ァイブスター物語 感想

破烈の人形

2024年4月12日 FSS感想 更新

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描いたイラスト
氷の女王・カイゼリン
GTM「破烈の人形」

連載時感想
13巻 14巻  15巻 16巻 17巻
18巻(予定) 19巻(予定)

変更された名称、設定
ファティマ一覧

2024年4月12日(金)

・「DESIGNS 永野護デザイン展」が名古屋・テレピアホールで
 4月27日(土) から5月26日(日)まで開催されることが決定した。
 最初から言ってほしかったという人もいると思うが
 初の大型展覧会でどれだけ人が来てくれるか心配してたようで
 なかなか決まらなかったのだろう。どうせならこのまま全国で開催してほしい。

○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2024年5月号)

 (ネタバレ)

・永野氏の友人であったイラストレーターのいのまたむつみ氏の逝去について
 ニュータイプ編集部から感謝と冥福の言葉。

・扉絵はモノクロで薄く印刷されたダイ・グのイラスト。
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(本編)
「第6話 アクト5-3 エンペラーズ・ハイランダー」

・ダイ・グはクリスに詩女から預かった花の種を渡し
 冷たくなっていく自分の体に君の温かさを感じて眠りたいと頼む。

・ダイ・グはクリスの肌に抱かれて眠りにつく。

・カラミティ星・フィルモア帝国 帝都デュアンス プロトン城。
 ジークはダイ・グの詔と円卓騎士会議によって
 第239代目フィルモア帝国皇帝に選出され
 古き名を捨て新しき名「ドナウ・ガァ・レーダー9」と成る。

・レーダー9はダイ・グの責務を引き継ぎミノグシアの戦いを終わらせた後に
 フィルモア全軍を引き上げてナカカラ王国とミノグシアとの長き友好を築くことを誓う。

・レーダー9はクリスを前に立たせると皇帝の証である銀の房のゴルゲットを贈り
 ブラウ女王からは初代皇帝の剣、慧茄からはダイ・グの后のために作った冠が贈られる。
 彼女を全権騎士「エンペラーズ・ハイランダー」の座に就け
 フィルモア帝国全騎士団の総騎士団長に任命する。

・フィルモア帝国民の歓声に戸惑いつつもクリスは
 ダイ・グの遺志を引継ぎナカカラの大地に戻ることを誓う。

 「エンペラーズ・ハイランダー」 終わり

 続く。
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・いのまたむつみ氏。
 デザイン展のサインボードに「ブレンパワード」の比瑪のイラストを描いてくれていて
 そのイラストを生で見てきたので突然の訃報にビックリした。
 自分がいのまた氏の絵を意識したのは小説版「ドラゴンクエスト」と「宇宙皇子」辺りから。
 アニメでは子供の頃見た「サイバーフォーミュラ」、ゲームでは「テイルズシリーズ」。
 富野監督のアニメ「ブレンパワード」ではキャラクター原案をしていた。
 水彩やカラーインクで淡く繊細な絵を描く好きなイラストレーターの一人だった。

・過去のFSS連載の扉絵でも書いていたが永野氏と共に「バーチャファイター2」にはまり
 お互いセガの業務用筐体を買って練習するほどだったという。
 いまでもネットで読める「ブレンパワード」を振り返る対談を読むに
 富野監督が永野氏にブレンパワードの企画のラフを持ってきて
 当時ゲーム仲間であったいのまた氏を紹介する流れだったようだ。

・と、あまり現実の出来事と物語を絡めて感想を書きたくないのだが
 今回はどうしてもいのまた氏の逝去とダイ・グが眠るシーンを重ねて
 読んでしまい目頭が熱くなってしまった。
 今回のエピソードでダイ・グが亡くなるのは予定通りであり
 それこそ12巻のダイ・グと慧茄の会話から彼が若くして亡くなることは示唆されていた。
 単行本で今回のエピソードを通して読んだら別の感想になると思うが
 このページは連載時の感想なので仕方がない。

・第239代目フィルモア帝国皇帝「ドナウ・ガァ・レーダー9」。
 新名にレーダー王家の名前を使ったのは3大王家に配慮したものらしい。
 レーダー9の名前はファティマ・エストの歴代マスターの一人として
 初期から名前が上がっていてやっと漫画本編に登場したことになる。
 今後どういう流れでエストがレーダー9の元に辿りつくのか注目していきたい。

・エラニュース・クリスティン・V伯爵。
 ドナウ帝国筆頭騎士家ハロルドラント・マーカス家の分家の末裔がV家だが
 13巻で元老から手を出させないためにパーマネント・レーダー王家のレーダー8の養女となった。
 今回ではダイ・グのエラルド・フィルモア王家のエラニュースの名を引き継いでいる。

・先月号のダイ・グの言っていた「あれ」とはやはり銀の房のゴルゲットだった。
 フィルモア帝国歴代皇帝の証なので本来身に着けていいものではないが
 クリスに渡った時点でそれはダイ・グの遺志の証となった。
 ブラウ女王が渡した剣は映画「花の詩女」の主人公トリハロンのガット・ブロウ。
 慧茄がダイ・グの后のために作ったという冠は帝国皇后の証。
 初代皇帝の剣と皇帝と皇后の証を身に着けたクリスは正に「フィルモア帝国そのもの」となった。

・とはいえ帝国内の反発が心配で浮かない表情のクリスだが
 自分に浴びせられる帝国民の歓声はいままでフィルモア帝国の「ハイランダー」として
 長きに渡って戦場で勇敢に戦ってきたクリスに対する敬意の念にほかならない。

・帝国の議会内政は皇女茄里とミヤザが支えるという。
 レーダー9とクリスがダイ・グの遺志を継ぐというのならとミヤザは協力してくれるようだ。
 フィルモア関連のエピソードはミヤザ官房長官にいいところを取られてしまったな。

・15巻でレーダー9がクリスに出撃を命じている場面はおそらく
 詩女マグダルを救出する「カーマントー解放戦」のイメージだと思われる。
 クリスの「エンペラーズ・ハイランダー」としての活躍はそこで描かれるのだろう。

・次回からは予定通りなら「トラフィックス・ターミナル(終着駅)」となるはず。
 ヨーンとデコースのGTM戦での決着を期待。

2024年3月16日(土)

○「デザインズ7 灰の勲章(アッシュ デコレーション)」感想

・オールカラー 192ページ B4判 6600円(税込)。
 前回2019年に発売された「デザインズ6」から4年と随分と時間が空いた。
 本のサイズはデザインズ4と同じでさらに頁数が多く
 本を持ち帰りながら重たいと感じたのは久しぶりだ。

・内容は15~19巻までの登場予定のキャラとメカの設定解説がされている。
 前半はミラージュ騎士団中心で内容的にはGTMに変更後のデザインズ1といえる。
 デザインズ1と見比べながらどう設定が変化したか読むと面白いかも。
 神聖アダマス・ダスニカ帝国とヨーグン連邦については意図的に省いたようだ。

・コロナ禍の時にアシスタントを呼べず連載が止まりデザインズが載った3回分と
 連載の扉頁での設定解説と被るところも多いので連載を追っていた人は新鮮味は薄いかも。
 目玉の「デトネーター・ブリンガー」と「ラミアス(ステンノ)」も「デザイン展」で公開したので
 今回初公開のGTMは「フォクスライヒバイテ」の全身画と「アルカナ・オーデル」となる。
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●(ネタバレ考察)

・この本のタイトル「灰の勲章(アッシュ デコレーション)」は
 アグラハ・アダマス皇帝が「Z.A.P.」に与えた最高峰の称号。
 17巻でアダマス皇帝がこの名を叫んでいたが「すべてを灰にしたもの」への称号だろうか。

・邪神モイキュード。(ベストラル星域のモイキュード)
 デザインズ1の頃は太剛神モイキュードがバスター宇宙からサタンを送り込んで
 神と神の宇宙間代理戦争を起こしてるように書かれていたが
 デザインズ7では悪魔(ヴィーキュル)も邪神(モイキュード)も
 アマテラスが創造したジョーカー宇宙の異次元の存在と設定が変更されている。
 スタント遊星を送り込みヴィーキュルをジョーカー星団に襲来させた仲介者のようだが
 全能神アマテラス大御神に対抗するほどの力はなさそうだ。

 こうなると現在アマテラス大御神と同格の全能神は16巻で解説された
 タイカ宇宙を創造した雅欄(ガーラン)大御神だけとなる。
 とはいえ別宇宙は無数にあるというので全能神も無数にいるのだろう。

・1巻の「LEDミラージュvs黒騎士(3960年)」が描かれた頃から想像も付かないほど
 LEDミラージュ(Z.A.P.)の設定が最強無敵に盛られていったが
 ダッカスも後にアマテラスから再改修を受けエストの戦闘経験値も桁外れになり
 Z.A.P.を対GTM用にデチューンしたとはいえダッカス相手では辛勝だったと思われる。
 Z.A.P.のフライヤー(盾)に「拾ったものはここに連絡。高報酬を与える」と
 打ち込まれており1巻冒頭の親子が拾って連絡したという。
 つまりダッカスによってZ.A.P.の盾を飛ばされたということだ。

・GTM「フォクスライヒバイテ(フォックス)」。
 14巻でアイシャが乗って登場しNTの表紙絵になったが全身画は初公開。
 初登場シーンで脚部のアンクル・クレーンがうっすら見えていたがやっと確認できた。
 ツインエンジンの試験機を駆逐型に改修したものが「フォクスライヒバイテ」。量産化は断念。

・ミラージュGTMの説明で没になったと思っていた「ファンダウン・ブリンガー」の名前が出て混乱する。
 F型が「フルトリム」、F2型が「フォクスライヒバイテ」、F1型が「ファンダウン」後にC型へ区分。
 G型の「グリッド」のG3型が「キャメラート」C型M(雄型)となるらしい。うーん?

・ログナーが乗るマイティシリーズのMH雷丸はGTM「B2型・紫雲(シウン)イカヅチマル」に。

○ジョーカー星団の歴史、モナークの解説。

 読んでいて上手く整理できなくて頭が痛くなった。
 とりあえずモナーク紀のモナーク人はAD世紀どころではない超科学力を持ち
 4つの恒星と人類が住める惑星の公転を調整して現在のジョ-カー太陽星団にした。
 そして宇宙の摂理を再現可能な「宇宙創世式」を完成させるために
 永遠と宇宙の記録を続ける「数式生命体モナーク」を創る。
 その管理者が「モナークのセイクレッド(ログナー?)」でその制御装置が「素子姫(イエッタ)」だと。
 ジョーカー宇宙消滅時7777年に全ての宇宙記録を終えた後Fネーム・ファティマが誕生する。

・超太古の時代に名前が出てくる王様のどれがログナーなんだ?と思っていたが
 「カラミティ・ゴーダース王」も「アズデビュート数式生命帝」も「モナーク(ログナー)」だった。
 神剣懐園剣の説明にあるジョーカー星団の星王「バビロン・ハイペロン総帝」もログナーだろう。
 こうなると5巻のタイカ宇宙のログナーも作者は他人の空似か偶然だと言っているが
 実はタイカ宇宙に送り込んだログナーなのかもしれない。

・これで16巻120頁のラキシスや17巻174頁の女魔帝がログナーに語った
 意味不明な単語の台詞を少しは理解できるようになっただろうか?

○ミラージュ騎士団。

・ミラージュ・ファティマのアシリア・スーツはシルバーで統一するはずだったが
 個体識別しにくいとのことでそれぞれカラーが付けられている。
 自分も元々のパーソナルカラーがあるのに勿体ないなと思っていたのでよかった。
 Z.A.P.に搭乗する時はシルバーに変化するらしい。

・剣聖ヴェイデリ・コーダンテはよほど捻くれた展開にならない限り
 ヨーンとワスチャの間に生まれた子供だろう。
 頁の並び的にファティマは「海のティータ」だろうか。
 ヨーンの子供のファティマが対エスト用ファティマをパートナーにするのは
 運命の巡り合わせを感じる。

・デプレはマキシ亡き後の剣聖と書かれているが超帝國剣聖を除いても
 近い時代に剣聖ベルベットと剣聖ヴェイデリがいそうだがどんな順番になるのだろう。

・なんと右翼の6にツァ・ベール1世(クラーケンベール・メヨーヨ)の名前が。
 クラーケンベールの母親がジェイスバ・マーカス・フィルモア王女だった。
 つまりマーカス家のメリー・マーカスとは異父兄妹の関係。
 後の統一カステポー連合の大統領になる彼が3159年のアドラー侵攻に
 ミラージュとして参加するということはそれだけの大義か同調する理由があるということになる。

・斑鳩王子(サリオン)はタイトネイブ姫と子供を作ることが確定した。
 サリオンは女系家系の天照家の王女を娶らなければ子供に
 皇位継承権が得られないのだがタイトネイブを選んだようだ。
 10巻ラストのサリオンとじゃーじゃー姫との出会いから読み直すと感慨深い。

・斑鳩の説明で旧「バイア」の呼称が「デューブル」から「ツバイ」に戻ってる。
 「ツバイ」だとドイツ語の「2」なので「二重」の「デューブル」に直したと思ったのだが。

・カイエンの説明で10巻の東の君が桜子に向けてカイエンを復活させたのは
 詩女ボルサなのに詩女フンフトと言っていたが東の君の勘違いとなった。単純に作者のポカ。

・夢の令令謝は3200年頃にアマテラスからフローレス認定されている。
 ファティマ・リレーでアマテラスが言っていた死んだバランス系列ファティマ4人を
 令令謝、フォーカスライト、インタシティで残りが不明だと説明している。
 自分は異次元にいるドアランデアスティルーテが最後の一人だと解釈していたが違うのか?

・エレーナのファティマ虹姫の身長がデザインズ6の150cmから145cmと5cm低くされてる。
 イラーのアナンダとエフィーのレイルゥーも145cm。ここがファティマの身長の下限だろうか。

・カイダの設定がボォス星出身かカラミティ星出身か安定しなかったが
 カラミティ星イラカの王族の末裔として産まれボォス星のイラカの移民が多いアンザ首長国に来て
 秘密結社「アイス・ハンド」の首領となるという設定になった。

・ヨーンのファティマがエストになっているがどういうことだろう?
 デコースを倒した後にヨーンがエストを手に入れ単純に黒騎士として活躍する訳ではないと思うが。
 3070年以降に浮遊城で「DB」のバスターランチャーの調整などさせられた後、捨てられるという。
 映画「花の詩女」ラストシーンの3159年ではレーダー9の側にいる。
 そしてレーダー9からリズ・コールに渡り息子の4代目黒騎士のパートナーになる流れだ。

・ワスチャは「漆黒の花十字」のマークを付けてるがミラージュ騎士ではないらしい。
 ヒュートランは令令謝(零零)に豆腐をぶつけられたせいで精神崩壊し
 バランシェが再構築したためダムゲート・コントロールが外されている。

・剣聖マキシのパートナーに雫雫がいるが「S.S.L.」から生まれたFネームファティマみたいだ。

・エフィーが17巻でポーターが記憶を消したはずのマキシを覚えていたのは
 サイボーグだったためハードディスクのような「記録」が残っていたせい。
 過去に「EV-7」と書かれてたが間違いで「EV-3」が正しい。

・ヒューズレス・カーリーのファティマ・トランスは初公開だがとてもかわいい。

・ニナリスがメイザー・ブローズのファティマになっている。
 とりあえずジィッドにいらないから殺さるという最悪の結末からは逃れられたようでよかった。

・リィの娘パナール・エックスが意外にも手合いではヨーンやツバンツヒより強いという。
 さすがは天照家の王女といったところか。

・メカ・ツバンツヒは頭のボンボンが基礎素材と原子収集触媒となっており
 16巻で変身解除後はボンボンがなくなりジョイントだけになっている。
 14巻で女子高生ミラージュにヤキをいれられそうになった時に
 ボンボンを取られたら果たしてどうなっていたのか。

・単行本10巻の230~231頁のシルエットクイズの答えは
 左からマキシ、タワー、パナール、斑鳩、タイトネイブ、エスト、
 シトロン・メナー、ジャコー、ヨーン、ブローズ、マエッセン。
 メナーのイメージは変わっているので分かるわけがない。

・ニオの秘密とは桜子と親戚筋で目のデザインが同じだったということくらいか?

・また零零のパワーゲージが変わっている気がする。
 16巻では「4A-3A-4A-2A-5A」、デザインズ7では「3A-3A-4A-2A-5A」に。
 これだと先先のパワーゲージと被るけどいいのかな?
 16巻でナオの性格を受け継いでいると書かれていたが
 そもそも本物の令令謝はナオと会ったことがないのでナオの面影などなく令令謝そのものに近い。
 ただしナオをマスターにしたことでその性格はナオに近づいていくようだ。

○異界からやって来るものたち。

・ヴィーキュルの王「ラドナリスリビオン」。
 この名前は2020年に掲載されたデザインズで初出の名前だが
 連載でカイエンと令令謝が破烈の人形でラドナリスリビオンを消滅させたというので
 設定が変わったのかなと思ったがデザインズ7でも変更はない。
 異次元では星団暦1750年と2770年と3225年が混在してるので矛盾はしない。
 しかし3225年のスタント遊星攻防戦にカイエンは登場しないと明言されている。
 
・アンカー組のハイレグファッションはスケダチに来たタワーの影響だが
 タワーに教えたのはトモエに影響を受けたアーリィ・ブラスト。
 つまりハイレグはトモエ⇒アーリィ⇒タワー⇒アンカーと伝播している。

○その他色々。

・円卓の騎士になったリリはGTMラミアス・アンディンを使用。
 ヒートサイから引き継いだホウザイロ・グレントは他の騎士が使用する可能性が高い。

・ファティマ竜胆のスーツデザインはヨアヒム・イエロー。
 シアン夫人とは別のファティマスーツデザイナーの名前が出た。
 といってもメタ的には全部永野デザインではあるが。

・ビリジアン教授はツバンツヒとマウザーの行動を不審に思っている。
 これからアマテラスと接触しそう。

・17巻に登場した4代目黒騎士の母リズ・コールは後に血が覚醒して騎士になる。
 特に騎士の血統とかはないみたいだ。なんとクリスに匹敵する実力になるとか。

・静謐の詩女アルルは詩女史上初の「騎士の詩女」。

・ドリュー・ゼレのファティマ・ヨーキのスーツはブーレイ所属のせいか派手なデザインで良い。
 GTMブーレイはMHブーレイのように全体が派手なカラーリングを期待したが落ち着いた色だった。
 9色あるがポイントで色分けしている。

・聖弟ナラリタのファティマ・ハスノホルテは後々カイゼリンに乗る予定。

・GTMアルカナ・オーデル。
 MHアルカナ・サイレンに相当するが全体的に四角くて堅牢なイメージでカッコよい。

・ジェイン女王の説明を読むとやはり円卓の騎士の鎧は実際の金属ではなく
 軽い素材だったがそれでも老体のジェインには重たかっただろう。

・イゾルデのファティマ・バルタンは工場製の銘無しといいながらも
 クープ博士管理下のフィルモア工場から生まれている。

・エンペラーズ・ハイランダーとなったクリスはダイ・グの王家名「エラニュース」を引き継ぐ。
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○ガーランド・ファティマ一覧。

・いままで登場したファティマのシリアルナンバーなどが整理されて公開された。
 このHPでもまとめているがデザインズ7以前に名前が出ていて
 製作者や詳細が判明したファティマに関してはここで補足修正しておく。

・アローガ・サルファ製作のファティマはすでに登場しているという。
 17巻のアダマスのダスニカ・ファティマのことだろうか?

・ヘアリア・ノーベリウム製も初公開だが謎だらけ。

(気になったところ)
・バランシェ・エトラムルのアークエンジェルとケーリッカクの番号が連載と逆になっている。
・サリタ・アス・ジンクのアナンダ(イラー)が記載されていない。
・クープのナールーシャ(ヘアード)とメイラン(パイソン)も記載されてない。
・クープのナロンとジンクのナンドーのマスターがどちらもハケット・ディ・ボンになっていて
 ナロンのペテルギウス・ズーワットがいなくなっている。

・今回新しく名前の出たファティマは連載や扉解説などで出てきたらまとめていきたい。
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・今回のデザインズで基本的なGTMデザインは一段落して
 今後新しいGTMデザインラインになっていくという。

・最後の頁の「ウェディングドレスのマリエ」については
 色々と頭に浮かぶが想像するだけに止めておく。

2024年3月10日(日)

・「デザインズ7」を買ってさらっと流し読みをしたが情報量が多いので感想はまた後日。
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○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2024年4月号)

・NT表紙イラストは「ダイ・グとクリスティン」。

・付録はB2ポスター「デトネーター・ブリンガー」とシールカレンダー。

・巻頭特集では「DESIGNS 永野護デザイン展」の記事。
 永野護/富野由悠季/幾原邦彦インタビュー。

・扉は「デザイン展」で展示中の単行本カバーイラストの解説。
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(本編)
「第6話 アクト5-3 エンペラーズ・ハイランダー」

・バシル・バルバロッサ大王は元老、貴族たちに
 ラント陛下のこれからの大改革ために共に支え歩むようにお願いする。

・平民出身のミヤザ長官はダイ・グに希望を見て厳しく意見し本心を確かめ
 クリスを英雄扱いしないことで本国のクリスの反発をやわらげていた。

・ジークは帝国の未来、トリハロンの理念、ダイ・グの想いを継ぐという。
 ダイ・グの前に現れる円卓の騎士たち。
 ダイ・グは次なるフィルモア皇帝ラント陛下に詔を伝えたという。
 ジークは慧茄と円卓の騎士たちと今後の話があるので
 クリスにダイ・グの側でお守りしろと命じる。

・二人っきりになったダイ・グとクリス。
 ダイ・グはクリスにジークと共にミノグシアとナカカラの架け橋になってくれと頼む。

 続く。
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・「DESIGNS 永野護デザイン展」特集記事。

・永野護インタビュー。
 デザイン展は予想以上にお客さんが来て好評なようで安心していた。
 よく使われる蛍光ピンクのオペラカラーの発色をいかに出すか説明してくれて
 そしてそれは印刷では絶対出せないと語ってる。

・富野由悠季インタビュー。
 「MAMORU MANIA」や他のインタビューでも散々語られたが
 ファティマというアイデアは好きじゃないが認めると随分丸い言い方になってる。
 後ちゃんとFSSの漫画を読んでいてコマ割りや動きなどにツッコミながら発破をかけていた。
 対談の時は逆に永野氏が監督に発破をかけていたし良い師弟関係だなと微笑ましくなった。

 幾原邦彦のインタビュー。
 永野氏を「ロック」だと語っているが幾原氏の作風も結構「ロック」なので
 「ロック」と「ロック」がぶつかってしまったかな。
 記事では中止になった映画企画「燃えるキリン」のキャライラストが載っている。

・「デザイン展」で展示中の単行本カバーイラストの解説。
 デザイン展でも飾られたイラストの下にタイトルが書いてあったが
 こうして作者自ら解説してもらえるととても助かる。
 画材の変遷やかかった時間、どういうイメージで描いたのかを解説。
 完成目前で背景が気に入らないからぶっ壊して捨てるというロックなエピソードも。
 デザイン展については続報もありそうなので公式をこまめにチェックしとこう。

・ミヤザ官房長官。
 「緋色の雫」でダイ・グはミヤザに自分とクリスを守ってくれていたと感謝していた。
 正直最初の頃はダイ・グに厳しい意見を言って品定めしていた感じだと思うのだが
 それから皇帝としての人柄に惚れダイ・グが惑わされないように議会を動かしていたのかな。
 クリスから私生活を取り上げ酷使して英雄扱いしないことで本国での反発を防ぎ
 戦勝会にも出さずマスコミのおもちゃにしないようにしていた、とイクは言う。
 クリスの酷使は最悪死んでしまうので結果論な気もするが
 16巻の頃にはシャルデファーでダイ・グとクリスを二人きりにさせたりしている。
 クリスのためというよりダイ・グが愛する人のために動いていたというべきだろうか。

・黙って頭を下げるアドー王だが内心はどうだろうか?
 どれほどアドー王とバシル大王の思惑が一致していたかわからないが
 バルバロッサ王の名をバシルから引き継いだつもりがそのバシルによって梯子を外された形だ。
 バシル大王にとっては想定外の展開とはいえ自分の血を継ぐ孫が
 ダス・ラント王になるならば最悪死んでも満足かもしれないが
 アドー王からしたらふざけるな!と怒ってもおかしくない気がする。

・ジークにクリスのことを頼むダイ・グ。
 「あれ」とはフィルモア帝国皇帝のゴルゲットをクリスに着せたいということだろうか。
 皇帝代理騎士といえど皇帝の象徴を皇帝以外が着るのはしきたり違反なのだろう。

・次回はついにクリスが「エンペラーズ・ハイランダー」となるか?

2024年2月18日(日)

○「DESIGNS 永野護デザイン展」感想

・2月10日(土)から3月24日(日)まで埼玉ところざわサクラタウンで開催してる
 「DESIGNS 永野護デザイン展」に行ってきた。
 「ニュータイプ35周年アニメ・クロニクル」の時もここでFSS関連の絵や生原稿が
 展示されていたが都合がつかず今回行くのが初めて。

・最寄り駅の東所沢駅のすぐ近くの交番前に「マグナパレス」のマンホールが。
 他にもKADOKAWA系列の作品のマンホールが周辺にある。

・平日の休みの日に午前中から行ったけど結構並んでたかな。
 900円で川村万梨阿さんの音声ガイドが聞ける。(スマホとイヤホンは自分で用意)
 デビュー前やサンライズ作品などは撮影NGだが「FSS」コーナーから写真撮影OKになる。
 永野氏の設定画特有の細かい注約が多く書き込まれているので
 頭に焼き付けて見逃すまいと自分も含めじっくり見てる人が多かった。
 最後のコーナーまで行ったらまたグルグル回ったりして3時間程鑑賞していた。

・「デス・アンカー」
 デビュー前の第2回国際SFアート大賞入選作。
 絵は「FSS ISSUE」で見たことがあるが想像より大きくて「オペラ・ピンク」が鮮烈。
 運命の3女神の「オペラ・スーツ」など作者が特別な色として使っている。
 この蛍光ピンクが印刷に綺麗に出ないと過去に嘆いてたりしてたな。

・「銀河漂流バイファム」「巨神ゴーグ」「聖戦士ダンバイン」
 「バイファム」は未採用ながら結構な数の「RV」をデザインしていたと知った。
 初めて採用されたのは「パペットファイター」。「バザム」は大河原氏のクリンナップで採用。
 「ゴーグ」でヘリや戦車、大型移動掘削機の「ダイノソア」など。
 「ダンバイン」の「ビルバイン永野案」はリブートや「富野展図録」などで見たことがあったが
 企画中止になった劇場版「聖戦士ダンバイン」のデザインは初めて見た。
 クワガタのような角をした如何にも永野氏がデザインしたオーラバトラーといった感じ。
 後のMHファントムの原型デザインになってるらしい。
 「オーラ・インセクタ」は「クフィル・インペリュン」に繋がる。

・「重戦機エルガイム」
 メカデザインとキャラデザイン同時に任せられた永野氏の出世作。
 富野監督は永野メカに合うキャラデザイナーを探していたが見つからず
 結局人物も描けるという永野氏本人がキャラデザインをすることになったみたいだ。
 後のロボットデザインに強い影響を与えた「ムーバブル・フレーム」を描く。
 この後永野氏の頭に大きく渦巻く設定は「エルガイム2」、そして「ファイブスター物語」へ繋がっていく。
 展示されたものは過去の画集や設定資料集などで見たものがほとんどだったが
 生の設定画とイラストから伝わる熱を感じてもらいたい。

・「Zガンダム」
 初期から基礎的な設定、全天周囲モニターやアーガマ、Zガンダム案、
 「リック・ディアス」「ガルバルディβ」「百式(藤田氏クリンナップ)」などデザインしたが途中で降板。
 監督から後半の敵MS2機のデザインを頼まれ「ハンブラビ」「キュベレイ」をデザイン。

・「ZZガンダム」
 再び監督から呼び戻されて全MSのデザインを担当することになる。
 暗く複雑な物語になりすぎたZから明るい子供向けにするということで
 ビックリドッキリメカ的なデザインをしたと思われるが再び降板。
 そもそもZの直後の物語で明るいガンダムというのは無茶なオーダーだった気がする。

・「ガンダム逆襲のシャア」
 再々度監督から全MSのデザインを任されたが降板。後に退社。
 その後に沢山のメカデザイナーを集めて煮詰めた先に出渕氏の「νガンダム」が完成する。
 永野版「ナイチンゲール」や敵MSなどはリブートに掲載されている。
 永野版「Hi-Sガンダム」はジオンが作った設定で
 ジオンMS特有のスリットが入っている。(サイコフレーム的な技術提供?)
 ここで「ZZ」「逆シャア」の没になった多くのMSデザインが
 NT誌上で連載し支持を得始めていたFSSのMHデザインへ流用されていく。
 この辺りの詳細は「MAMORU MANIA」、デザイン画は「FSSリブート」に詳しい。

・「ガンダム関連」
 月刊NTに掲載された永野設定の「Zガンダム」のセル画。
 「タイプ100」「リック・ディアス」「ハンブラビ」「永野版ハンマ・ハンマ」が描かれている。
 このセル画がすごくカッコ良くて複製セル画とか売ってくれないかなと思ったが
 ガンダム関連だから無理か。

・「ブレンパワード」
 再び富野監督とタッグを組んだ作品。
 積層板バネ構造の生体メカというのは自分の胸にかなり刺さったデザイン。
 後にアルカナ・サイレンやL.E.D、マイティ・シリーズなどに少し引き継がれたが
 ブレン系列のデザインをもっと多く描いてほしかった。
 FSS18巻に出てくるであろう「スピリッター」がその流れを組んでくれるか?

・「シェルブリット」
 「少女革命ウテナ」の幾原氏と組んで出していた小説。
 作者は後に新しいロボットのキャラクター性を作るのは難しいと書いていたが
 自分はシェルブリットのデザインは好きだったので公式に立体化せず残念。
 そこから「燃えるキリン」という劇場アニメの企画があったみたいだが頓挫。
 没になった女性キャラの絵がとても魅力的だったのでもったいない。

・「ファイブスター物語」
 今回の展覧会の目玉は単行本カバーイラスト全17枚の展示。
 およそロボット漫画の表紙イラストとは思えない美麗なアートの数々で素晴らしかった。
 絵のサイズが結構バラバラで大きいものは1m近くあり逆に7巻表紙絵は想像より小さかった。
 単行本サイズだと縮小されて分からない筆の描き込みと質感をぜひ生で見てもらいたい。
 「MH」と「GTM」の同機体のデザインがどう変わったのか比較するように展示されていた。

・「花の詩女 ゴティックメード」
 初期デザインの詩女ベリンとトリハロンの絵があったが
 どちらも美形だがちょっと冷たい目をしていてこれはこれでカッコいい。
 決定デザインではより表情が柔らかい印象になっている。
 月刊NTで最初に発表されたカイゼリンより前の初期イメージ絵もあったが
 新しいロボットの機構をデザインするのにいかに時間をかけて推敲したのかが分かる。

・「立体物」
 展示された立体物はGTMが中心。「バーガ・ハリKK」と「ダス・ゴースト」は初お披露目かな。
 やっと生で「Z.A.P.」や「Mk2 スピード・ブリンガー」を色んな角度から拝めた。
 特に1/24「ダッカス・ザ・ブラックナイト」はGTMの細身で折れそうなイメージとはかけ離れたもの。
 14巻で騎士が「このでかい関節全てが骨で筋肉で装甲」と言っていたがその通りで
 こんな硬くて粘りがあり重く鉱石のようなロボットにキックなんかされたらふっ飛ばされそう。

・「デザインズ7」
 3月8日に発売される「デザンズ7」に先行して数点のデザインが公開された。
 目玉は壁一面に描かれたMH「ヤクト・ミラージュ・グリーン・レフト」に相当する
 GTM「グローサー・ツァラトウストラ・デトネーター・ブリンガーDB2 クロロフィル・ヘイズ」。
 「オレンジ・ライト」に相当する「DB1 スカーレット・ホログラム」との違いは頭部だけで
 チューンホーンが二つに割れているのがわかる。
 Z.A.P.のアンクル・クレーンと似たアンクル・アンカーを持つがより複雑なデザイン。
 これはぜひモデラーの方々に頑張ってもらいたい。

・「グッズ」
 最初の3連休で結構な数のグッズ&コラボグッズは売り切れていた。
 自分はデザイン展の広告のように並べて飾るため「L.E.D.ミラージュ」と「Z.A.P.」のアクリルスタンドと
 クリアファイル、ポストカード、細かいグッズなどを少々買った。

・「公式図録」
 今回一番手に入れたかった「公式図録」はまだ発売時期未定で
 来場者限定の予約販売になってる。価格は4400円。A4サイズ。
 グッズ販売所にあるQRコードで当日予約しないといけなさそうなので注意。

・自分は大満足だったがアクセス的に遠くて行けない人も多いので全国で開催してほしい。
 時間がとれればもう一回観に行くかも。

2024年2月9日(金)

○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2024年3月号)

・扉は「DESIGNS 永野護デザイン展」展示会場のイメージ画。
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(本編)
「第6話 アクト5-3 エンペラーズ・ハイランダー」

・ベッドから動けないダイ・グに詩女ベリンの手紙を見せるジーク。
 内容は「あなたの国に蒔いてください。」というもの。

・円卓の騎士たちが兜を外し正体を明かしていく。
 その錚々たる面々に驚くフィルモアの元老、貴族、騎士たち。

・そして最後に面を明かしたのはバシル・バルバロッサ大王。
 バシルの前に現れたジークに対し家督を継ぐ権利は認めるが今ではないと諫めるが
 ジークから初代皇帝トリハロンの声と姿が見えると跪く。

 続く。
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・「DESIGNS 永野護デザイン展」。
 明日の2月10日(土)から埼玉ところざわサクラタウンで開催。
 会場では映画「花の詩女」を特別編集した4分ほどのスペシャルPVが観れるという。
 自分は早めに観に行く予定。

・「デザインズ7 灰の勲章」のカバーイラスト「デトネーター・ブリンガー」の画が公開された。
 大きすぎて誌面に収まってないが「デザイン展」で全身像が早く拝めるという。
 身体を前面姿勢にして二門のバスター砲を背負っている感じ。
 脚部が複雑なデザインで立体で見ないとどうなってるか分からなさそう。
 炎砲(ライト)と翠帯(レフト)では頭頂部の角の数以外全く同じと以前の解説にあったが
 8巻でヤクトが活躍した時は真っすぐに立って戦闘したのだろうか?

・花の詩女ベリンが初代皇帝トリハロンに預けた手紙。
 詩女ベリンなら未来でジークやダイ・グに読まれることを前提に書いてそうだが
 「あなたの国」とはそのままフィルモア帝国のことではないだろう。

・ジークの特技。
 ジークはフィルモア帝国王家の家督を継いで円卓の騎士を集めたが
 最後の一人には特技が発動しちゃったという。
 帝国に強い想いがあり血縁的に近しい人物はジークから初代皇帝を見て畏怖してしまう。
 バシルもまた帝国に強い想いがありジークの祖父なのでその条件は当てはまる。

・正体を明かす円卓の騎士たち。今回集まったのは11人。
 過去の予想で当たってたり外れてたり誰だよ?って人まで。
 帝国の最終決議を行う者のことなので全員騎士だとは限らない。

1.茄里・ボルガ・レーダー。
 「三色の娘」。皇女。兄から元老院議長を命じられる。

2.ドル・パーマネント・レーダー8。
 フィルモア帝国前皇帝。
 これは予想では書いてなかったけど想像の範疇。

3.ブラウ・フィルモア女王。
 フィルモア王家筆頭。ジークと茄里の母親。強天位騎士。
 本編登場前から円卓の騎士として紹介されてた人。

4.ジェイン・ボルガ・レーダー女王。
 ボルガ・レーダー王家筆頭。15巻に登場。
 ジークの父ワイプの母ポーラの妹。

5.ジルメア王。
 フィルモア帝国の長老。急に知らない人物が登場した。
 ジルメア王国はダス・ラント連合帝国時代から名前がある。
 フィルモアの三大王家以外の国々をまとめ元老から一線を引き
 一般人からなる帝国議会や国民から敬われてるらしい。

6.ブラウマ・イク。
 ノイエシルチス赤騎士団団長。
 ジークから全軍と騎士団長官をたまわる。

7.アラン・リー・ファウトウ。
 茄里のお付きとしてボルガ家に仕えていた。
 レーダー王家の散家筋のケンタウリ家の騎士。
 ラルゴ・ケンタウリがコーラス・ハグーダ戦(3巻)で私怨で戦闘をしたため
 ケンタウリ家は取り潰しとなり家の名誉挽回のために
 元老院所属の暗殺騎士団「氷グループ」にいたが解散。
 他の円卓の騎士たちが錚々たる面々なので周りから「あの娘誰だ?」って言われそう。
 元々の円卓の騎士の資格はなさそうだがダイ・グから皇帝の指輪を託された者として
 ジークが新しく円卓の騎士として任命したと思われる。

8.ナイアス・ブリュンヒルデ。
 もえぎ騎士団団長。ティルバー女王の養女として元老院直属の騎士となり
 ナカカラ防衛戦では元老たちの陰謀を命じられ行動するが
 それを裏切ると皇帝暗殺の罪を被せられ処刑宣告をされていた。
 読者としては11巻冒頭の未来のシーンでナイアスの名前が出るので
 ジークの任命で円卓の騎士に入りそうだなと思っていた。

9.イゾルデ・サヤステ。
 クバルカン法国筆頭騎士。サヤステ国当主。13巻に登場。
 クバルカン法国はダス・ラント連合帝国から分離していたが
 ラントの名を名乗る者が出でし時「ラントの盟約」が復活するという。
 映画「花の詩女」に登場しトリハロンに仕えたルドルフ・サヤステの血統。
 円卓の騎士団所属GTMにMk4マッハ・シャルトマがあったので予想は当たっていた。

10.アイオ・レーン。
 ジャスタカーク公国の騎士団長。天位騎士。
 カーグ連合とはジャスカターク公国とカーグ王国、オルネード国の3つの国の連合。
 クバルカン法国と同じく元はダス・ラント連合帝国の一部だった。

11.バシル・バロバロッサ大王。
 これは予想外だった。3大王家当主なので元から円卓のメンバーに入っていてもおかしくないが
 ジーク暗殺を企てフィルモア帝国の権力を手中に収めようとしていた人間なので
 それこそ真っ先に粛清される対象だと思っていたのだが。
 トリハロンの幻影が見えたのはジークの祖父としての血縁と
 映画「花の詩女」に登場したボットバルト・デュー・バルバロッサ王の血が故か。
 とにかくこの作品では血を受け継ぐものに対する影響力が強い。

 騎士ではなさそうな老人のジルメア王、ジェイン女王、バシル大王は
 円卓の騎士の鎧が重そうだなと思ったが儀式用で実は軽いのだろうか?

・次号は表紙&巻頭特集。デザインズ7も発売されるので楽しみにしてます。

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