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ファイブスター物語 感想 ![]() 2026年8月12日 FSS感想 更新 |
描いたイラスト
氷の女王・カイゼリン
GTM「破烈の人形」
連載時感想
13巻 14巻
15巻 16巻 17巻
18巻 19巻 20巻(予定)
単行本の感想
変更された名称、設定
ファティマ一覧
| 2026年8月12日(水) | |||||||||||||
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・自分が過去に書いたFSS単行本の感想を読みなおそうとしたら 連載時感想から探すのが面倒くさかったのでまとめてみた。 (一応「FOOL for THE CITY」も含めておく。) →単行本の感想 _________________________________________________ ○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2026年9月号) ・NT付録は「44分間の奇蹟」SPECIALステッカー。 ・今月も漫画の連載は休載。 FSS40周年本の発売告知と今後の予定、 謎のGTMと謎のファティマのイラストが掲載されている。 _________________________________________________ 〇今月のイラスト。 ・謎のGTM。 イラストは薄くマスクされているがどう見ても7巻に登場した MH「オージェ・アルスキュル」のデザインをGTM用にリデザインしたものだ。 普通に予想するとGTM「シュペルター(タテハ・ニンフ・ル・マキャオ)」と 同時期に作られたGTM「モルフォ・トリバネル/トリバネル・アルスキュル」となるはず。 ただし「トリバネル」は2992年にブラフォードによって破壊されているので 18巻113頁でユリカが語っていた新造している「タテハ・パトラクシェ」かもしれない。 他にはA001「トリバネル」、A002「タテハ」の後に作られたというA003「アゲハ」辺りか? 7巻でソープがアトロポスに「また作ろう。今度は君のために」と MH「オージェ」のエンジンを再利用してMH「パトラクシェ・ミラージュ(K.O.G.AT)」を作るが 新設定のアトロポスが乗るであろう「帝騎メガロコート(パトラクシェ・ブリンガー)」と 「トリバネル」、「タテハ・パトラクシェ」等がどう繋がっていくかはまだ不明。 ・謎のファテイマ。 濃いアイシャドウと黒のガーターストッキング状のデザインの服を着ている。 ファティマは煽情的な服を着てはいけないので普通に星団法違反だ。 初見は服装とその雰囲気から17巻に登場した「アダマスのダスニカ・ファティマ」と思った。 ただ外ハネの髪型と赤のヘッドコンデンサを見ると闇堕ちしたアレクトーのようにも見える。 星団法に縛られないFネーム・ファティマでアレクトーの子供「F1-12 興興~アクト・アクト」だろうか? アイシャのそっくりさんと言われているので違うかもしれないが見た目ではなく性格の話かもしれないし。 〇今後の予定。 ・FSS40周年本「エピソード・メモリアル」が今年の10月1日に発売決定。 1月に出た「Newtype CHRONICLE」は月刊NTのFSS関連の記事をまとめたものだったので 過去に発売された「エピソードガイド」に近いものだろうか? 単行本1巻から19巻までわかりやすく追いかけていくという。 また過去のエスト関連のイラストを最新解説を付けて紹介してくれるようだ。 ・漫画の連載再開は10月発売のNT500号記念号からできるように 調整中だというのでそれまで楽しみに待とう。
2026年7月26日(日) |
| ○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2026年8月号) ・NT付録は漫画本編で活躍中のGTMシュペルターと カイエン&アウクソーの絵を載せたクリアファイル。 ・ボークスから発売予定の「GTMダッカス ヨーン・バインツェル騎」のプラキット紹介。 ・今月は漫画の連載は休載。 一頁だけFSSのイラストとブリッツェン・フォースの解説、 第7話の新情報、FSS40周年本の予告、 今後の漫画制作の調整のために連載が途切れることのお詫びが書かれている。 _________________________________________________ ・先月号の次号予告でFSSの字が書かれていなかったので 付録のクリアファイル目当てで買ったのだが 今月の一頁だけで思いのほか新情報が書かれていて驚いた。 ・今月の新情報を元に過去の設定などを整理して思い浮かんだ疑問などを書いてみる。 ●ブリッツェン・フォース(旧ダイバー・フォース) ・13巻以降の新設定になってから 「ダイバー(魔導士)」や「ダイバー・フォース」に相当する名称に 「バイター」や「グリント・ツヴィンゲン」という名称が使われていたが 「ブリッツェン・フォース」に統一されたのだろうか。 ・一般人から見れば騎士も魔導士も恐ろしい力を持つ存在なのだが 国家のために戦場でロボットに乗って戦い国民から尊敬を集める騎士と比べて 魔導士は裏方の情報索敵的な使われ方で「なんだか気持ち悪いもの」と思われている。 詩女でさえボオス星ミノグシアの民以外には怪しげな占い師のような存在だ。 そんな日陰者の扱いだったせいか裏で燻っていた多くのボルテッツやスコーパーが 自分の才能を発揮できる場所としてバッハトマ魔法帝国に集まることになった。 ・昔の設定では騎士と魔導士が相対して戦闘になったら 反応速度の違いで魔導士は絶対勝てないとされていた。 6巻のボスヤスフォートは未来を先読みして騎士に勝っていたように解説されていたが 10巻の浮遊城襲撃の頃には騎士級以上の反応速度で攻撃できるように語っていた。 ただし身体能力については当然騎士には敵わない。 ・騎士の天位、強天位、剣聖に対して 強力なボルテッツ(旧ダイバーの戦闘能力を持つ者)に対する称号が新たに設定された。 騎士の称号はバキン・ラカンの聖帝や剣聖から認められて名乗れるものだが 魔導士の称号は誰が認定してくれるのだろう? 〇「雷天(らいてん)」 ブリッツェン・フォースの天位。 過去には映画「花の詩女」に登場した詩女ラーン(ベリン)のガード役であった 「ムンセン・ルルラン・ル・ゾラ」と「ナナド・ホル・フ・リエ」、 現代は「シグダ・フ・リエ」と「ホーリン(ララトゥ)・ル・ゾラ」がいる。 15巻でフ・リエとル・ゾラが並みの騎士以上の反応速度で戦っていた。 ・彼女たちの名前は12巻ですでに出ていて東の君が「ダイバーズ・パラ・ギルド(典星舎)」に 二人を引き込めなかったのはメル・リンスの甘さのせいだと批判している。 ・「フ・リエ」と「ル・ゾラ」は魔法使いの最高称号で デザインズ4や15巻ではボルテッツの「剣聖」と書かれていたが天位級となった。 〇「雷天強(らいてんごう)」 ブリッツェン・フォースの強天位。 歴代超帝國皇帝、初代アマテラスのミコト 収光帝、83代目アマテラスのミコト、 ボスヤスフォート、マグダル。 ・6巻の冒頭で描かれたミコトVSボスヤスフォートは「雷天強」同士の戦いであったということか。 この時はボスヤスフォートが圧倒していたが本来のミコトの力があれば同等以上に戦えたという。 しかしミコトは神であるソープを産んで超常の出来事に多く関わったことで 生命力をすり減らしていたのでボルテッツの力も弱くなっていた。 ・デザインズ7の収光帝の説明を読むと彼女は自ら戦場の先頭に立ち GTMコクピットの防御シールドを貫いて騎士を焼き殺したと書いてある。 これは8巻で復活したボスヤスフォートがMHヤクト・ミラージュに乗ったシャフトを コクピットのシールドを貫いて電撃で殺したのと同じだろう。 ルンはMHのコクピットにダイバー・パワーを通せるわけがないと驚いていた。 ・炎の女皇帝ナイン(ユニオ3)は超帝國ユニオの3代目の統合システムとして生まれた 人工生命体なので強力なブリッツェン・フォースを持っていてもここに数えられない。 〇「電聖(イペル・ブリッツ)」 電磁波の剣聖。「マシン・メサイア」と呼ばれた最強のブリッツェン・フォースの使い手。 「3159アドラー侵攻」の導入に登場するようだ。 複数の予備ボディを持つ電磁体ビューティー・ペールを完全に消滅させられる。 この「電聖」が歴史上存在した記録はないという。 となるとモナークが星団の歴史から記録を消滅させたというアズデビュート紀以前の人物か? ・今月のイラストに描かれた謎の怪しい存在がこの「電聖」だろうか? 炎の女皇帝ナインや死んだフリをして見なかったことにしてるマグダル、ソープを前にして 偉そうに登場しているところを見るとブリッツェン・フォースの祖とも言える存在かもしれない。 ・過去の連載扉に載ったミラージュ・メンバー表ではメル・ズームらしき人物に 「イペール・ボルテッツ魔導剣聖」と書かれていた。 炎の女皇帝が人工生命体という理由で「雷天強」に数えられないなら 太古の技術で復刻した人造人間のメル・ズームも違う気がする。 ただズームが7話終盤で真の力に目覚め母であるペールを倒すというのも熱い展開か? 〇「ボルテッツ(雷人)」(旧ダイバー) ブリッツェン・フォースの4種の力で電磁波攻撃の使い手をこう呼ぶ。 またイオン化バリアという防御もこなせる者もいる。 旧設定の頃はプラズマ攻撃以外にも火炎や絶対零度の攻撃を繰り出す者もいたが 新設定では全て電磁波を応用したプラズマ攻撃になっているのだろうか? 〇「グレイン」(旧ルシェミ) 物質の原子組成を設計製造することが可能な力。 GTMやファティマを作るガーランドはこの星団暦で弱まったグレインの力を持っている。 ・アマテラスの最初の妻で荒魂の詩女リトラはスコーパーに加えて このグレインの力を併せ持っていたという。 ボスヤスフォートが10巻で強力なグレインの力で人工生命体を召喚していたが リトラも同じようなことができたのだろうか? ・ビューティー・ペールが使った「分身(エイリアス)」はこのグレインの力だという。 初期は「ハイブレン」による「幻影」を見せる能力と書かれていたが デザインズ1の頃には「ルシェミ」による「分身」と解説されている。 剣聖カイエンやラキシスが使った「ミラー(次元反転分離攻撃)」も エイリアスの派生技みたいなものか? 〇「スコーパー」(旧パラ・サイマル) 予言、預言、千里眼を持つ詩女がスコーパーの代表例。 空間エネルギーを伝播させて透視や念話(テレパス)なども使うことができる。 スコーパーには上位の「デュープ・スコーパー」がいるらしい。 ・詩女以外ではA.K.D.の典星舎にも少数だがいるようで メル・サッチャー、ホワイト・リンクスの名前があがる。 桜子が10巻で初登場した時は明らかにボルテッツの力でヨーンを攻撃していたが デザインズ7を読むと多少のスコーパーの力を持つ程度のように書かれている。 念話(テレパス)はサリオンも浮遊城襲撃時に使っていてミラージュたちに指示していた。 超帝國剣聖のオージェ(バーナー・恋・ダウド)もスコーパーの力を持っており 14巻でララファの存在に反応してそれをイメージ化してナオに見せている。 〇「オペラ」(旧ハイブレン) 電磁波で他者の神経エネルギーに干渉する能力。 本来は騎士を制御する超帝國の支配階級の者だけが持っていた力。 9巻でヨー・タイインがその力で超帝國騎士のスバースを操ってみせた。 このオペラにも上位の力があったらしい。 ・ボスヤスフォートはこのオペラの弱い力を持っている。 8巻でボスヤスフォートが戦場から退去しようとするシーブル軍を この力で洗脳してバスター砲をA.K.D.軍に向けて撃たせた。 ・「次元回廊」 17巻でアマテラスがマキシに対して行使した力を見たマドラが 詩女フンフトが過去に暴走したマドラやマキシに対して オペラの最大履行「次元回廊」を使い止めたと語っていた。 ただしアマテラスやラキシスの「次元回廊(セブンス・フォール)」は 異次元の神の力によるものでオペラの力とは全く別ものだと思われる。 6巻でサリオンがラキシスの「次元回廊」は効かぬと言っていたが このオペラの能力と勘違いしてたのでは?と思っている。 〇その他、ブリッツェン・フォースの疑問。 ・「テレポート」 瞬間移動する能力だがブリッツェン・フォースのどの力に属するのだろうか? ティン、ビューティー・ペール、ボスヤスフォート、マグダル等が使っていた。 (アマテラス、メル・リンス、東の君は人間ではないので数えない。) ・「人格憑依」「転依の法」 ボスヤスフォートは6巻でソープの次元回廊によって異次元に葬られそうになったところを ミコトによりこの世で死ぬことができたがその意識は禁断の魔法「人格憑依」を使って 何人もの魔導士の精神の角に潜んで復活の時を待っていた。 ミコトも7巻で異界の化け物に襲われた時に全魔力と命を引き換えに 元の体を捨てて他人の体を乗っ取る「転衣の法」を使おうとしていた。 霊的な力なら「旧パラ・サイマル」に該当しそうだが「スコーパー」に含めていいのだろうか? ・「メル・ズーム」 3巻巻末ですでにダイバーの説明と共に紹介されている人物。 6巻で剣聖カイエンがメル・ズームの「時間停止」を警戒していた。 ラキシスに向けて「絶対零度」の攻撃をしようとしたが「次元回廊」で痛い目にあう。 幼児のまま成長を止めていたが生みの親?のビューティー・ペールによって元の年齢の姿に戻される。 19巻で太古アズテビュート紀の人形をペールが復刻した人造人間だと明かされた。 彼女の持つ古代のボルテッツ・パワーは「オピロテック」と呼ばれているようだ。 星団の民に広がっていった騎士と魔導士の血は全て炎の女皇帝が作ったものだが やはり人工的にブリッツェン・フォースを作る際にモデルになった能力を持つものが アズデビュート紀以前に存在したということだろうか? _________________________________________________ ●第7話「フル・フラジャイル~星の無い世界」 ・7話はボード・ビュラードがアマテラスに看取られるまでの話になるようだ。 1巻のあとがきの頃からボードの遺言がアマテラスのアドラー星の武力侵攻の きっかけになると書かれていたがついに描かれるのか。(何年後だろう。) ・舞台は惑星アドラーのヨーグン大陸と「ヘ・リー聖域」。 19巻で初登場したネリスが言っていたがアドラー星のトランの民にとって カラミティ星にある「ヘ・リー聖域」は無視できない因縁があるようだ。 そしてカラミティ星崩壊はこの「ヘ・リー聖域」の消滅から始まるという。 ・17巻で登場したアドラー星のダスニカ神聖連合帝国のアダマス兄弟帝、 ピア将軍、ヨーグン連邦のダジャー大統領、 ファティマ・ガーランドのアアーポ・ランタノイドなどが活躍して 今までのなじみある人物や国家は登場しないという。 ・数式生命群「ネイドンゲーバン」の式鋼(しきこう)と式帝「ル・ゾ・ゴウガ」。 アダマス・ヨーグン連合が「開祖」と崇める存在。 過去の連載扉で「ネイドンデーバン数式生命体」と 「モイキュード・スペラクター ゾ・ルゴウカ」という名前が出ていた。 18巻で詩女フンフトを襲った人造騎士が放った謎の言葉は「ゾ・ルゴウカ」だった。 太古のモナーク(ログナー&イエッタ)と戦ったというモイキュード側の数式生命体だろうか? ・「ドアランデアスティルーテ」 18巻で初登場したバランシェ・ファティマだが なんとモンソロン紀のモイキュード大戦で司令体(クージャ・マスター)になったらしい。 彼女と一緒にいたクージャ・テンパラーには「天秤齊」と当て字がされている。 何故遥か太古のモンソロン紀にドアランデアスティルーテがいるのか疑問だが 彼女がいるスタント遊星に不安定に出現するバスター恒星系が ジョーカー宇宙と時系列を無視した異次元世界なせいかもしれない。 ・「モイキュード大戦」 デザインズ7を読むとモイキュードとモナークの戦いは 太古のモンソロン紀に決着が着くようだがこれを「モイキュード大戦」と呼ぶのかな。 16巻のポーターの台詞を読むとヴィーキュルはすでにいなくなった モイキュードの残した言葉を妄信して「命の水」を求めたようだ。 ・「クージャ・ガクダーム鎧令(がいれい)」 モンソロン紀のベストラル星系の対モイキュード殲滅兵器。 モイキュードも「ベストラル星域のモイキュード」と呼ばれているが ベストラル星系の中でモイキュードと対立する勢力が作ったものだろうか? ・ベストラルと聞くとミラージュ騎士のレディ・スペクターがベルストラル星人という設定だったが 現在はヴィーキュルの上位存在で異次元からジョーカー宇宙のベストラル星系に 「進化の限界」の回答を求めてやってきたことになっている。 ・β型天照家駆逐戦闘兵器「エブラコード・ブリンガー」。 遊星駆動エンジンの巨大な2門のグラビトン・バスター砲を持つ。 駆るのは最強のFネーム・ファティマ「移移~ウォーク・ウォーク」。 16巻に登場した「ザ・ウィル・スペンサード」に収容されたGTMの名にβ型駆逐戦闘兵器と書いてある。 Z.A.P.2がΦ型だったので惑星フォーチュンで作り上げたヤクト・ミラージュ2的な立ち位置だろうか? ・今秋にFSS40周年本「エピソード・メモリアル(仮称)」が発売予定で デザインズ8のイラストなどが先行公開されるようだ。 ・次号予告にFSSの名が載ってないので来月も漫画の連載は休載だろうけど 今月のような新情報があるかもしれないので油断はできない。
2026年6月13日(土) |
| ○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2026年7月号) ・アワートレジャーから立体キット化された GTM「ブリンガーB3・賽星・アストラガルス」の記事が掲載。 ・扉頁は作者による始祖ファティマの名前の元ネタ、 SSL社とニーヴ社のミキシング・コンソールの紹介と解説。 _________________________________________________ (本編) 「第6話 アクト6-2 44分間の奇蹟」 ・剣聖が駆るGTM同士の戦闘が始まる。 カイエンの剣技とマキシの剣技の応酬になる。 お互い足場を変えるつもりはない。 攻撃を避けたら相手の打ち込みが来て終わり。 ・同時刻、剣聖カイエンと手合いをした騎士たちの 古傷がうずきカイエンの剣を思い出す。 ・迷いを知らず「理性」が強いマキシに対して 自分の中のファティマを捨てて人として戦えと思うデプレ。 ・GTMシュペルターで大技「マキシマム・バスター・タイフォーン」を放つカイエン。 続く。 _________________________________________________ ・扉頁、SSL社とニーヴ社のミキシング・コンソールの紹介と解説。 新装版の「FOOL for THE CITY 2025 EDITION」巻末でも語られているが 4人の始祖ファティマの名前はミキサー(音響調整卓)のメーカーの名に由来にしている。 「フォーカスライト(Focusrite)」、「ニーヴ」(Neve)、「SSL(Solid State Logic)」。 「インターシティ(Intercity)」は日本のメーカーだが今はもうないようだ。 彼女が本編で最初に寿命で亡くなったファティマなのはその辺りを被らせたのだろうか? 〇剣聖が駆るGTM同士による剣技の応酬。 ・天位騎士クラスでも剣聖の動きは見えないので剣聖マドラが解説役になっている。 生身でカイエンとマキシが戦ったら四肢の短いマキシが不利だがGTM戦ではその差はない。 ・剣聖の間合いは天位騎士の3倍以上だとマドラはいう。 これはデザインズ5の「騎士の間合い」のコラムでも一般騎士や天位騎士と比べて 剣聖の間合いが3倍近く大きいことが図解されている。 さらに剣聖の遠距離攻撃は近距離攻撃と同じで避けた瞬間打ち込みが来るという。 ・「多層連弾空爆波(ポリ・ダムド・ライド)」 先月GTMシュペルターから放たれた剣技の名前。 「連弾衝撃波(ダムド・ストローク)」の拡大版かと思われる。 GTMでの「連弾衝撃波」はツバンツヒが14巻で披露してGTM3騎を一瞬で潰していた。 ・「双針鋸連刃(マトリクス・ブレード)」 剣聖マキシが放った剣技。 マドラの解説によると2連続のノコギリ針刃を重複させる多段攻撃。 2発の攻撃に見えて4発、6発と飛んでくる。 全て超帝國剣聖騎士団たちが使っていた剣聖剣技で スバースと共に戦ったS.S.L.がマキシに教えたようだ。 カイエンはそれを「ウェーブ・バインド」という剣技でねじ曲げてみせる。 ・「広角大光輪(ヒュージ・スレイブ・スライサー)」 カイエンが使った剣技。剣と光輪状の衝撃波が重なって襲ってくる。 14巻でキュキィが使った「広角衝撃波(サイス・ブレード)」の強化版だろうか? 〇GTMの「フル・クリティカル(臨界)」制御。 ・普通の騎士同士の戦闘ならばGTMをフル・クリティカル状態にする必要はない。 だが剣聖同士の戦いとなるとGTMの耐久限界を超えて戦うことになるので ツインスイングの発熱でブロックが溶解してエンジンや竜骨まで負荷がかかる。 ・Z.A.P.は常時フル・クリティカル制御でなければ本来の性能は発揮できないので アマテラスは「ストライパー・システム」をZ.A.P.とマグナパレスに導入した。 集団戦での攻撃と制御を各ファティマが並列に演算を行い制御するシステムで 旧設定のMHレッド・ミラージュの集団戦で使われたという「ライド・ギグ」に相当。 ・14巻のベラ戦でアイシャが搭乗したGTMフルトリム・ブリンガーを 気絶した(振りの)AFアレクトーに代わりキュキィのAFアグライアが 初めて「ストライパー・システム」を使ってエンジンの出力サポートをしてみせた。 フルトリム・ブリンガーはツインエンジンを汎用GTMに搭載した試験騎であったが この戦闘で単騎での安定した運用はまだ難しいと判断して量産化は断念したという。 〇剣聖カイエンから受けた古傷がうずく騎士たち。 ・星団の医療技術なら傷跡を消すことは容易なはずだが 剣聖から受けた傷を騎士たちは忘れぬためにあえて残している。 ・クリスティンとユーゾッタは10巻でカイエンと手合いをしたが 何故かこの時は天位をくれず後に慧茄が天位を下すことになった。 ・ジャコーはダイ・グとジークに傷を見せて「やられ3兄弟」と言っていたことを思い出していた。 「かーちゃんさわられて」「ひとにらみしたら」やられたと言っていたので 10巻2999年のユーゾッタとのエピソードの時点で傷を貰っていたと思われる。 ・フィルモア円卓の騎士のナイアスは12巻でカイエンから傷を受けた話をヨーンに話していた。 ・ダイ・グとジークの話は13巻でクラーケンベールがジークにカマをかけて話しているが 15巻で現場にいたエストからヨーンにも詳細が語られている。 ・傷を負わされてカイエンに惚れたナイアスは別れを感じて涙を流し クリスもこの感覚を「人を殺さない剣だ」と涙している。 ・さっきジィッドたちを瞬殺したばかりのカイエンに言われると疑問が浮かぶが 10巻でユーゾッタが語っていた想像のカイエンの 「人を殺すことを宿命づけられた騎士として生きてゆくのなら」 「人の命をむやみに奪わない」という考えが近いのか。 〇「M・B・T」を放つカイエン。 ・1頁使ってGTMシュペルターが体を捻り力を溜める動作をする。 FSSでロボットの背面をこれだけ強調して見せて描かれるのは珍しい。 シュペルターの「バックライド・リジット・フライヤー」が背面からどう見えるのかがよくわかる。 息子(遺伝子的に)のマキシに対して「父の背中をよく覚とけ」といった感じだろうか。 後は単純にGTMシュペルターのフレーム(竜骨)のひねった姿がとても格好良い。 シュペルターが立体キット化したらこのポーズをとらせたいと思わせる。 ・「マキシマム・バスター・タイフォーン(M・B・T)」は名前の通り 剣聖マキシが生身でMHを叩き壊す星団最強の剣聖剣技として設定されていた。 漫画本編での初披露は10巻でボスヤスフォートが生み出した MHと同じ装甲をもつという人工生命に対してログナーが使った。 11巻ではカイエンがマドラのスカートめくりのフェイントに、 14巻ではメル・リンス相手に使うが体を浮かされて敗北。 16巻ではマドラが懐園剣を持って悪魔(ヴィーキュル)相手に使っていた。 さらに藍色のラキシスがアンカーの奇子体(ヴァンク)に対して 素手で分身からの「M・B・T」連射というメチャクチャなことをしていたが 彼女の力は超帝國剣聖やログナーを超えるというのであまり参考にはならない。 ・普通なら戦闘において迷いがなく理だけで戦うマキシの方が正しく感じるが デプレは人として迷いのないマキシに対して危ないと感じている。 理だけで戦ってるものは理外の展開が起きると弱いとかそういうことだろうか?
2026年5月30日(土) |
| ○「ファイブスター物語」19巻 感想 ・19巻分連載時の感想はこちら。 ・18巻発売から1年2カ月ぶりの新刊発売。 18巻発売時点ですでに19巻終盤近くまで原稿が溜まっていたので 前巻からかなり早いスパンで発売された。 ・表紙イラストは去年の東京池袋で開催された「永野護デザイン展」にて初公開。 タイトルは「Two color swords」。イラストの人物は「アイシャ・コーダンテ」。 人間のキャラクターが表紙を飾るのは12巻のクリスティン・V以来だ。 今巻でアイシャはルーマー女王を解雇されて姓がコーダンテに戻った。 といってもコーダンテ家の家督は妹のワスチャに移ったと思われる。 ただ世間的に3074年時点ではまだルーマー女王を名乗っている。 ・裏表紙のマークは黒騎士の三つ巴の紋。 FSSでも有名な紋章なのにまだ裏表紙になってなかったか。 10巻の表紙がエストだったせいか勝手に裏表紙が三つ巴だった気になっていた。 10巻の裏表紙は「モナーク・セイクレッド」のマーク。 ・19巻の内容は「エンペラーズ・ハイランダー」と「トラフィックス~ターミナル 終着駅」。 どちらも前巻の「緋色の雫」と「トラフィックス4」のエピソードと対になっており 「クリスティンとダイ・グ」、「ヨーンとエスト(黒騎士)」の物語の完結編となっている。 その二つの物語を繋ぐ人物がヨーンの親友でダイ・グの意志を継ぐことになった フィルモア帝国の新皇帝「レーダー9(ジークボゥ)」だ。 ・巻末には「フィルモア帝国 円卓の騎士」について詳しく解説されている。 ・連載との変更点。 連載時に記載されていた星団暦が細かく修正されている。 連載では「エンペラーズ・ハイランダー」が3069年だったが3071~3072年に。 「トラフィックス~ターミナル 終着駅」が3070年が3073年に変更。 ・19巻117頁で出撃するミラージュ騎士のカラーイラストが 連載では重ねてまとめてられていたが一人づつ整理して並べられている。 _________________________________________________ ●「第6話 アクト5-3 エンペラーズ・ハイランダー」 〇フィルモア帝国239代目皇帝「ドナウ・ガァ・レーダー9(ダス・ラント)」 ・18巻ラストでアマテラスが「二つの頭を持つ竜が目覚めた」というのは彼のこと。 クローソーが付けた名前「ジークボゥ」、皇太子名「サイレン」でもなく かつて星団を去った超帝國に代わってカラミティ星の強大な勢力だった ダス・ラント連合帝国の「ラント大皇帝」。 ・設定集などを読んでいる読者はジークがレーダー9になることを前提に読んでいたと思うが 何故三大王家の血を受け継ぐジークが「レーダー」を名乗るのか?と考察していた。 13巻でクリスティンがレーダー8の養女になったのでジークとクリスティンが 恋愛でなくともダイ・グの意志を継ぐものとして建前上の結婚することで レーダー9を名乗るのか?などと予想したりもしたがそんなことはなかった。 デザインズ7で「レーダー」の名を使ったのは三大王家に対する配慮だと書かれている。 ジークは三大王家全ての血と家督を持つことになったが真の名は世間的には明かせない。 レーダー8が「太陽王国」系列でダイ・グが「ドナウ帝国」系列のフィルモア王家なので ドナウ帝国の「ドナウ」と太陽王国の「レーダー」を名乗ることでバランスを取ったということかな。 ・多くの慣習、しがらみ、利権など長い歴史を持つが故に動きづらくなった帝国が やがて来るであろう大動乱の時代(特にカラミティ星の崩壊による移民問題)を 乗り切るためには絶対行使権を持つ皇帝が必要になったということだろう。 ・ジークは自分に流れる三色の血のせいで周囲の人間がおかしくなって 自分は「初代皇帝の亡霊が乗り移った存在」なのではないかと悩んでいた。 詩女フンフトによるとフィルモア王家に近い者はジークから 初代皇帝サイレンを感じ取り畏怖となって出てしまうからだという。 それはそれで王家の血統から逃れられない「呪い」のように感じてしまうが それでも「自分は自分の意思を持つものだ」と確認できたのが救いか。 ジークはその血の力が発動してバシルからバルバロッサ家の家督を引き継いだが それを自分の「特技」として割り切ったようだ。 ・読者も14巻で星団の人間に転化した超帝國剣聖が登場してきたので 15巻でジークが茄里やリリに対して見せた「初代皇帝サイレン」の姿は 超帝國の技術で転化したものじゃないか?と予想したりしたがミスリードだったかな。 ・15巻でジークがヨーンと恋バナをしていた時に言っていた夢の中の少女はマグダルだと判明する。 ワスチャじゃなくて残念そうだったがマグダルと雰囲気が似てるかと言われると疑問が残る。 直接的な言葉ではなく自然に関わる人々を良い方向へ導いていく人間ということかな。 〇「円卓の騎士」 ・フィルモア帝国次期皇帝を選出するために元老、議会、貴族や政財界から 選ばれた者で構成されていたが実質元老院が取り仕切っていた。 ・レーダー9の「円卓の騎士 柩密院」には ラント時代のクバルカン法国、ジャスタカーク公国、バキン・ラカン帝国の要人も含まれるが これらの国がフィルモア帝国の傘下に入ったというわけではなく 専制国家になったフィルモア帝国に口出しできる人物を送ったぞ、ということらしい。 ・帝国の実権を握るために暗躍していた元老院の3人、 ティルバー女王、アドー王、アルク司法長官はこれで政治の表舞台から 消えることになりそうだがまだこれで物語から退場する訳ではないらしい。 〇崩御するダイ・グとクリスティン・V。 ・いまだ一部元老などから「凶状もち」と呼ばれ死ぬまで戦うことになったクリスと フィルモア帝国の国民の未来ためという重圧に悩み苦しんだダイ・グ。 どちらも真面目で純粋すぎたせいかその恋愛劇はプラトニックなもので終わった。 剣聖マドラのようなメンタルならデコースを襲って気付いたら子供を産んでました、 なんてことになるがそれでは彼らの純愛が台無しか。 〇「エンペラーズ・ハイランダー」 ・レーダー9からフィルモア帝国全騎士団の総騎士団長に任命される。 国民から大歓声で迎えられるもクリスの表情は不安で満ちている。 それでもクリスがダイ・グの意志を継いで戦っていくというのなら いままで陰で支えてくれていた人だけでなく多くの帝国民も彼女の助けになるだろう。 ●「第6話 アクト6-1 トラフィックス~ターミナル 終着駅」 ・連載ではヨーンとデコースとの決闘が終わるまで(月刊NT25年6月号) 3070年表記だったが3073年に修正された。 読者としてもヨーンが18巻でデコースに敗北した後に脊髄の損傷のリハビリをして GTMの戦闘訓練をして決闘でデコースに勝利するのに1年で終わらすのはキツくない?と 思っていたので修正されてよかった。 〇ヨーン修行編。 ・ヨーンがどんなに才能のある強い騎士でも剣とGTMでの戦闘経験がないため 3年をかけてリハビリとミラージュ騎士相手に修行をすることになる。 ミラージュトップ層の化け物たちは論外として修行に付き合った騎士たちは 最初は東の君からの情報で圧倒していたがすごい勢いで追いついてくるヨーンに 刺激を受けてお互い良い修行になったのではないだろうか。 ・マウザーが女子たちに婿候補にヨーンがいいんじゃないかとフランクに会話していて面白いが 彼女たちはアマテラスやアイシャ、ログナーからヨーンには手を出すなと言われていた。 これはワスチャの婿候補としてヨーンが包囲されているということか。 〇バッハトマ魔法帝国に宣戦布告と決闘を申し入れるアマテラス帝。 ・14巻のベラ戦ですでにミラージュ騎士たちが参戦してるじゃないかと思う人もいるだろうが あれは枢軸軍に囲まれた友好国のコーラス王女セイレイたちを救出するためのもので バッハトマ軍の大半を壊滅させたのはコーラスであり「A.K.D.の参戦ではない」とされている。 15巻でアイシャが「言い訳外交」といいながらミノグシア軍と口裏合わせをしていた。 ・国家間の決闘はログナーの言う通り珍しいものらしく本来成立するものではない。 ヨーンが決闘に負けて死んでもアマテラスやA.K.D.に対する評価が落ちるだけだが バッハトマ総騎士団長のデコースが負けたらバッハトマ魔法帝国そのものが瓦解しかねない。 それでも成立したのはデコースとヨーン、ボスヤスフォートとアマテラスとの因縁もあるだろうが ボスヤスフォートやペールがバッハトマという国家、国民に対して頓着していないのもあるだろう。 彼らの目的はミノグシアや星団に混乱を巻き起こすことなので(真の目的はまだ不明) バッハトマ魔法帝国が崩壊したとて大して気にしなさそうだ。 〇出撃するミラージュ騎士団。 ・ミラージュ騎士がこれ程の大人数を揃えて出撃するのは初めてなので どんな活躍を見せてくれるか期待していたが寝返ったメヨーヨ軍と共闘して 枢軸傭兵騎士団を壊滅させたという情報だけで流されてしまって残念。 まあヨーンの決闘がメインのエピソードなのでこっちが長引いても困るので仕方がないか。 ・GTM「ハイファ・ブリンガー」(ミラージュH型) MH「テロル・ミラージュ」に相当するGTM。14巻ですでに登場している。 78~79頁の見開きはかつて「重戦機エルガイム」の別冊のムック本で描かれた イラスト「カラミティ3205 ・HMガスト・テンプル」の絵のセルフ・オマージュと思われる。 カラーはブラフォード騎は灰色、カイダ騎は今回出撃していない。 ・GTM「グリット・ブリンガー」(ミラージュG型) MH「クロス・ミラージュ(雌型)」に相当するGTM。初登場は13巻。 ミラージュ騎士団及びA.K.D.の主力GTM。 カラーはアイシャ騎は若草色、キュキィ騎は桜色、ルン騎は乳白色、ウラッツェン騎は青灰色。 ・GTM「キャメラート・ブリンガー」(ミラージュC型) MH「クロス・ミラージュ(雄型)」に相当するGTM。今巻初登場。 G型から特殊装備と索敵機能を外し下脚部を一体型にしたGTM。 カラーはシトロン・メナー騎は赤色、バイズビズ騎は水色。 〇メヨーヨ朝廷 アシュラ・テンプル騎士団。 ・クラーケンベール・メヨーヨ。 13巻で自分が求婚した「ちゃあ」と呼ばれる少女が天照王家のアイシャの血縁だと 理解するとAKDとの戦闘を止めてミノグシア側に付くことに決める。 天照王朝に対する不戦の証として自分の剣を渡しアイシャはAKDを代表してミラージュの剣と交換。 これで過去の連載扉のミラージュ騎士メンバー表に書かれていた 「唯一例外でミラージュ・ガット・ブロウを持つ」右翼No.6がクラーケンベールだとわかる。 例え不戦の証の交換とは言えミラージュの剣を持つことになったのなら 天照に忠誠を誓っていなくともそれはミラージュ騎士扱いするということだろうか? この辺はアマテラスがいい加減なのでどれだけ本気かわからない。 タイトネイブも最初は契約書で騙して「出張ミラージュ騎士」として冗談で引き入れたが 後に正式なミラージュ騎士としてアマテラスに忠誠を誓っている。 ・GTM「アグニム 姫沁金剛」(ブランデンF型) MH「フランベルジュ・テンプル」に相当。 連載で初登場した時は読者はどこの所属のGTMか色々推理してたと思う。 言われて見れば背面と腰部の放熱板がGTMホウライと似ている。 ・GTM「ホウライ」(ブランデンA型) MH「アシュラ・テンプル」に相当。17巻で初登場。 150頁でクライマー・パイドルの「紅(ベニ)ホウライ」と呼ばれるGTMが登場。 その四ツ腕は4巻に登場した試作型「アシュラ・テンプル」の「ドラゴントゥース」そのものだ。 〇「そよ風王女」と「ネギうどん友好条約」。 ・13巻でワスチャがクラーケンベールとジークに交わした「ケンカをしない」という友好条約。 騎士の力は最弱レベルだが彼女が吹かせた「そよ風」はメヨーヨ軍を寝返らせる力を持っていた。 19巻ではヨーンの前に姿を現していないが桜子曰くヨーンの無事を震えて祈っていたようだ。 ・シトロン・メナーはワスチャにこのことは黙っててと言われていたがアマテラスに報告していた。 ただメヨーヨ大帝が枢軸軍を裏切るほどの効果があるとは思っていなかったようだ。 普段の細い目が大きく見開く程驚いていた。 〇決闘立会人 イゾルデ・サヤステ。 ・クバルカン法国サヤステ家当主。 フィルモア帝国の円卓の騎士。ファティマは工場製のバルタン。 13巻ですでに登場しておりメヨーヨ朝廷の実戦訓練の客人として呼ばれていた。 背中の大型のガット・ブロウ・ラングンのせいでジークやリリには正体がバレバレだったが。 クバルカン法国を名乗りながらフィルモア帝国の騎士の服を着て現れたことで クバルカン法国とレーダー9のフィルモア帝国の連帯が公になった。 ・GTM「リッター・ジェット Mk4 マッハ・シャルトマ」 クバルカン法国旗騎。飛行パーツ以外はGTM「Mk3 破烈の人形」と全く同じ。 Mk3より変形が簡略化しているが機首部と両腕のフライヤーはモーフィングで小さくなる。 ツバンツヒの設計だがMk3と違って組立製造はクバルカン法国がしている。 ・ハイクル・コリーナ。 新入りのミラージュ騎士。ファティマはバランシェ・ファティマのソナー。 18巻92頁のファティマ・リレーの時にミースの前にいる人物が彼だろうか。 アマテラスから「キッド」と呼ばれているのでミラージュメンバー表にいる 左翼No.19の「リキッド・オーシャン」だと予想する。 彼の仲介のおかげで決闘立会人がクバルカン法国のイゾルデ・サヤステになったという。 デザインズ7の桜子とニオ・ハスラーの家系図に彼の名前があるが ニオ経由でフィルモア円卓の騎士のイゾルデに依頼したのだろうか。 このエピソードでちゃんとした姿が見れると思ったがまだ連載にも現れていない。 〇ヨーン・バインツェルvs黒騎士デコース・ワイズメル。 ・ヨーン・バインツェル。 ログナーから「ヨーンの師は黒騎士だ」と発破をかけられ改めてデコースと向き合うことに。 自分の大切な人を奪った仇で超えるべき剣の師ともいえる人物との戦闘中に 今まで出会った人たちの剣技を昇華し新技を開発して倒すという王道少年漫画的展開。 エストのマスターになることは「黒騎士」になることと同義のはずだが ヨーンはミラージュ騎士として忠誠を誓ったので「黒騎士」は名乗らない。 ・ファティマ・バクスチュアル。 開発専門のファティマだがGTM戦闘モードになると「ザ・ブライド」と呼ばれる。 マスターを選ばず感情機能がカットされている。 ある意味兵器として理想のファティマだが量産できるような代物ではないだろう。 ヨーンとの掛け合いを見るとなんだかんだ相性が良いのでは?と思ってしまった。 ・GTM「モルフォ」 天照家アゲハ型GTM。メシン・メサイア「オージェ」に相当。 18巻ラストで登場した時の頭部の特徴的なフェイスガードが外されている。 「君主の太陽蝶」と呼ばれ背中の「バックライド・リジット・フライヤー」から 蝶の羽状にプラズマ放熱をしないと騎体が溶けてしまう程の過剰な出力を持つ。 ・デコース・ワイズメル。 バッハトマ魔法帝国総騎士団長。三代目黒騎士。 ヨーンの剣技が自分を上回ったと察するとまるで本当の師のように置き土産を残し倒される。 その場その場で自分が面白いと思ったことをやっていただけなのだが 結果的にログナーから「戦士」と讃えられ星団史に名前を残す騎士として死んでいった。 単行本1巻からアマテラス(ソープ)との因縁があったので彼の死に際に ソープが13巻でイメチェンした黒髪ではなく1巻の頃の茶髪の姿で現れたのも感慨深い。 ・ファティマ・エスト。 GTMダッカス専任ファティマ。 いままで黒騎士に相応しいマスターを探すための人格「バーシャ」が デコースを見つけたことで消去されてヨーンの元を去ったと思われていたが 実はそのシークモードのプログラムはエストが自分ですでに破壊していた。 つまり10巻で少年ヨーンと旅をしていたのはバーシャの振りをしたエストだったということか。 いままで出会った騎士との記憶を残したまま旅をして才能を持つ騎士(ヨーン)を見つけたら 騎士たちの剣技を伝え黒騎士に相応しい騎士へと鍛え上げていた。 ヨーンが騎士として成長する前にデコースと出会ってしまったがために彼の元を去ったが その後にヨーンが黒騎士デコースとバーシャの影を追ってくることも 彼女の計算に入っていたとしたら正に「魔性のファティマ」とも言える。 ・GTM「ダッカス」 エスト(黒騎士)専用のGTM。星団で最も有名なGTMの一騎。 ヨーンに渡されてから装甲色がダークグリーンからダークネイビーに変更されるが レーダー9に渡ってから4代目黒騎士に渡るとまたダークグリーンに戻されるという。 ダークグリーンが正式な黒騎士の装甲色ということだろうか。 〇ヨーンの新技「位相反転技(フェイシズ・ドライブ)」 「七音剣(ストラト・ブレード)」の足さばきから入る「光針剣(フラッシュ・ニードル)」の突きと 同時に「無手」を置いてからの突き上げがツバメ返しとなりカウンターとなった。 この4連撃の最後の突き上げはアイシャの掌底からきたものだと後で語られている アイシャ曰く「どっこいしょ突き」と言ってるようだ。後の世「どっこいカウンター」と呼ばれる。 〇「ヘ・リー聖域」 ・カラミティ星南部にあるAD世紀以前のアズデビュート紀の超古代文明を引き継ぐ聖域。 今巻でヘ・リー聖域のガーランド、GTM、魔女、技術など多くの情報が開示されたが 17巻でアマテラスが見失っていたメル・ズームがちゃっかりと居座っている。 AD世紀どころかそれ以前の古代技術でペールが復刻させたのがズームだという。 やはりビューティー・ペールと共に7話でアマテラスの敵対勢力として戦うのだろうか。 ・ヨーンの決闘を見ながらファティマ町が過去のデコースとの戦いを思い起こすが デコースが使っていたGTMのファティマはエトラムルではなく 「ヘ・リー聖域」の禁断のロストテクノロジーの融合制御人形だったという。 ・ヨーンとデコースの決闘は王族や貴族などの血統に囚われない野良の騎士同士が 最高の騎士の戦いを見せることに意味があると思っていたので 実はデコースが古代技術を使うペールによって改造された強化騎士とかだったら嫌だな、 と思ったがそういう感じではなかった。ただし何かしらの繋がりはあったのだろう。 おそらく15巻でファティマとエトラムルの決定的な差というものが描かれたので 7話で深堀りされそうな「ヘ・リー聖域」の前振りと合わせてエトラムルに負けた バーバリュース・Vとファティマ町にフォローを入れたのかもしれない。 ・メラリア・ムックル・ダンチヒ公爵。 初登場は18巻91頁、バランシェ・ファティマ蘭丸のマスター。ウモス国総統の孫娘。 後に「ヘ・リー聖域」で生産されたGTMを駆り聖弟アダマスと共に第7話で活躍するようだ。 アマテラスを「邪悪」と評したその勘は当たることになるのだろうか。 ・ネリス。 ヨーンの決闘を観戦しているシアン夫人の隣に突然現れた新キャラ。 剣聖スバースの娘ネリス・バスコ・スバースと顔が似ているからとネリスと名付けられた。 (ネリス・バスコは14巻109頁にカラー絵で解説されていて実は剣聖だと書かれている。) 騎士の血が出ない「下家」といいながらナイトマスターの紋章を付けている。 ファティマはクラトーマ。12巻で剣聖慧茄といたが年齢的に手放されたのだろうか。 今後「ヘ・リー聖域」に関わっていくと思われる。 〇F・U・ログナー。 ・19巻のログナーはサリオンやヨーンに発破をかけたり桜子とワチャワチャしたりとよくしゃべる。 巻頭の登場人物紹介でなんと3100年に消滅して再び復活すると書かれている。 これはデザインズ4に書かれているログナーの個人年表から大幅な変更が入りそう。 ・多くの読者が思っているがログナーが少年の姿から成長していない。 ログナーは3010年にボスヤスフォートの攻撃からサリオンをかばい死亡したが すぐにドウター・チップが作動して赤子から生まれ直すことになった。 12巻の3030年に現れた少年ログナーは20歳で地球人年齢8歳なので相応だが、 19巻の3073年には63歳なので地球人年齢17歳くらいのはずだがまだ小さいままだ。 13巻でシトロン・メナーが「ログナーは体の再調整に浮遊城へ戻った」と言っていたのも気になる。 ・もし8巻で描かれた未来のイメージ、3239年のしわの増えたログナーの描写と辻褄を合わせるなら 3100年の消滅からの復活が神様の力によるものであれば年齢が継続しても問題はない。 もう一つは剣聖カイエンがスタント遊星の「白の宇宙」に関わって老衰で死にそうになったように ログナーも3225年のスタント遊星攻防戦で老衰になったりすれば 年齢が若くてもしわの多いログナーになって辻褄は合うかもしれない。 ・エピローグは3074年だがこのまま次のエピソード「ベイジ解放戦」へ突入する。 連載扉で魔太子ルシファが「44分間の奇蹟」を3075年と言っていたが3074年に変わったようだ。 おそらく作者が年表に書いてある魔導大戦終結の3075年に向けて 改めてタイムスケージュルを整理したらマグダルを救出する「カーマントー解放戦」が 入る隙間がなくてずらしたのかな?と勝手に想像している。
2026年5月14日(木) |
| ○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2026年6月号) ・コミックス19巻同時発売に合わせ巻頭特集。永野護一問一答延長戦。 ・付録はクリアファイルと単行本17巻&19巻表紙イラストの両面ポスター。 ・扉絵はアンビラン鉱山に潜伏するミラージュ騎士のボー・ゼクスとブローズ。 ボー・ゼクス(陸奥子)とアンビラン鉱山のアンジュの解説。 _________________________________________________ (本編) 「第6話 アクト6-2 44分間の奇蹟」 ・親の務めとして自分を殺すと言ってくるカイエンに対して マキシはマドラのスカートの中を見たと煽り返す。 ・剣聖カイエンと剣聖マキシがGTMで戦闘を開始する。 互いのGTMが臨界制御特有のスイング音を鳴らす。 ・マドラはこの戦いを公にしてはならないと AFベルクトに「クロス・ジャマー」を一帯にかけさせる。 ・剣聖が駆るGTM同士の壮絶な戦いが始まる。 続く。 _________________________________________________ 〇NT表紙イラストは「GTM ザ・ナイト・オブ・クローム シュペルター」。 特集記事と付録のクリアファイルで全身のイラストが見られる。 パッと見た印象はやはり「Z.A.P.」に近く感じた。 メイン装甲色はホワイトでオレンジと金色のパーツが目立つ。 背面の「リジット・フライヤー」から放電してる羽状のプラズマも同じオレンジと金色か。 14巻136頁のGTMデムザンバラからこの姿になれるのか疑問だが 17巻112頁でジィッドが「元の装甲に戻して増加装甲を付けた」のは 先々月号の装甲パージ+変形からの「シュペルター復活」シーンへの前振りだったようだ。 〇FSS単行本19巻同時発売・巻頭特集。永野護一問一答延長戦。 ・コミックス19巻発売を記念してヨーンとバーシャ、ダイ・グとクリスティン、 カイエンとアウクソー、それぞれの愛のカタチを振り返る記事がまとめられている。 小さく宰相ミヤザのダイ・グに対する隠れた忠臣ぷりも書かれていて笑ってしまった。 ・「永野護一問一答」は4月号の連載40周年総力特集からの続き。 本編に関する気になった回答を挙げると、 ・魔導大戦ラストに超帝國剣聖GTMシュッツィエンと セントリーではない「ドラゴンのようなもの」が登場するらしい。 16巻で竜の姿で登場した式神ビュランコートみたいな奴でも出てくるのだろうか? ・年表では2014年に聖宮ラーンの「東宮西宮の乱」が起きると書かれているが 「東の乱」は1980年と言っている。「西の乱」と合わせて2014年ということかな。 〇扉頁「アンビラン鉱山のアンジュ」についての解説。 ミラージュ騎士のボー・ゼクス(陸奥子)とブローズは17巻(3069年)で すでにカーマントー星で働かされているアンジュ(マグダル)を見つけているが 彼女が30年以上睡眠してたのと成長が異常に遅い特性のせいで マグダルだという確証が得られず今も鉱山で暗躍中のようだ。 ブローズはボー・ゼクスをお姉さん扱いして慕ってそうな雰囲気だが ミラージュ騎士の左翼としては彼の方が先輩。 6巻の浮遊城反乱時(2992年)に銀色のマスクと爪を装備して登場している。 ボー・ゼクスの正確な年齢は分からないが映画「花の詩女」(451年)に登場してるので 軽く2000歳を超えているのはず。ツバンツヒ、マウザー、ビリジアンは約4000歳。 〇カイエンはマドラのパンツを見たのか?問題。 ・11巻の薔薇の剣聖マドラが剣聖カイエンと手合わせをした時(2955年) マドラはカイエン最速のスカートめくりを見切りパンツを見せることを阻止した。 しかし17巻85頁で本当はカイエンにモロに見られてすぐに隠しただけだったと回想している。 まあ見えたとしても一瞬だけだろうしカイエンとしては敗北感を味わったのかもしれない。 ・マキシがマドラのスカートをめくって真正面から見たシーンなんてあったか?と探したがない。 マドラは3062年からずっとミノグシア連合でマキシの側にいたのでその間に見たのだろうか。 〇始祖ファティマ 「フォーカスライト(アウクソー)」vs「S.S.L.(アトラス)」。 ・星団初の4人のファティマのことを「始祖ファティマ」と呼んでいる。 デザインズ7を読むと「初創ファティマ」と書かれているが変更したかな。 ・11巻巻末のファティマのパワーゲージを見ると 始祖ファティマのスペックは後年のファティマと比べてかなり低いのが分かる。 だが9巻で同じ始祖ファティマのインタシティ(ハルペル)は スペックが低くとも700年近い戦闘経験のおかげで 演算性能3Aを持つバランシェ・ファティマのスパリチューダを一瞬でも上回った。 ・9巻でインタシティはS.S.L.とニーヴは先々代バランス公に封印されたと言っていたが デザインズ7では2900年代初期に始祖の4人に不調が発生して バランシェの元に戻されフォーカスライトはアウクソーに作り直されて インタシティはハルペルとしてAP騎士ハレーと共に戦い一生を終え S.S.L.とニーヴは休眠状態で保管されたと解説されている。 ・始祖ファティマとしてはフォーカスライトとS.S.L.のスペックは全く同じ。 だがバランシェによって剣聖カイエン専用ファティマ・アウクソーとして 作り直されたフォーカスライトの方が有利なイメージだが。 〇GTM「シュペルター」vs GTM「ヒノヒメ」。 ・どちらもアマテラスが作った新型ハーモディック・エンジン「閃1014型」と 同系列のエンジンが一基搭載されている。 (旧設定でいうスーパー・イレーザー・エンジンに相当。) 「Z.A.P.(B型)」や「MGP(D型)」、「DB(J型)」はこれを二基搭載。 「シュペルター」は「閃1014型」の試作シングルエンジン「閃1012型」。 「ヒノヒメ」はアマテラスがダイアモンドに渡した「閃1014型」を シングルエンジン用に調整したもので便宜上「閃1081型」と呼ぶ。 どちらも「駆逐型GTM」で今回の戦闘では大した性能差はなさそう。 〇剣聖カイエンvs剣聖マキシ。 ・現在ベイジには剣聖(公の称号ではなく実力)を持つ騎士が カイエン、マキシ、マドラ、デプレと4人いる異常な状況だ。 設定では星団史上最強の騎士はマキシということになっているが (ログナーはもはや星団の騎士、人間とは呼べないだろう。) 17巻で同じカイエンの息子で剣聖の血を受け継ぐデプレと 素手で手合いをした時はデプレの方が一枚上手だった。 バランシェによって超帝國騎士を超える人造超人として 設計され産まれたマキシの方が伸びしろは上なのだろうが 現時点ではカイエンより戦闘経験が少なく未熟なため不利と思われる。 マキシが最強の騎士になるとすればこの戦いの後の話だろう。 〇「フル・クリティカル(臨界)制御」 ・おそらくファティマによるGTMのパワーを限界値まで制御した状態と思われる。 14巻で恋・ダウドのAFパシテアがグレースのAFマドリガルの カウンターのサポートで「フル・クリティカル(臨界)」状態になっていた。 アウクソーもS.S.L.も全ての能力をGTM制御に注いでいる。 ミースによると「運命の3人の女神」は常時このフル・クリティカル制御ができるという。 〇「クロス・ジャマー」を発動させるマドラ。 ・14巻のベラ戦で発動された「クロス・ジャマー(情報・索敵妨害戦)」。 この状態になるとファティマによるカウンターで対抗しないと 観測デバイスが使えなくなり目視に頼ることになる。 ・今回はマドラがこの戦いを公にしてはならないと AFベルクトに命令してクロス・ジャマーを発動させて GTMカイゼリンの「サテライト・ポリフォニック・システム」でジャマーを拡散させた。 これにより本陣と上空の戦艦、周辺の情報システムをダウン、 記録データを可能な限り消去、巻き戻しをさせている。 ・マドラのAFベルクトからフロート・テンプルにいるAFクラカラインをリンクさせて アマテラスとラキシスにこの戦いを伝えるようだ。 「44分間の奇蹟」は天照大神が星団のアマテラスに気付かれないための時間制限だったが 実際アマテラスがカイエンが生きてることを知ったらどういう反応するのだろうか?
2026年4月15日(水) |
| ○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2026年5月号) ・扉絵は「剣聖ダグラス・カイエン」とその解説。 _________________________________________________ (本編) 「第6話 アクト6-2 44分間の奇蹟」 ・バッハトマのGTMを次々と薙ぎ払っていくGTMシュペルター。 それを見た剣聖マドラは確認のためにデプレとマキシを向かわせる。 ・カイエンは死んだはずなのにどう戻ってきたのかをアウクソーに説明する。 死んだ時に光る雲みたいな偉そうなヤツらが44分間の猶予をくれたという。 カイエンはアウクソーにマキシとデプレとの直接通信回線を開かせる。 ・息子のマキシと初めて会話を交わすカイエン。 カイエンはいままでマキシがやってきた行動すべてを認識している。 マキシの正体は「壊れファティマ」。ファティマの特性を持つ人造超人。 超帝國剣聖の力を持つ壊れたファティマがいてはならない。 だからこの世から葬ってやるのが親の務め。 続く。 _________________________________________________ 〇扉頁「剣聖ダグラス・カイエン」の解説。 ・カイエンの複雑な出生と波乱万丈な生涯が長文で解説されている。 ・「3度死んで3度蘇った男」。 1度目は18巻で語られた2770年、詩女ジキジディの依頼でGTM破烈の人形に ファティマ令令謝とドアラを連れてスタント遊星の恒星バスターへ調査に向かったが ほぼ死んだ状態で帰ってきたのでラーンの地下に封印され後に詩女ボルサによって復活する。 2度目は14巻の2946年、メル・リンスと戦って死んだカイエンをアマテラスによって蘇生される。 3度目は11巻の3030年、ボスヤスフォートに殺されたが神々の力で復活した。 ・4巻で騎士レスターに虚をつかれアウクソーに重傷を負わせてしまったが この時期は生きるのに投げやりでいつ死んでもいいと適当に戦っていたと思われる。 同じ4巻でATに斬られた時もスパッドがスタン(マヒ)状態でなければそのまま死んでいた。 ・アウクソーが何故「シュペルター」の名前を憶えていたのかは 全能神カレンのヘマだった、という訳ではなくちゃんとした理由があり後に明かされるという。 〇剣聖カイエンの戦い方。 ・GTMシュペルターを駆るカイエンの戦い方は太刀筋も間合いもないでたらめなもので それを見たマキシはまるで自分と同じだと感じる。 先月号のカイエンの言動を見るにこれは意図的なもので マキシに自分自身の戦い方を見せつけているようだ。 ・カイエンは倒したバッハトマのGTMに乗っていた騎士とファティマを殺していない。 そういえば4巻でカイエンはMHシュペルターでスカのMHザカーを一太刀で倒したが スカとリンザは生還したし、その前に倒されたMHビルドーのロムドとそのファティマも無事だった。 今のエピソ-ドでカイエンはミースを辱めたジィッドたちを瞬殺しているので 不殺主義という訳ではないと思うがGTM/MH戦において搭乗者を殺さない戦い方をしている。 そもそもそんな戦い方ができるのは剣聖と一般的な騎士との間に圧倒的な力の差があるからだ。 ・過去の連載扉頁のマキシの解説で彼は数多くのGTMを撃破しているが 絶対に騎士とファティマのコクピットは攻撃せず戦闘力を削ぐ戦い方をしていたという。 そしてそれは父親カイエンと同じ戦い方であると。 つまり今回のカイエンとの対決でマキシは父親の戦い方を学ぶということだろうか? 〇カイエン=アララギハイト。 ・カイエンは11巻でボスヤスフォートに殺された瞬間にアララギ・ハイトになっていたという。 解説で過去のハイトに憑依や転生をした訳ではなく全くの同一人物だと書かれている。 ・憑依というとボスヤスフォートが禁断の魔法「人格憑依」を使い幾人の魔導士の精神に 憑依して移りながらディ・バローに命の水を探させてそれを奪い復活した。 似たものでは7巻で天照の命が異界の化け物に襲われた時に 全魔力と命を引き換えに他人の体を乗っ取る「転依の法」を使おうとしていた。 ・転生というと死んだ人間の魂が再び赤子から生まれ変わるというイメージだが FSSでは超帝國の超技術で現在数人の超帝國剣聖が「転化(リストア)」されている。 星団に意識体を送り込み星団暦の人間の中で意識だけ再生されているような状態だが ナオのようにきれいに人格が混在したりマドラの時のように不安定な多重人格になったりする。 ・これまで挙げた例は人間が使う魔法や超技術によるものだが カイエンの場合は神々の力でそのまま過去に飛ばされアララギ・ハイトとして復活した。 つまりベイジ王宮でカイエンが殺されるまで同じ時間軸にカイエンが二人存在したことになる。 ただ星団のアマテラスに気付かれないようにするためか カイエンの記憶と剣聖の力は封印されハイトの姿に変えられたということか。 こういう無茶苦茶なことをしてしまえるのが「神様」の力ということだろう。 となると「44分間の奇蹟」が終わったらカイエンの魂が成仏して 元のアララギ・ハイトに戻って生きていく、ということにはならなそうだ。 ・アウクソーはカイエンからあと30分ほどでこの世から消えると言われて思考が停止する。 彼女は前回までマスターには時間がないんだろうと察してはいたが まさか残り30分ほどしかないとは思わなかったのだろう。 カイエンが消える時、彼女はどういう決断をするのか。 〇マキシの正体は「壊れファティマ」。 ・マキシの人を殺すことに何の感情も動かさない思考は「壊れファティマ」のもので 超帝國剣聖の力を持つ制御のできないファティマがこの世にいてはならない。 カイエンはいずれアマテラスに消されるならその前に親である自分が殺すという。 ・壊れたファティマというのは過去にも度々出てくる。 まずGTMを制御するファティマとしての機能が壊れていたアウクソーが該当するが これはアマテラスにフローレスの称号の申請をさせて処分を免れている。 10巻で「マスター」の言葉が出てこないバーシャ(エスト)も壊れたファティマ扱いされていた。 精神が不安定なパルテノはダムゲート・プログラムを壊しているが社会的には廃棄処分扱い。 ポーターは6巻で自分を「こわれファティマ」と言っていたがすでに死亡扱いになっている。 その定義が「星団法を守っていない」とするとバランシェ・ファティマはほとんど怪しい。 1巻の時点で多くの人々の前でマイスターのソープを選んだラキシスは消息不明扱い。 浮遊城にいるラキシスを一部の人々以外は人間だと思っていてファティマだと認識していない。 アトロポスも消息不明扱いでクローソーは封印中。 ・「制御できない危険な生命体を処分するのも作った親(ガーランド)の務め」というのは 14巻でカイエンについてアマテラスがバランシェに言った言葉だ。 バランシェは口では肯定していたがカイエンの処遇をアマテラスに任せていた。 今回のカイエンの「マキシを殺す」という言葉も本気ではなく挑発的なものに感じる。 ・マキシはカイエンの自分のことを「見てた」という言葉にイラついている。 マキシからすれば生まれた時から存在してなかった父親がいきなり現れて 「実はおまえのことを遠くから全部見てたぞ」なんて言われたら腹が立つだろう。 実際ハイト目線のマキシの記憶以外は神様の力で認識したもので見ていないのだが。 〇ファティマ「S.S.L.」。 ・マキシのファティマS.S.L.の表情が髪で隠されて不穏な雰囲気。 彼女は星団初の4人のファティマの一人でフォーカスライト(アウクソー)の妹だ。 星団初のファティマなのでインタシティの時のようにそろそろ寿命が近いのか、 それとも姉のフォーカスライトと戦うことに何か思うところがあるのか。 また過去のマキシの解説で彼のパートナーにS.S.L.とその娘、 Fネーム・ファティマ「雫雫(ドロップ・ドロップ)」の名前が書かれている。 マキシがいつ雫雫をパートナーにするのかも気になるところ。 ・次号は単行本19巻発売を記念した表紙と巻頭特集。
2026年3月14日(土) |
| ○「ファイブスター物語」感想(月刊ニュータイプ2026年4月号) ・FSS連載40周年総力特集。 表紙イラストは「カイエン&アウクソー」 ・扉絵はルンとアウクソーの呪いのわら人形の作り方。 _________________________________________________ (本編) 「第6話 アクト6-2 44分間の奇蹟」 ・アウクソーは起動キーのないGTMデムザンバラに呼びかけて起こそうとするが 返答がないのでデータと記憶を消去して強制的にGTMを再起動しようとする。 するとデムザンバラはアウクソーの言葉に応えエンジンを始動させる。 ・GTMデムザンバラの増加装甲が外され変形する。 アウクソーは自分が覚えている名前でデムザンバラに呼びかける。 GTM「シュペルター」が起動する。 ・剣聖カイエンとファティマ・アウクソーが駆るGTMシュペルターが 王宮の外に残ったバッハトマ銀月騎士団のGTMを次々と破壊していく。 ・バッハトマのGTMが同士討ちをしているのを見てデプレは 「デムザンバラ」の名前を口に出そうとするが言葉に出てこない。 コンコードは昔からあのGTMは「シュペルター」と呼ばれていると訂正する。 続く。 _________________________________________________ 〇FSS連載40周年20ページ総力特集。 ・今月号でFSSの連載が開始してから40年。 途中映画の「花の詩女」の制作で8年以上休載していたが 連載再開して14巻以降はほとんど休載せずに連載を載せてくれている。 永野先生にはこのまま健康に気を付けて無理せず長く連載を続けてほしい。 ・クリエーターインタビューでは虚淵玄氏、花沢健吾氏、ことぶきつかさ氏、 ロックバンド「MAN WITH A MISSION」のJean-Ken Johnny氏、 他多くのジャンルのクリエーターから連載40周年に寄せてメッセージが送られている。 ・「永野護一問一答」では読者からの疑問に作者が答えている。 気になった回答を挙げると、 ・カイエンがガーランドの才能を持ったミースを連れてきたのは完全に偶然。 ・ミューズは法王になってもヒッター(カイエン)の正体に気付くことはない。 ・今後の漫画の予定は現在の「44分間の奇蹟」、「カーマントー解放戦」までが20巻。 21巻で6話が終わり22、23巻で7話が終わる予定だというので 8話の星団暦3159年アドラー大侵攻が描かれるのは24巻以降になりそう。 ・さらっと「7話の最後にログナーが死にます」と書いているが 8巻で描かれた星団暦3239年カラミティ星爆発時には老けたログナーがいるし 読者としては「死んでもドウター・チップで蘇るんだろう」と思ってしまうが あえて書くということは7話で過去のログナーの話でも語られるのか?と深読みしてしまう。 ・わざわざ「カントク」編として富野監督関連の質問と回答が書かれていてほっこりした。 ・GTM「Mk4 マッハ・シャルトマ」とGTM「アグニム」のカラーイラストが掲載。 Mk4は明るめの朱色で頭部と飛行パーツ以外は破烈の人形とほとんど同じ。 アグニムは濃い赤色と黒色を基調とした装甲色をしている。 ・連載40年のエピソード年表が4ページに渡って掲載されている。 (字が小さくて読むのが大変。) 〇「アウクソーの呪いのわら人形」 ・8巻67頁でMHシュペルターに乗って登場したルンが遅くなった言い訳を言っているシーンで コクピットの端っこにぶら下がっていたアウクソーの作ったわら人形。 アウクソーがカイエンに振り回されて溜まったストレスをわら人形にぶつけていたのだろうか? これを見つけたルンは思わず「なんまいだー」と拝んだという。 4話(2992年)のものだとしたら80年以上そのままだったということになる。 〇GTMデムザンバラを起動させようとするアウクソー。 ・始動キーがないと起動しないのでデムザンバラを「殺すよ」というアウクソー。 17巻64頁でミースが説明していたが星団初のファティマ・フォーカスライトだけが 星団すべてのGTMを無条件で強制的にリブートすることができる。 (つまりアウクソーの中のフォーカスライトはまだデルタベルンに移されていない。) しかしGTMすべてのデータと記憶を消去するということはファティマにとっては「殺す」に等しい。 それを踏まえるとアウクソーは随分と冷酷な脅しをデムザンバラにしたなと思ったが カイエンが時間がないと本気で言っていたので仕方がなかったか。 自分の長年の思い出が消えることに恐怖したデムザンバラはアウクソーの言葉に応える。 ・GTMデムザンバラがアウクソーに話しかけてくる。 MH/GTMにも人間の幼児程度の知能があるようで ファティマと通じ合って機械音などで受け答えしてるシーンはよく見られるが ここまで流暢に会話をしている描写は珍しい。 ファティマとロボットが明確に会話をしているシーンといえば 3巻のクローソーとMHジュノーン、7巻のパルテノとヤクト・ミラージュあたりか。 ・FSSでの騎士とファティマとロボットの関係は疑似的な親子のように描かれる。 騎士が父でファティマが母、MH/GTMがその子供だ。 ファティマはよくMH/GTMのことを「この子」と呼んでいる。 だからこそ機密を守るためにMHオージェを焼却させたアトロポスは涙を流したし ソープは京の壊れかけた精神を安定させるために MHアパッチの戦闘メモリーをMHテロル・ミラージュに移した。 ・アウクソーはマスターのカイエンが死んで思考が停止している間に 周りの皆がカイエンのGTMを「デムザンバラ」と知らない名前で呼ぶようになり それがショックでGTMと会話ができなくなったようだ。 「デムザンバラ」もアウクソーの他人の子を見るような目が怖くて返事をしなかった。 アウクソーは「デムザンバラ」を自分が覚えている名前「シュペルター」と呼ぶ。 ・これで16巻239頁でカレンが言っていたMHの世界からGTMの世界に変えた時に 「とあるMHの名前を覚えている者」がMHシュペルターとアウクソーだと判明した。 これはFSS休載中のNTの付録で「MHシュペルターだけが…である」と 言葉を濁されて解説されていたので多くの読者の予想の範疇であっただろう。 気になるのはアウクソーはGTM世界に改変後にGTM感応機能が失われたわけではなく 改変前の12巻の時点でアウクソーはMHシュペルターと会話できなくなっていたことだ。 これが神様の世界改変による揺らぎなのか意図的な描写なのか判断に困る。 〇GTM「ナイト・オブ・クローム シュペルター」 ・アマテラスが製造したアゲハ型GTM。正式名称は「シュペルター」。 GTMモルフォ(MMオージェ)を再製造したタテハ型とトリバネル型の2騎のうちの1騎。 騎体名は「キ-TATE-Ha Nymph Le Macao」とあるので カナ読みするなら「タテハ・ニンフ・ル・マキャオ」でいいのかな。 ・増加装甲を外すと頭部が変形して「バックライド・リジット・フライヤー」が展開されていく。 装甲の外れたマスクを見ると「Z.A.P.」と近い印象の顔をしている。 この装甲をパージして変形する様は5巻のMH「破烈の人形」登場シーンを彷彿とさせる。 GTMモルフォと同じく蝶の羽のように放電しているがこのシーンはカラーで見てみたいな。 ・公式のレジンキット開発中のページでGTM「シュペルター」の立ち絵のシルエットが見られる。 それはそれとしてGTM「デムザンバラ」のデザインも 連載再開時は「これが元MHシュペルター?」と首をかしげたりしたが 14巻のベラ戦時の立ち姿は結構気に入っていたので こちらもキット化してこのGTMがどう変化したのか見比べたりしてみたい。 〇剣聖カイエンとアウクソーが駆るGTM「シュペルター」。 ・4巻から登場し死んでも回想という形で活躍していたカイエンとアウクソーの二人だが 今回漫画で初めて一緒に「シュペルター」に乗って戦っている様が描かれた。 MHシュペルターが初登場した時はアトロポスがサポートしていたし 8巻ではミラージュ騎士のルンとクラッパにMHシュペルターを貸していた。 もうカイエンとアウクソーの活躍は見れないと思っていたのでこの展開はうれしい。 ・今回だけでGTMシュペルター1騎でバッハトマのGTMを12騎倒したようだ。 そりゃ11巻でハスハに侵攻したデコースが「剣聖が出てきたら即、後退」と指示するわけだ。 「十文字光輪(シュレッド・スライサー)」という剣技を同時3連放っている。 〇GTM「デムザンバラ」からGTM「シュペルター」へ。 ・今回でGTM「デムザンバラ」の名前がジョーカー宇宙の住人の認識から消えて 最初からGTM「シュペルター」だったと改変されてしまった。 16巻でカレンが修正するタイミングを計っていたが「44分間の奇蹟」が始まり アウクソーが「シュペルター」と呼んだ瞬間に全てを修正したということだろうか? ・剣聖が操縦するGTMシュペルターを見て剣聖マドラはエフィーに「あの時」と同じだと感じる。 「あの時」とは16巻の高次元の神々の介入で味わった奇妙な感覚のことかな。 本来16巻の異次元で起きたことはポーターによって記憶が消去されたはずだったが エフィーは17巻で子供のマキシを見た時に16巻の大神マキシを思い出していた。 これはエフィーがサイボーグで人間の記憶とは違う「記録」が残されていて ポーターがそっちの記録を消すのを見過ごしてしまったとデザインズ7で解説されている。 エフィーが「いきなり別の名にすり替わった気がする」と認識できているのもこのためか。 ・GTMシュペルターが剣聖の動きで戦っているのを見たら デプレやマキシも乗っている騎士が父親の剣聖カイエンだとすぐに気づくだろう。 剣聖の称号に強く拘っているマキシは果たしてどう動くか。 _ | |
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