを利用して割り込んできたらしい。
 ルシファ・センタイマは5巻の太古のタイカ世界でアマテラス大御神に撃退された奴だ。
 6巻でも浮遊城の騒動が終わった後ラキシスを襲いカレンとユライヒに撃退された。
 アンカー達を操るルシファの目的はカレンを産み出したラキシス。
 ラキシスが3巻でモラードに残した「言葉」がタイカ宇宙にまで届き興味が湧いたという。

・ルシファが呼びだしたMMTデモンは未来のタイカ世界の大権使ユライヒが生み出した人類消滅兵器。
 5巻ではカレンが、6巻ではタイカの神ユライヒがデモンに、カレンがバイナスに乗って登場している。
 デモンとバイナスは「敵対」出現すると同時に出現できない。同時に出現するためには何かが必要らしい。

・いきなり出てきたビュランコートはデザインズで名前だけ出ていたが連載で初登場。
 ラキシスが未来で放浪したとき到達したオリンポス星系で出会ったのが
 陸神マンティコアと空神クフィル・インペリューンと式神オフェロス・ビュランコート。
 ラキシスは彼らを従えてオリンポス星系を去った。
 ビュランコートは力が強すぎるのでラキシスの宝石と懐園剣に分けて封印している。

・タバラチの神マニウは6巻の90頁にいきなり出てきた奴だ。
 昔は如来とか千手観音、カーリー神とか名前が安定しなかったがマニウで決定したのかな。
 元々天照の異次元のお友達で6巻以降ラキシスを守るようになる。
 天照やラキシスの使う「次元回廊」はこのマニウの力だという。

・最後に出てきた未来のミラージュ騎士たち。
 レディ・スペクターとヴィクトリーは昔の設定では宇宙人だったが異次元の世界の住人に変わった。
 レディ・スペクターはすでに登場していて9巻の79頁の炎の女皇帝と一緒にいたアスタローテだ。
 女魔帝ゴリリダルリハを含む全てのヴィーキュルを産み出した女王蜂。
 ヴィクトリーこと大君主バフォメートはそんな異次元のヴィーキュルたちの管理人。

・ザ・タワーは16巻でモラードが作っている命の水の力を取り込んだファティマの成長した姿。
 惑星一つくらい一撃で吹き飛ばせる力があるようだが危ないのでアマテラスの許可がいる。

・Fネーム・ファティマのマーター・マーターはファティマの子供であり
 親であるヒュートランの素粒子を逆演算して生まれた「数式生命体」。
 と言われても具体的にどうやって産まれるかはわからない。
 ただ彼女たちの誕生にモナークや神々の力は一切関与していないという。
 258頁で彼女が会いたがっていたのはワスチャのことだ。

・ラキシスは登場人物紹介でアマテラスの対になるもうひとりの
 ジョーカー宇宙の創造者で神々の一人と紹介されている。
 光の神アマテラスとラキシスが融合してアマテラス大御神になるから間違ってないのかな。
 16巻ではラキシスはそのアマテラス大御神とも戦うと言っていて混乱するが
 巻末の神々の概念の解説で神々の世界では我々に想像もできない
 不思議なことが起きているというのでそのまま飲み込むしかないか。

・同じく登場人物紹介でシルヴィスはアマテラス大御神と同格と書かれているが
 タイカ世界の説明ではタイカ宇宙を作った雅欄(ガーラン)大御神が
 シルヴィス、センタイマ、シル・ミラー、マキシなど
 大神・女神の上位でアマテラス大御神と同格と書かれている。
 大きい枠では同格だが細かい神々のランクでは大御神の方が上ということか?

・巻末の説明でモナーク・セイクレッドが数式生命体と明かされた。
 さらに7777年にモナーク・セイクレッドは記録を停止するとあるが
 年表の4100年~にアスタローテは星団記録を止めるとの違いはなんだろうか?

2020年10月13日(水)

・以前から感想を書く時に「このファティマいつ出てきてパートナー誰だっけ?」となって
 コミックスやデザインズを広げ散らかすのでメモしていたが表にまとめてみた。

  ⇒ファイブスター物語 ファティマ一覧

・エピーソードガイド、コミック2巻(改訂版)巻末のファティマ図鑑、デザインズなどを見比べると
 表記の揺れが結構あるので最新の設定を基準に自分の解釈を載せる。
 初登場巻は回想シーンも含む。(細かい間違いあるかも)

・フードで顔が隠れているファティマは顔がはっきり見えた頁を書く。1巻のイエッタや4巻の静、6巻の京など。
・パートナーの名前が長いと表に収まらないので省略するものもいる。
・アークエンジェルは9巻巻末の名前だけで没になっている可能性が高いが一応載せておく。

・分かりずらいのを説明すると
 7巻134、135頁のアトロポスの回想だがエピソード・ガイドとファティマ図鑑を参考に
 134頁のソープが抱いているのがジゼル、イエッタ、オデット、オーロラ、男の子は大門、
 135頁はソープが見送ってるのがアグライア、勉強を教えているのがイカロス、
 ソープに「父様の奥さんになれば」と言っているのがカレだとわかる。

・シンドラは12巻でオキストロと一緒に洗濯しているシーンにいると2巻のファティマ図鑑に解説。
・コークスのゼーリスは13巻では顔のアップがなく見えても後頭部だけ。

・8巻185頁のファティマがデルタベルンらしいが彼女の設定は二転三転してるので保留。
 ミースが作ったデルタベルンは連載で登場している。

・リチウム・バランスが最初に生んだ4ファティマだが
 1番目がフォーカスライトなのは確定だが他3人の順番が安定しない
 2巻のファティマ図鑑では2番目がインタシティ、3番目がSSL、4番目がニーヴと書かれているが
 後に出たリブート5巻では2番目がSSL、3番目がニーヴ、4番目がインタシティ、と書かれている

・ファティマの名前も細かく変わっていて7巻ではビルトだが13巻以降ビルドになっている。
 7巻のウィルマも14巻でヴィルマーになっているがどちらも載せておく。

・パワーゲージも最新のを採用してるつもり。桜子の虹姫はデザインズ6で変わっている。
 Fネーム・ファティマの零零など紹介される度に違って困る。(16巻が最新)

2021年11月11日(木)

○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2021年12月号)

・扉絵はミラージュ騎士団 H型GTM「ハイファ・ブリンガーN」の線画と解説。
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(本編)
「第6話 アクト4-4 カーマントーの灯火」

・アマテラスにおしおきされて危篤になったマキシはバランシェ邸に運ばれる。
 生体活性ポッドに入れられ治療を受けて一週間後、無事に回復する。

・ホエール型1番艦ドウラー3060年改装型がやってきて
 ミラージュ騎士になったマキシのためにGTMブリンガーB4ヒトエフタエを持ってくる。
 マキシはGTMがあってもファティマを娶ることはないとミースは心配するが
 GTMから一人のファティマが降りてくる。

・AFアトラス。プロトファティマのため寿命が近く浮遊城で眠っていた。
 アトラスはマキシに自分をパートナーにして下さいと頭を下げる。
 マキシはアトラスからアウクソーと同じ匂いがするといいパートナーにすることを了承する。
 アトラスの本当の名前は「ソリッド・ステート・ロジック」。星団で初めて作られた4体のファティマの一人。
 妹のインタシティと同じく寿命はあまり残っていない。命尽きるまでマスターと一緒にいるという。

・ナカカラ王国ホーダウン市。
 開戦直後の枢軸軍の攻撃でほとんどが破壊されミノグシアの難民都市になってしまう。
 アルルがホーダウンの惨状を見て嘆いていると学生ボランティアをしているむつ子(ボー・ゼクス)が
 名前のわからない難民の子供の対応に困っているのを見つける。
 アルルは難民の子供に自分の幼名を付けてあげる。
 「リズム・コールユーブンゲン」。長いので呼び名は「リズ・コール」。
 するとアルルはその子供に「この地の希望となり4代目黒騎士を生む」と預言を残す。

・詩女フンフトと詩女ナカカラの霊体がその様子を遠くから眺めている。
 詩女ナカカラはいう。マグダルは詩女であって詩女ではない。
 だからもう一人の詩女が次なる時代のため準備されている。
 同じ時代に詩女が二人登場することは以前にもあった。
 前回はナカカラとリトラ。今回はマグダルとアルル。
 いったいこれからどのような時代が来るのか。

 続く。
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・扉絵のハイファ・ブリンガーはすでに14巻のベラ攻防戦で登場している。MHテロル・ミラージュにあたる。
 カイダとブラフォードが専任で使用する2騎だけだったが魔導大戦後には
 ミラージュ入りしたアーリィやクニャジコーワ、ブローズが使用するので5騎以上生産されたらしい。

・カイエンが使っていたGTMの名前はやはり開発名「ル・マキャオ」でデムザンバラのことのようだ。
 トリバネル(MHオージェ)の2代目トリバネル「アゲハ」が3000年代後半に登場するみたいだが
 8巻でロレッタ・ランダースが盗み出したというMHグラン・オージェのことだったりするだろうか?

・前回マキシがアマテラスにおしおきされたが生体エネルギー(ATP値)が老衰死寸前になったらしく
 生体活性ポッドに砂糖水(上白糖)を5キロ入れて回復した。体がベタベタしそう。

・ホエール型1番艦ドウラーは改装型だというが設定改変でメカのデザインは全部変わってそうだ。
 以前のデザインは3巻でイマラがK.O.G.とL.E.D.ミラージュを載せてコーラスに持ってきていた。

・ブリンガーB4・火之姫一重二重(ヒノヒメ・ヒトエフタエ)。11巻冒頭で出てきたMH暁姫にあたる。
 Dr.ダイアモンドが10巻巻末でアマテラスから貰ったZ.A.P.のエンジンを搭載して設計したGTM。

・ファティマ・アトラス。12巻のクニャジコーワが報告でアトラス大お姉さまが目覚めたと言っていたが
 目覚めた理由は11巻でミースのお腹の子、十曜の守護者マキシが目覚めたからだろう。
 星団初の4ファティマの一人で本当の名前は「ソリッド・ステート・ロジック」、略称「S.S.L.」。
 フォーカスライト(アウクソー)の妹、インタシティ(ハルペル)の姉。
 それぞれバランシェ公に偽装名を付けられたというが「クラヴィア」とはニーブのことか?
 ニーブはいまだ存命とされるカイエンの母、ナインの娘ヤーン・ダッカスをパートナーにするらしい。
 マキシが相手の匂いを嗅ぐのは超帝國の昆虫型支配のなごりで直系の匂いを認識していた。
 アトラスからその直系の匂いが強く感じられるのは星団初の4人のファティマが
 超帝國騎士ナッカンドラ・スバースの遺伝子を使って生まれたせいか。
 やはり彼女も9巻で亡くなったインタシティのように寿命がもう少ないようだ。
 初期の設定ではマキシのパートナーはアウクソーと言われていたが
 アウクソーは現在カイエン以外の騎士をマスターと呼ぶことはないという。
 マキシが3225年のスタント遊星攻防戦で戦死するまでの間にS.S.L.が寿命で亡くなり
 アウクソーをパートナーにする展開があるのだろうか?

・アルルがリズ・コールと名付けた子供の未来の子が4代目黒騎士になるようだ。
 設定ではエストは3069年に天照家に入り3075年にミノグシア解放戦に参加、
 3159年にアドラー侵攻作戦に参加、後にフィルモア帝国に身を寄せる。
 そして3200年代に聖宮ラーンに戻り4代目黒騎士バントライン・ゴ-ルを得るとある。
 アルルが見た4代目黒騎士の服にはコーラスの紋章があった。
 アルルの預言の風の国とはコーラス、北の皇帝とはフィルモア帝国皇帝レーダー9だろう。

・やはりヨーンは4代目黒騎士にはなれないようだ。
 個人的にヨーンの物語はデコースとバーシャの決着が描かれればそれで良いと思っている。
 ただ以前のNTのデザインズに載った黒騎士っぽい服を着たヨーンの姿が気になるな。

・アルルは詩女候補だった?
 アルルは詩女フンフトの娘だが代理母でありハリコンとバランカ王家王女シリセの子供だ。
 どちらかというとフンフトとハリコンの子供でボルテッツの力とガーランドの才能を持つ桜子の方が
 詩女候補になりそうだが、そもそも詩女の素養は血統ではなくボォス星で生まれた女性らしいので
 代理母とはいえ詩女フンフトの娘であるアルルが選ばれたことの方が偶然か疑わしい。

・むつ子ことボー・ゼクスはアルルが詩女フンフトの娘だとよく知っていたな。
 アルル自身が自分の父がハリコンと知っているが母がフンフトとは知らないのに。
 システム・カリギュラか典星舎の情報網のおかげだろうか。

 詩女ナカカラの時代にもう一人の詩女リトラが登場したのは人の世界に
 神であるアマテラスが産まれるというイレギュラーな事態に対応したのでは、と勝手に想像しているが
 この時代にも詩女が二人生まれなければならない事態が起きているということだろうか?
 詩女ナカカラは6巻でアマテラス家を襲ったボスヤスフォートを見ておりその正体を知っているという。
 やはりボスヤスフォートに対して生まれたのが詩女マグダルなのではと考えてみる。
 最近は真の黒幕はペールみたいな流れなのでボスやんには頑張ってもらいたい。

2021年12月11日(土)

○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2022年1月号)

・扉絵はミラージュ騎士団 G型GTM「グリッド・ブリンガーF(アイシャ騎)」のカラー絵と解説。
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(本編)
「第6話 アクト4-4 カーマントーの灯火」

・星団歴3069年西太陽系。
 イオタ宇宙騎士団がオーダ宇宙海賊のGTMと宇宙戦を繰り広げる。

・宇宙海賊のGTMをイオタ宇宙騎士団、団長ジャコーが駆るGTMブリンガーB3賽星で撃破する。

・ジャコーの母、ミラージュ騎士のイマラはブローカーに流れる難民を減らすため
 半年で海賊、ブローカーを6つイオタ宇宙騎士団に潰させた。
 イマラがA.K.D.の圧力を使って宇宙議会に逮捕状と討伐許可を取り付けたからだ。
 ジャコーや錫華市長が訴えても議会は動かなかったのにとジャコーは大国の力を痛感する。

・イオタから逃げたオーダの頭グスコ・グルゥと数騎のGTMを三騎のGTMマーク2が追いかける。
 マーク2を駆るのはミラージュ騎士のイマラ、斑鳩王子、タイトネイブ姫。
 オーダのGTMを撃破して脱出ポッドを捕獲する。宇宙では倒した相手を救出するのも義務。

・捕縛された海賊の頭グスコはイマラからの尋問に威勢を放つが
 三条香から彼女が「アティアの鬼姫」イオタのイマラだと聞くと震えあがる。
 イマラが聞きたいのは3031年に海賊が襲った病院ステーションの記録と船内の映像データ。

・三条香はイオタの宇宙船に収容された変形するGTMマーク2を見て驚く。
 ジャコーは今回の討伐はシェラスタの確保もあったが本当の狙いはアデム絡みだろうと推測する。

・慣れない宇宙でのGTM初撃破をタイトネイブ姫に褒められる斑鳩王子。
 Z.A.P.での宇宙訓練が役に立った。けれど計器操縦はまだ怖いという。

 続く。
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・扉絵のグリッド・ブリンガーFはMHクロスミラージュ雌型に当たる。
 下脚部が先月のハイファ・ブリンガーと同じく2つに分かれ外側は放熱器となっている。
 おそらくディッパが試験戦闘したライトブラウンのGTMが2巻のMHクロス・ミラージュ。
 アイシャが使用した草色のGTMが5巻のMHクロス・ミラージュ雌型だろう。
 これの派生がG2型でC型(M)雄型のキャメラート・ブリンガーになる(ややこしい)。

・先月の3064年からさらに5年経ち3069年になった。
 デザインズ4の予定通りだとクリスがエンペラーズ・ハイランダーになり
 エストが天照家に入りヨーンがミラージュ騎士団に入団して
 アイシャがミラージュ騎士団を引退するなどイベントだらけだがこんなに消化するのか?

・FSS初の宇宙でロボットの戦闘が描かれた。
 やはりGTMの装甲を破るには砲弾やビームではなく実剣で叩き壊すしかないようだ。

・イオタ宇宙騎士団、団長ジャコーが駆るGTMはブリンガーB3・賽星。
 Dr.ダイアモンドが設計したマイティ・シリーズのMHハイドラ・ミラージュ(彗王丸)に当たる。
 頭部の伸びたトゲから過剰エネルギーが雷となって放電している。

・三条香らが駆っているイオタのGTMはDr.ダイアモンド設計のデ・ハビラントかな。

・オーダ宇宙海賊の頭グスコ・グルゥのファティマはなんと
 9巻で死亡したミラージュ騎士ポエシェ・ノーミンの元ファティマ・シェラスタ。
 イマラがシェラスタ確保を優先したのはZ.A.P.に乗った経験があるからだろうか?
 デザインズ6でZ.A.P.の騎体ごとにファティマを合わせてる記述がある。

・ミラージュ騎士イマラ・ロウト・ジャジャスのファティマ・ソルティア。
 「3159・ガーメント・アシリア・スーツ」を着てカラーで初登場。
 ガーメント・スタイルは10巻で登場したがこのタイミングで着てくるとは思わなかった。
 設定変更されてから以前のプラスチック・スタイルなども宇宙用スーツとして登場している。

・マーク2は今ミラージュに4騎ある。(ツバンツヒ、エフィー、ボー、マウザー)
 三条香が変形したことに驚いているが15巻に登場した3大GTMのルッセンフリードも変形する。
 単純にそんな変形をする高級なGTMを女子高生から借りパクしたことに驚いてるだけか。

・ジャコーはアデム(ヘアード)の正体を知らない。
 三条香はかつてラーン教導学院に籍を置きラーン近衛支隊長ドヌーブ・ガセットと
 連絡を取りあっているのでアデムの正体に気が付いている。
 そのドヌーブとの連絡に向かう途中で大きな展開になるようだが。

・宇宙の民に詳しいタイトネイブは分かるが斑鳩王子ことサリオンが来るとは思わなかった。
 サリオンとタイトネイブは10巻巻末で出会って12巻で腹を割って話し合ったりしている。
 このまま仲を深めていって頂きたい。

2022年1月9日(日)

○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2022年2月号)

・扉絵はミラージュ騎士団 左翼指揮官 大兄斑鳩・エミーテ・天照の絵と解説。
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(本編)
「第6話 アクト4-4 カーマントーの灯火」

・宇宙海賊との戦闘が終わった2騎のGTMハビラントが母船に着艦する。
 斑鳩王子はツバンツヒが数千年前に設計して作ったマーク2の安定性に感嘆する。

・タイトネイブは海賊を追い詰めるとカーマントーのドーマが過激な行動に出るかもと心配する。
 ジャコーはタイトネイブの母国であるシージラック王国にイオタの一部を回そうかと提案。

・半年ほど前のフロートテンプル。
 アマテラスはイマラに西太陽系の人身売買組織を叩けと命令する。
 イマラの調査でドーマ・ウモス連合は他星や他国のヘリオス鋼を高値で買い取り始めたとわかる。
 ヘリオス鋼の買い占めは中小国はもとよりGTM・兵器産業主体の天照王朝10国にも影響が出る。
 ドーマ連合に各国からの警告だと受け取れるように処置しろという。
 その話を聞いてタイトネイブはアンビラン鉱山で強制労働させられてる難民たちも助けてほしいと懇願する。
 アマテラスは答える。ミラージュ騎士はAKDの軍、各国騎士団も独断で動かせる権限を持っている。
 AKDの立場上、枢軸にくみするドーマ・ウモス連合に手を出せないが
 タイトネイブが望むなら我が代理人として血の十字架を使いドーマ連合を叩けばよいと。

・タイトネイブはミラージュ騎士としての権限はあっても軍を動かせる実力は自分にはないと泣いて悔しがる。
 そんな彼女にログナーは泣いてる暇があったらイマラの宇宙軍総司令のやり方を見ていろという。
 ログナーは私用でミノグシアに行く。ログナーのことを嗅ぎ回っている者がいる。
 イエッタに組み込まれた展開式を見つけたのだろうと。

・朱塔で暇そうにしているラキシス。
 そんな彼女の前に現れる女魔帝ゴリリダルリハ。
 突然の女魔帝の登場にスペクターとポーターが駆けつける。
 ポーターは近くのセントリー・マグマを呼ぼうとするがアマテラスに止められる。
 女魔帝からは敵意を感じないしラキシスのお友達になりたいみたいだと。

 続く。
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・扉絵は斑鳩王子の解説。
 天照家は「女系家系」。母親だけ遡っていくと初代にたどり着く血統のこと。
 斑鳩が天照家の血を引かない女性と結婚したらその子供に皇位継承権は与えられない。
 初代皇帝収光帝の子、2代目天照女帝「インタシティのミコト」の妹である
 「ニーブ・エックス・アトワイト公女」からの「絶対皇位継承権」を持つのがアトワイト・エックス公家。
 父親不明で産まれたリィ・エックスの娘パナールがその血を残す重責を負わなければならない。
 だが斑鳩が妻として選んだ女性は天照家の王女ではなかったという。
 これは素直にタイトネイブ王女を選んだと解釈していいだろうか?(希望)

・ガーメント・スーツは超機密なのでアシリアに着替えているマージャとサロメ。
 どちらもアシリア・スーツは初お披露目かな。
 イマラのキックで気絶してるグスコの見張りをしているのは着替えたソルティアか。

・ミラージュ騎士はアマテラスから軍や騎士団をも動かせる権限を貰っているが
 実際にその権限を使って行動に移すとなると自分の肩に重い責任がかかってくるだろう。
 それをイマラから学ぶためタイトネイブと斑鳩王子は付いていったようだ。

・ログナーのことをこそこそ嗅ぎ回っているのは誰だろう?
 最初はシステム・カリギュラかペールかと思ったが桜子という線もあるか?
 イエッタに組み込まれた展開式を見つけたのだろうとログナーは言う。
 バランシェ公の母アルセニック公は超帝國騎士ナッカンドラ・スバースの血の中に
 炎の女皇帝からのメッセージを見つけ光のタイ・フォンをモナークに送りこんだ。
 そしてログナーはそのモナーク・セイクレッドが送りこんだ戦士だと言われている。
 となるとやはりモナーク・セイクレッド関連のことだろうか。
 後ログナーの見た目が以前出てきた3035年からもう34年も経っているのに変化がないな。

・16巻で撃退された女魔帝ゴリリダルリハがラキシスの前に現れる。
 後にラキシスの相談役になると言われていたがこんなすぐに来るとは思ってなかった。
 マキシが浮遊城入場後にラキシスに付いてるショウメと人間形態のフラウ・ゴリリダルリハが
 見えているというので魔導大戦が終わった後に現れると思っていた。
 ヴィーキュル達との決戦であるスタント遊星攻防戦は3225年とまだまだ先の話であるが
 それの前振りの話などするのかな?

・アマテラスがいう赤子の頃からいた他人には見えないお友達とは
 7巻38Pで赤子のソープが召喚した化け物グレーター・デーモンやタバラチの神マニウのことだろう。

・16巻でラキシスがアマテラス大御神とでも戦うと啖呵を切っていたので
 アマテラスとの関係性が変わってるかなと思ったが表向きはそんな感じではないな。
 そもそも藍色の髪のラキシスの時の記憶はないのか。

2022年2月11日(金)

○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2022年3月号)

・扉絵は天照家・初代皇帝 収光帝 フォーカスライトのミコトの絵と解説。
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(本編)
「第6話 アクト4-4 カーマントーの灯火」

・ラキシスの前に現れる女魔帝ゴリリダルリハ。
 女魔帝はラキシスの言葉に惹かれ、そこに至った過程が見たいという。
 ミコト様が現れるとログナーに女魔帝を消すように命令するが断られる。
 女魔帝がログナーを見ると「機械神」と呼びログナーについて語る。
 ラキシスは女魔帝にここにいてもいいけどその大きさは困るというと
 アマテラスは女魔帝を人間サイズに変身させ収光帝が着た色の衣に着替えさせる。
 この服を着ていれば歴代命様の何かが具現化したものと思ってくれるはず。

・イズモアストロシティ。
 錫華御前は依頼されたミラージュ用のガット・ブロウを斑鳩に渡す。
 アンジュを探して帰ってきたアデムに三条香は海賊から貰ったデータを見せる。
 38年前、アンジュの乗った難民ステーションが海賊に襲われ
 救護カプセルに移され宇宙へ飛び出し漂っていたことを突き止める。
 三条香はアデムがラーンのヘアード・グローバー神官長であることを知っていたと告げる。
 錫華市長からの依頼でミノグシアのドーマのヘリオス鋼の流れと調べるのと
 バランシェ博士にダイモンを見てもらうついでにカイエンの双子について聞いてこようという。

・カーマントー星。アンビラン鉱山の全区集会。
 ミノグシアの戦況が滞ってドーマの売り上げが落ちてる。
 イオタ宇宙騎士団が難民を集めるルートを次々と潰している。
 おかげでドーマの機嫌が悪く北区でも50人が反抗的だと強制労働区送りに。
 東区でもケガ人が増え半年で30人以上が事故死に。
 このままじゃ殺されると、ここをドーマから解放し自治区に戻そうと声があがる。

・ドーマに潜入したミラージュ騎士のブローズとむつ子(ボー・ゼクス)はイマラの情報通り
 7年前の弟の目覚めと同時期にドーマに救出された少女アンジュ(マグダル)を見つけていた。
 だが下手に動くとドーマからバハットマに知られる。探してるラーンやイオタにも知られてはいけない。

 続く。
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・扉絵は収光帝の解説。
 収光帝は「詩女」に匹敵するスコーパーの能力と騎士の力、ブリッツ・フォースを持っていた。
 GTMのコクピットのシールドを貫く力は8巻で復活したボスヤスフォートが見せた力と同じか。
 GTMモルフォ・ザ・スルタン(MMオージェ)を造った亜奈美・ヘンシェル・アトワイトの子供、
 アルスキュル・ネイバー・アトワイトが収光帝と結婚し天照家の血を残していく。
 9巻でレディオス・フォーカスライトとナッカンドラ・スバースとの出会いが描かれているが
 すぐに星団歴2300年代まで封印された訳ではなく収光帝と共に戦っていたようだ。
 家系図を見ると収光帝とスバースの間に子供がいるように示唆されている。
 始祖4ファティマのソリッドの名前を持つ子の血を継ぐものはすでに登場していたりするのだろうか?
 グリーン・ネイバーのグリーンはアトワイト家男子が継ぐ名前らしい。

・アマテラスは女魔帝だけではなくスペクター達のことも何者かよくわかっていなかった。
 なんだかよくわからないけど忠誠を誓ってくれるなら面白そうだから置いとくくらいの認識だったのか?

・16巻120頁でラキシスが女魔帝に投げかけた言葉、それは未来の藍色の髪のラキシスが発したもので
 現在のラキシスがこれから体験して生まれる言葉なのだろう。女魔帝はその過程が見たいと。

・ログナーを見て「機械神(モナーク)」と呼ぶ女魔帝。
 そしてログナーの影にはモナーク・セイクレッドのマークが。
 ログナーは以前からモナーク・セイクレッドが送りこんだ戦士と言われていて
 13巻でもムグミカがログナーをモナークの騎士、カラミティ・ゴーダース王だと言っていたが
 その正体は数式生命体モナーク・セイクレッドそのものだったのか?
 本体は集積恒星(ブラックホール)にあって4つの太陽系をいまの形にして
 ヴィーキュルの仲介者モイキュードの巨大船スタント遊星も制したという。
 20億年以上にわたる4度の時代の管理人といわれる。
 4度の時代とは年表を見るにモナーク紀、伝承紀、アズデビュート紀、AD世紀以降~星団歴だろうか?
 世界創世式を内臓した制御装置「素子姫」、パーティクル・プリンセスは
 今もそばに置いているというので現在のファティマ・イエッタのことだろう。
 世界創世式の4つの力っていうのは科学でいう強い力、弱い力、電磁気力、重力のことかな?
 最近のログナーの設定では超太古のジョーカー星団の星王「バビロン・ハイペロン総帝」の保存個体で 
 星団歴2020年に現れジェネラル・タンツミンレの攻撃で消滅させられるが
 その瞬間にミコト様が炎の女皇帝の置き土産であるドウター・チップを使って蘇ったという。
 ポーターが疑問にしたログナーがミコト様にいつも敬語なのはその恩義のためだろう。
 16巻でモナークは7777年に記録を止めるとあるが、これはログナーが役目を終えるということか?

・そのログナーは女魔帝を見てあれはモナーク紀よりはるか前(約50億年前)の
 超集積恒星(超ブラックホール?)の意思体といっている。
 さらに異界のエネルギーを求めるヴィーキュルとの仲介者に太剛神モイキュードの名前が出てきた。
 ちょっと頭がパンクしそうで整理しきれないな。アマテラスとラキシスのように聞き流したい気分。

・結局女魔帝はアマテラスのいつもの適当さでラキシスのお友達として一緒にいることを許されたようだ。
 指の数も7本指から5本指に変えて収光帝と同じ色の衣を着れば
 女魔帝の正体を見抜ける典星舎のお偉方も歴代命様の何かが具現化したものと思ってくれるらしい。
 当の命様はラキシスの今後を心配してるが周りで飛ぶショウメの正体には気付いていないようだ。

・ミラージュ騎士用に錫華御前が打ってくれたガット・ブロウは
 玉鋼的な純度の高いヘリオス鋼を使っているわけではなく色んな物を使っている。
 日本刀でいう古刀のようなものらしい。ねばり強く軽いがどっちが良いかは騎士の好みで分かれる。

・三条香はアデムのためにバランシェ博士にダイモンを見てもらうついでに双子のことを聞いてくるというが
 ここで三条とミースとアウクソーは事件に巻き込まれるようだ。
 三条のバランシェ・ファティマ12のダイモンは短パンでデザインズに載っていたのより少年っぽいな。

・なんとカーマントー星アンビラン鉱山にミラージュ騎士左翼№11のメイザー・ブローズがいた。
 10巻のブラック・3の時にキュベレイのような恰好をしてファンネルで戦っていた時以来。
 デザインズでは顔を見せているが漫画本編では素顔を見せるのは初めてか。

・これからマグダルをめぐりカーマントー解放の流れになるのだろうか。

2022年3月10日(木)

○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2022年4月号)

・扉絵はパーティクル・プリンセス 素子姫~ヴィス・モナークの絵と解説。
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(本編)
「第6話 アクト4-4 カーマントーの灯火」

・カーマントー星。アンビラン鉱山の全区集会。
 大人達はアンジュに鉱山の現状とドーマの弾圧に対する意見を聞く。
 アンジュはいまは動くべきではないが情勢は変わり始めていると言う。
 イオタ宇宙騎士団がドーマに難民を送り込んでいた海賊を潰し始めた。
 ウエスタの宇宙議会を抑えた強い力、A.K.D.が動いたと考えられる。
 理由はイオタの団長ハッシュはミラージュ騎士団イマラの実子、
 そしてA.K.D.はドーマ連合のヘリオス鋼独占が邪魔になっているから。
 今は慎重に様子を見るように、反抗の時ではないと大人達に言う。

・鉱山の難民達がアンジュを「カーマントーの詩女」と呼び始める。
 それを影で聞きホルレ監査官はアンジュのことをすぐにでもドーマに報告したいが
 詩女と呼ばれる者の扱いをドーマが間違えれば大変なことになると動揺する。

・ボォス星衛星軌道上。
 バハットマ魔法帝国とファルモア帝国の艦が離れていく。
 帝国元老院のティルバー女王、アドー・バルバロッサ、アルク・レーダーが密談をしている。
 バルバロッサ王はボスヤスフォートと直接会談をしてバハットマ、枢軸全軍との共闘の密約をした。
 ダイ・グ陛下の体は先のワイプ皇子と同じ病気で徐々に動かなくなっている。
 ミノグシアの懐柔策であった詩女フンフトとの婚姻もこの状況でうやむやになった。
 バルバロッサ王は言う。帝国の未来のためにナカカラを制圧する。
 ダイグ陛下は長くない命の落としどころを求めておられると。

 続く。
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・素子姫(そしひめ)~ヴィス・モナークの解説。
 モナーク・セイクレッドの制御装置として生み出された「なにか」らしい。
 モナーク=ログナーが自分の制御装置を再構築させるためにアルセニック・バランスに託して
 その息子バランシェが自分のファティマ・イエッタとして完成させたようだ。
 カイエンのために作られたアウクソーと同じくログナー専用のファティマといえる。
 そもそもイエッタ(制御装置)がいないとログナーはどんな問題があるのだろうか?
 12巻でナインがフンフトに語った命の水の伝説の王女アイエッタ姫の話も繋がるのかな。

・アンジュことマグダルはすっかり鉱山の難民達の相談役として「詩女」と呼ばれる存在になっている。
 難民の子供がミラージュ騎士団のメンバーや各国の内情を詳しく分析したりと異様な光景だが
 大人達は不思議とそんな状況を受け入れている。これが詩女の力か。
 このタイミングで蜂起するのかと思ったがまだ反抗の時ではないという。

・クバルカン法国のノンナ神官長は次期法王のレイバック卿が注目されている間に
 ギーレル王国のローマ・ギーと密約を交わし南部ナオス国を属国化したという。
 ジャスタカーク公国に攻め込まれたのをクバルカンが介入し助けた形だが
 それもジャスタカークとの出来レースではないかと噂されているらしい。
 12巻でノンナがレイバックにすべての汚名は私が受けるというのはこういうことか。

・アマテラスがマグダルに借りがあるっていうのは10巻でフェザー・ドラゴンについて
 聞きにハスハにいるマグダルに会いに行ったことか?
 あの時アマテラスとマグダルが何を話したのかは後々わかるのだろうか。

・ホルレ監査官はハスハ連合共和国とミノグシアの民を相当憎んでいるらしい。
 だが同じミノグシアの民だからこそ詩女と呼ばれる存在がどれだけ大きいかを知っている。
 詩女を軽んじて扱えばどうなるかも。ホルレとハスハで何があったのだろう?

・敵国であるはずのバハットマ魔法帝国と共闘の密約をするフィルモア帝国元老院。
 フィルモア帝国は建前上ハスハの味方だが本当の目的は
 いずれ崩壊するカラミティ星からボォス星にフィルモア帝国を確立することだ。
 そのボォス星のミノグシアの民を取り込むために皇帝と詩女の婚姻の流れに
 したかったようだがそれもダイ・グの病気でうやむやになってしまった。
 バハットマと枢軸軍にナカカラを徹底的に攻めさせて、それをフィルモアが覆す。
 さらに映画「花の詩女」のように詩女の命を狙う敵から皇帝が詩女を護って死ぬ、
 というシナリオでナカカラを制圧する大義名分を手に入れるとかそういう流れだろうか?

・今後登場予定だというクリスの駆るアイスグリーンのGTM「ナキメーカ・カイゼリン」。
 ファティマ町がカイゼリン・スーツを着るのはこれを駆る時だろうか。GTMメロウラとは別物なのか?
 重装甲のGTM「アルカナ・オーデル」はMHアルカナ・サイレンかな。

・来月のエピソードまでが17巻分らしい。もうそんなに原稿たまったのか。
 単行本17巻を出す前にデザインズ7を発表するようだ。早く読みたい。

2022年4月9日(土)

○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2022年5月号)

・扉絵はログナーを肩車するファティマ・イエッタの絵。
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(本編)
「第6話 アクト4-4 カーマントーの灯火」

・カステポー サッシャタウン郊外。
 お風呂に入っていた桜子は窓から覗き見しているログナーを見つける。
 警報が鳴り警察が来るが桜子は警報の誤作動としてごまかす。

・桜子がフェイツ公国のルミナス学園に入った目的はジョーカー星団の真の歴史を知るため。
 だがログナーはアルセニック・バランスの研究を調べるのは危険だという。
 父親の剣聖ハリコンの血を通し超帝國剣聖ララファ・ジュノーンの残留思念が桜子の中にある。
 ララファは最後に生まれた超帝國剣聖。彼女には女皇帝から託された特別な使命があった。
 この宇宙を構成する量子の運動記録。超太古の「世界創世式」の探索。
 それを求める旅で自分の力と記憶、女皇帝の使命を思念として残し続けられる一族を見つけた。
 それがコーラスの初代当主ディス・クェン・ラ。
 彼女の求めるものはアマテラスにある。ログナーは桜子にミラージュ騎士団に来いと誘う。

「カーマントーの灯火」 終わり。

・ナカカラ王国 王都北部 最終防衛ライン。
 ミノグシア全土に散っていた枢軸各国がナカカラに進軍してきた。
 クリスティン・Vはフィルモア帝国GTM「帝騎ナキメーカ」で迎え撃つ。

「第6話 アクト5-1 緋色の雫」

 続く。
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・今月の連載分までが単行本17巻に収録されるようだ。

・扉絵を見てどんな状況だと思ったが頁を開いてすぐ納得。
 3月号のログナーの影がモナークのマークだったようにイエッタの影も気になる形をしている。

・2月号でログナーが言っていたイエッタを嗅ぎ回っている者とはやはり桜子のことだった。
 ログナーは普通に訪ねればよかっただけなのに何故覗く必要が?
 そういえばログナーは部下のエレーナからムッツリスケベと言われてたな。
 桜子はもう大人(95歳・地球人年齢23歳くらい)なのに全然胸がない。
 お風呂覗いて責任取って「一生オレが守ってやる」とかいうとラブコメの告白みたいだ。
 桜子に機密事項である超帝國剣聖やカリギュラ、プロト・ファティマ、マキシ、セントリーの幼生や
 異次元の女魔帝のことをペラペラと話したりとログナーのテンションがおかしい。
 イエッタが言うようにログナーは桜子と相性がいいのだろうか。
 これで桜子がミラージュ騎士団のガーランドになればヨーンと再会できるな。

・桜子は詩女フンフトと超帝國剣聖ララファの意思を宿した剣聖ハリコンの子供で
 ボルテッツの力とガーランドの才能をもつ重要人物だが
 いままであまりそのことにスポットが当たらなかったのでやっとかといった印象だ。
 その桜子は思ってた以上に歴史の真実に迫っていたようだ。
 アルセニック公の研究を調べたのかイエッタを見るとアルセニック・バランスが復活させた
 モナーク・セイクレッドを作った人類、素子姫だと見抜く。
 以前女魔帝が言っていた4度の時代とはイエッタがいうにAD世紀よりはるか昔の
 アズデビュート紀、モンソロン紀、カラミティ・ゴーダース紀、モナーク紀だという。

・過去の解説で桜子は母親が詩女フンフトと知っているが父親を知らないと
 書いてあったが今回ログナーに初めて父親のこと聞かされたってことか?

・ララファは超太古の「世界創世式」の探索が使命だったようだが
 その使命を残し続けられる一族、コーラスの血を受け継ぐ桜子が
 「世界創世式」を内蔵した制御装置の素子姫イエッタに辿りついたということか。
 その「世界創世式」を見つけた先に何があるのかわからないが。

・ミノグシア全土に散っていた枢軸軍がナカカラに集まっていく。
 先月号で帝国元老とボスヤスフォートが枢軸全軍と共闘すると密約したが
 その内容は一部元老以外皇帝も議会も騎士団も知らない。
 おそらくダイ・グやクリスの命を犠牲にした作戦だと思うが果たして計画通りになるのか。

・今回登場したクリスの駆るフィルモア帝国GTM・ホルダ19型「帝騎ナキメーカ」だが
 13巻で解説されたホルダ19型メロウラ(MH V・サイレン)の装甲を変えただけだろうか?
 メロウラとカイゼリンを混ぜたような装甲デザインをしている。
 ホルダ23型の皇帝騎もウィリーズ(MHプロミネンス)から「ダス・ゴースト」に名前が変わっている。
 皇帝警護騎士アルカナ・ナイトも参戦しているみたいでGTMアルカナ・オーデルが見れるかな。

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